コンビニの店長の仕事|オーナーとの違いと1日の流れ

コンビニ店長の仕事とオーナーとの違いを解説する記事のアイキャッチ。バックヤードの事務机に置かれたシフト表と発注用の端末

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コンビニで働いていると、『店長とオーナーって何が違うの?』『店長はいつ休んでいるんだろう』と気になりますよね。これから店長を任されそうな方なら、なおさらです。

結論から言うと、コンビニの店長は本部社員の店長・オーナーに雇われた店長・オーナー自身の3つの立場に分けると、仕事の中身がすっきり見えてきます。どの立場でも、店を回す仕事の多くは共通しているんです。

この記事を読めば、コンビニ店長の仕事と1日の流れ、オーナーとの違い、働く前に確かめたいことが分かります。

目次

コンビニの店長とは?3つの立場で見ると分かりやすい

先に結論

コンビニの店長には、本部の社員として店を任される店長、オーナーに雇われて店を任される店長、オーナーが自分で店長をしている場合の3つがあります。立場によって、決められることと責任の範囲が変わります。

国の職業分類(厚生労働省編)では、コンビニエンスストア店長は「小売店店長」の例として挙げられています。主に販売の仕事をする店長として、衣料品店や家電量販店の店長と同じ区分に入っているんです。

ただ、コンビニは本部とお店の関係が独特です。フランチャイズの店では、店の持ち主はオーナーで、本部は店を支える立場になります。

立場雇い主・立場主に決めること店長の仕事との関係
本部社員の店長本部の会社の社員本部の方針の中で、店の運営を決める直営の店などで店を任され、異動もある
オーナーに雇われた店長オーナー(またはオーナーの会社)に雇われるオーナーの方針の中で、シフトや売場を決める店の運営を任され、オーナーに報告・相談する
オーナー自身店の持ち主・経営者お金・人の雇い方・店の方針の最終判断自分で店長を兼ねることも、店長を雇うこともある
コンビニの店長を本部社員の店長・オーナーに雇われた店長・オーナー自身の3つの立場に分けて比べた図解

『自分の店の店長は、どの立場なんだろう?』と思ったら、雇用契約書や求人票の「雇い主」の欄を見ると分かります。

オーナーに雇われる店長になる前に聞いておきたいこと
  • 店長として任される範囲(発注・シフト・採用はどこまでか)
  • オーナーが店に入る時間と、相談のしかた
  • オーナーがほかの店も持っている場合、店を移ることがあるか
  • 店長が休む日に、誰が店をまとめるか

『任されると思っていた仕事が、実はオーナーが決めることだった』という行き違いは、最初に聞いておくだけで防ぎやすくなりますよ。

店長とオーナーの違いをひと言で

オーナーは店の持ち主、店長は店の運営を任された人です。辞書でも、店主は「店の主人。商店のあるじ」、店長は「その店の最高責任者」と説明されています。

オーナーが店長を兼ねている店もあれば、オーナーが複数の店を持ち、それぞれに店長を置いている店もあります。くわしくは店長と店主・オーナーの違いで紹介しています。

本部のSVとの関係

コンビニでは、本部のスーパーバイザー(SV)が店を回って、売場や数字について相談に乗ります。フランチャイズの店では、SVは命令する人というより、本部とオーナー・店長の間に立つ相談役です。

SVの仕事はスーパーバイザー(SV)とはで詳しくまとめています。

コンビニ店長の仕事は?毎日やること一覧

先に結論

コンビニ店長の仕事は、発注・シフト・採用と教育・売場づくり・お金の管理・防犯の6つが柱です。少ない人数で多くの仕事を回すので、任せ方の工夫が大事になります。

コンビニの店は小さく見えても、扱う仕事はとても多いですよね。よくある仕事を、6つの柱に分けて並べてみます。

仕事の柱具体的にやること店長が気をつけたいこと
発注弁当・おにぎり・日用品などの発注天気や地域の行事で売れ方が変わる
シフトスタッフの勤務の組み立て、急な欠勤の穴埋め深夜や早朝の人の確保
採用と教育求人、面接、新人へのレジや接客の指導覚えることが多いので順番に教える
売場づくり品出し、前出し、季節の売場、清掃時間帯ごとに売れる商品が変わる
お金の管理レジ締め、売上の確認、釣り銭の準備違算が出た時の確認の手順を決めておく
防犯声かけ、防犯カメラ、深夜の体制スタッフが一人で抱えない仕組み

