コンカフェ店長の仕事|キャストの管理とお店のルールづくり

コンセプトカフェの店長の仕事を紹介する記事のアイキャッチ。開店前の明るい店内とカウンター

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コンセプトカフェの店長を任されたものの、『キャストのことも、お店の世界観も、売上も、どこから手をつければいいの?』と迷っていませんか。ほかの飲食店とは少し違う気配りが要るお店なので、悩むのは自然なことです。

結論から言うと、コンカフェ店長の仕事は「世界観」「キャストを守るルール」「お金と時間の管理」の3つに分けて考えると整理しやすくなります。

この記事を読むと、キャストが安心して働けるお店のルールの作り方と、店長として押さえたい時間の決まりが分かります。

目次

コンカフェの店長はどんな仕事?

先に結論

コンカフェの店長は、お店のテーマに合った空間を守りながら、キャストが安心して働ける環境を整える責任者です。飲食店の1つなので、衛生やスタッフの労働時間のルールの上で営業しています。

『コンカフェの店長って、肩書きだけじゃないの?』と思われることもありますよね。実は、コンカフェやメイドカフェの店長も、売上やスタッフの管理、衛生まで任される、ほかの飲食店と同じ「お店の最高責任者」なんです。

辞書でも、店長は「その店の最高責任者」と説明されています。メイドカフェ店長も、テーマのあるお店ならではの仕事が加わるだけで、土台は飲食店の店長と変わりません。

仕事の種類主な中身
お店の世界観衣装や内装、メニュー、接客の言葉づかいをテーマに合わせてそろえる
キャストの管理採用、シフト、新人教育、悩みの相談
お客様への対応来店の案内、お店のルールの説明、迷惑行為への対応
衛生と提供ドリンクやフードの準備、衛生管理の記録
お金と時間売上の確認、レジ締め、営業時間とシフトの管理

飲食店では食品衛生責任者を定めることになっていて、店長がその役を担うこともよくあります。カフェの店長に共通する仕事はカフェの店長の仕事内容で紹介しています。

世界観・キャストを守るルール・お金と時間の管理で見る店長の仕事

3つの柱で見ると、優先順位が決めやすい

コンカフェの店長の仕事は、お客様に楽しんでもらう「世界観」、働く人を守る「ルール」、お店を続けるための「お金と時間」の3つに分けられます。どれか1つが欠けると、ほかの2つも続かなくなります。

コンセプトカフェの店長の仕事を世界観・キャストを守るルール・お金と時間の管理の3つに分けた図解
柱店長がやること見落としやすいこと
世界観衣装、内装、メニュー、接客の言葉のそろえ方を決める新しいキャストに、テーマの意味まで伝えているか
キャストを守るルールお客様との距離のルール、迷惑行為への対応、相談の窓口を決めるルールをお客様にも見える形で示しているか
お金と時間の管理売上の確認、レジ締め、シフトと営業時間の管理年齢によって働ける時間が違うこと

世界観は、お客様が「また来たい」と思う理由そのものです。ただ、世界観を守ることとキャストを守ることがぶつかった時は、キャストの安全を先にする、と決めておくと迷いません。

世界観を新人にも伝えるコツ

テーマのあるお店では、新人キャストが『どこまで役になりきればいいの?』と戸惑うことがあります。「このお店では、お客様をこう呼ぶ」「この言葉は使わない」のように、具体的な言い方で伝えると覚えやすいですよ。

新人に伝える時の言い方の例

「うちのお店は、〇〇の世界に遊びに来てもらう場所なんだ。お出迎えはこの言葉でそろえよう」
「困ったお客様がいたら、役のまま無理に対応しなくて大丈夫。すぐに私か△△さんを呼んでね」

お金と時間の管理は「毎日同じ手順」で

イベントや季節の企画が多いお店ほど、売上の確認やレジ締めが後回しになりがちです。『イベントの準備で手一杯で、数字まで見られない…』という店長も多いはずです。

だからこそ、閉店後にやることは毎日同じ手順にしておくのがコツです。例えば「レジ締め、売上の記録、翌日のシフトの確認」の3つを、同じ順番で終わらせてから帰ると決めておきます。

数字の確認を習慣にしておくと、どの企画にお客様が喜んでくれたのかも見えてきます。次の企画を考える時の手がかりにもなりますよ。

キャストを守るルールづくり

ルールは「キャストが断れる理由」になる

キャストがお客様の無理なお願いを断る時、「お店のルールなので」と言えると気持ちがずっと楽になります。だからこそ、ルールは店長が決めて、お客様にも見える形で示しておくのが大切です。

コンカフェのキャストは、お客様との距離が近い接客をします。そのぶん、困るお願いをされる場面もありますよね。

厚生労働省は、お客様などからの言動のうち、社会通念上許される範囲を超えて働く人の環境を害するものをカスタマーハラスメントとしています。労働施策総合推進法の改正で、事業主が対策をとることが義務になり、2026年10月1日から施行されています。

キャストを守るためのお店のルール例
  • キャストの個人的な連絡先や住んでいる場所を聞かない
  • キャストの体に触れない、許可なく撮影しない
  • 店外でキャストを待ったり、後をつけたりしない
  • 困ったお客様には、キャストを一人で対応させない
  • ルールを店内とお店のSNSに掲示する

厚生労働省のリーフレットでも、対応の例として「可能な限り一人で対応させない」「犯罪に当たりうる言動は警察へ通報する」などが挙げられています。迷