コンビニ店長の仕事は、どの立場でもこの6つが中心です。オーナーの場合は、これに加えて店のお金のやりくりや、人の雇い方の最終判断が増えます。

揚げ物や中華まんなど、店内の食べ物も衛生管理の対象

コンビニでは、揚げ物や中華まんなど、店内で温めたり揚げたりする商品も多いですよね。こうした食べ物の扱いにも、食品衛生のルールが関わっています。

例えば、半製品を揚げるなどの簡易な最終調理は、「簡易な飲食店営業」として扱われます。一方、あんまん・肉まんなどの既製品を蒸して売るだけなら、飲食店営業ではなく営業届出の対象とされています。

衛生のルールは本部とオーナーにも確かめて

どの許可や届出が出ているか、食品衛生責任者は誰かは、店によって違います。店長になったら、まず書類と担当者を確かめておきましょう。

シフトづくりはコンビニ店長の大きな仕事

コンビニは営業時間が長く、時間帯ごとに必要な人数が違います。『結局、空いた穴は店長が埋めるしかない』と感じている方も多いはずです。

厚生労働省の留意事項では、シフトを作る前にスタッフの意見を聞くことが挙げられています。確定したシフトを伝える期限や方法を、あらかじめ決めておくことも大切です。一度確定したシフトの変更は、お互いの合意が前提です。

シフトで困らないための準備
  • 希望を集める締め切りを、毎月同じ日にしておく
  • 深夜・早朝に入れる人を、ふだんから複数育てておく
  • 急な欠勤の時に連絡する順番を決めておく
  • 店長が入る時間を、最初から少なめに組んでおく

シフトの組み方のコツは、店長のシフトの作り方で詳しく紹介しています。

新人に教える順番を決めておく

コンビニの仕事は、レジ・品出し・宅配の受付・揚げ物の調理など、覚えることがとても多いですよね。『一度に全部教えたら、新人がパンクしてしまった』という経験がある店長も多いはずです。

新人に教える順番の例
  1. 挨拶と、レジでの基本の受け答え
  2. よく売れる商品の品出しと前出し
  3. 揚げ物や中華まんなど、店内の食べ物の扱いと衛生
  4. 宅配や公共料金など、手順の多い受付
  5. 困った時に誰を呼ぶか、通報装置の場所

「今週はレジだけ覚えれば大丈夫ですよ」と範囲を区切って伝えると、新人も安心して覚えていけます。

コンビニの店長の1日の流れ

先に結論

コンビニの店長の1日は、納品と品出し、ピーク前の準備、ピーク対応、事務作業、夜の引き継ぎという流れが基本です。店の場所や営業時間によって、忙しい時間帯は変わります。

『店長って、店にいる時は何をしているの?』と思いますよね。あくまで一つの例ですが、時間帯ごとの流れを表にしてみます。

時間帯店長の主な動き気をつけたいこと
朝夜勤からの引き継ぎ、納品の検品と品出し夜の間にあったことを聞き取る
朝のピークレジに入り、コーヒーや揚げ物の補充行列ができたらすぐにレジを開ける
午前発注、売場の手直し、事務作業天気や近くの行事を発注に反映する
昼のピークレジと売場の応援、弁当の補充品切れと温め待ちの行列
午後面接、新人の教育、シフトづくり休憩をとれているスタッフを確かめる
夕方夕方の納品、売場の手直し高校生スタッフの退勤時間
夜夜勤への引き継ぎ、レジ締めの確認防犯の体制と、店の戸締まりの箇所
コンビニの店長の1日の流れを朝の引き継ぎから夜の引き継ぎまで時間帯ごとに示した図解

駅の近くか、住宅街か、幹線道路沿いかで、忙しい時間帯はかなり変わります。自分の店のピークがいつかを、レジの記録で確かめてみてください。

引き継ぎの伝え方の例

コンビニは時間帯ごとに人が入れ替わるので、引き継ぎがとても大事です。短くても伝わる言い方を、例としてまとめました。

引き継ぎの言い方の例
  • 「今日は近くでお祭りがあるので、夕方は飲み物の補充を多めにお願いします」
  • 「さっき釣り銭を補充しました。2番のレジは小銭が少なめです」
  • 「新人の〇〇さん、宅配の受付はまだ一人では難しいので見てあげてください」
  • 「何かあったら、店長の携帯に連絡をください」

ちょっとしたひと言を残すだけで、次の時間帯のスタッフが安心して働けるようになりますよ。

店長がいない時間は「時間帯の責任者」に任せる

コンビニの店長が、すべての時間帯に店にいることはできません。そこで、時間帯ごとに頼れる責任者を決めておくと、店長の負担がぐっと軽くなります。

任せたいこと時間帯の責任者に伝えておくこと
急な欠勤連絡する順番と、店長に知らせるタイミング
お客様からのご意見その場で受け止めて、店長に引き継ぐ流れ
防犯通報装置の場所と、警察へ連絡する目安
お金レジ締めで違算が出た時の確認の手順
夜のコンビニのレジまわりで引き継ぎメモを確かめる手元の写真

コンビニ店長が知っておきたい防犯と夜のルール

先に結論

コンビニは夜も営業することが多く、防犯と夜の働き方のルールは店長が押さえておきたいところです。スタッフを一人にしない工夫と、年齢による働き方の決まりを確かめておきましょう。

夜の店は、スタッフが少なくなりがちです。『自分がいない夜に何かあったら』と不安になる店長も多いですよね。

警察署の呼びかけに学ぶ防犯の工夫

大阪府警のある警察署は、コンビニに向けて防犯の呼びかけを出しています。内容は、次のようなものです。

警察署の呼びかけにある防犯のポイント
  • レジの中の現金を少なくしておく
  • 深夜帯は複数で勤務する
  • 通報装置や非常ベルの位置と使い方を、従業員みんなが知っておく

これはひとつの警察署の呼びかけですが、どの店でも参考になる内容です。新人が入った時に、通報装置の場所を一緒に確かめておくと安心ですよ。

また、警視庁の調査では、万引きを諦めた理由として「店員の声掛け」が多く挙がっています。「いらっしゃいませ」のひと言が、防犯の基本なんです。

防犯のくわしい工夫は、店の防犯と万引き対策で紹介しています。

防犯カメラを使う時のルール

防犯カメラの映像は、個人情報として扱われます。個人情報保護委員会のQ&Aでは、撮影に気づきにくい場合は、入口などに防犯カメラ作動中と掲示するなどの措置が求められています。

カメラの映像を見られる人を決めておくことも大事です。スタッフが気軽に見たり、持ち出したりしないようにしておきましょう。

高校生のスタッフと深夜の時間

満18歳未満の人は、原則として午後10時から午前5時までの深夜に働いてもらうことはできません(労働基準法61条)。夕方のシフトに高校生が多い店では、終わりの時間をシフトの段階で確かめておきましょう。

よくあるつまずき

急な欠勤の穴埋めで、高校生に「あと少しだけ残って」と頼んでしまうことがあります。深夜の時間にかからないよう、ほかの人への連絡の順番を決めておきましょう。

高校生を雇う時の注意点は、高校生アルバイトを雇う時の注意点でまとめています。

お酒を売る店の酒類販売管理者

お酒を売る店では、販売場ごとに酒類販売管理者を選び、選んでから2週間以内に税務署へ届け出ます。選べるのは、過去3年以内に酒類販売管理研修を受けた人です。

店長が替わった時は、自分の店の酒類販売管理者が誰か、研修の時期はいつかを確かめておきましょう。

コンビニ店長の正社員・年収・働き方をどう考える?

先に結論

コンビニ店長の働き方は、誰に雇われているかで大きく変わります。正社員の求人を見る時は、雇い主・仕事の範囲・残業の扱いを確かめることが大切です。

『コンビニ店長の正社員って、どこに雇われるの?』と迷う方もいますよね。本部の正社員として店長になる場合と、オーナーの会社の正社員として店長になる場合があります。

コンビニ店長の正社員求人で確かめたいこと

働き始める時は、会社から労働条件を明示してもらう決まりがあります。2024年4月からは、就業場所や業務の「変更の範囲」も明示する事項に加わりました。

確かめたいこと見る場所の例確かめる理由
雇い主は誰か求人票・雇用契約書本部かオーナーの会社かで、異動や待遇が違う
就業場所の変更の範囲労働条件通知書複数の店を持つオーナーの場合、店を移ることもある
店長としての権限面接で質問する採用やシフトをどこまで任されるか
残業と深夜の扱い就業規則・面接店長の扱いで労働時間のルールが変わることがある
休みの取り方面接で質問する店長が休む時に誰が代わるか

店長が管理監督者に当たるかどうかは、肩書きではなく、権限や待遇などの実態で判断されます。チェーン店の比較的小さな店の店長について、厚生労働省は判断の目安を通達で示しているんです。

いわゆる「名ばかり管理職」の話が気になる方は、名ばかり管理職とは?も参考にしてみてください。

また、管理監督者であっても、深夜の割増賃金や年次有給休暇はほかの人と同じように扱われます。くわしくは店長は管理職?を読んでみてください。個別の判断は、会社の就業規則や労働基準監督署などに確かめてみましょう。

コンビニの店長の年収はどう決まる?

『コンビニの店長の年収はどれくらい?』という疑問は、とても多いですよね。ただ、国の賃金の統計には、店長だけを取り出した値がありません。

国の賃金統計では、コンビニエンスストア店員や、主に仕入れ・販売をする小売店長は「販売店員」の区分に含まれています。店長の収入は、本部の社員か、オーナーに雇われているかでも大きく変わるんです。

統計の見方は店長の年収・給料はどう決まる?でまとめています。

店長の経験を別の場所で活かしたくなったら

コンビニ店長として身につけた発注・シフト・採用・教育の力は、ほかのお店でも活きる力です。まずは今の職場で、オーナーや本部に働き方を相談してみるのも大事な一歩です。

その上で、飲食業界も選択肢に入れるなら、業界に詳しい相談先で話を聞いてみるのもいいですよ。

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よくある相談:コンビニの店長について

ここでは、コンビニの店長についてよく寄せられる相談を、要約してお答えします。

相談1:コンビニ店長の年収はいくらくらい?ボーナスはある?

『コンビニの店長って、年収やボーナスはどれくらい?』という相談です。

先ほどお話ししたとおり、店長だけの統計はなく、立場によっても大きく変わります。本部の社員なら本部の給与制度、オーナーに雇われているならオーナーの会社の制度で決まります。

ボーナスがあるかどうかも、雇い主の制度しだいです。求人票の「賞与」の欄や、面接での説明で確かめてみてください。

相談2:店長になったら、バイトに任せて働かない人もいるの?

『店長はバイトに任せて、ほとんど店に出ないこともあるの?』という相談です。

店長の働き方は、店の人数や店長の立場で違います。スタッフが育っている店では、店長が事務や採用に時間を使い、売場にいる時間が短く見えることもあります。

外から見えにくいだけで、店長は発注やシフト、本部とのやり取りなど、裏側の仕事を多く抱えていることが多いんです。

相談3:店長になるための社内試験は難しい?

『店長になるには試験があると聞いたけど、難しいの?』という相談です。

店長の認定や昇格の試験があるかどうか、内容や合格の基準は、会社ごとに違います。気になる時は、オーナーや上司に「どんな準備をしておくといいですか」と聞いてみるのが近道です。

ふだんの仕事で、発注やシフト、新人の教育を少しずつ任せてもらうのが、何よりの準備になりますよ。

よくある質問

コンビニの店長とオーナーは同じ人ですか?

同じ人の場合もあれば、違う場合もあります。オーナーが自分で店長をしている店もあれば、オーナーが店長を雇って店を任せている店もあります。

コンビニ店長の仕事で一番大変なことは何ですか?

多くの店長が大変だと感じやすいのは、シフトの穴埋めです。深夜や早朝に入れる人を複数育て、連絡の順番を決めておくと負担を減らせます。

アルバイトからコンビニの店長になれますか?

店によっては、アルバイトから社員になり、店長を任される道もあります。オーナーや本部の制度によるので、まずは上司に相談してみてください。

コンビニの店長とスーパーの店長はどう違いますか?

コンビニは少ない人数で長い営業時間を回すため、シフトと防犯の比重が大きくなります。スーパーは部門が多く、部門のチーフとの連携が中心です。

コンビニの店長は休めますか?

店の人数や立場によって違います。副店長や時間帯の責任者を育て、店長がいなくても回る時間をつくっていくと、休みを取りやすくなります。

まとめ

この記事の要点
  • コンビニの店長は、本部社員の店長・オーナーに雇われた店長・オーナー自身の3つの立場がある
  • 仕事の柱は、発注・シフト・採用と教育・売場づくり・お金の管理・防犯
  • 夜の営業では、複数での勤務や通報装置の確認、高校生の深夜勤務の決まりを押さえる
  • 正社員の求人は、雇い主・仕事の範囲・残業の扱いを確かめる
  • 年収は店長だけの統計がなく、雇い主や立場で変わる
店長ドットコム

店長ドットコム 編集部

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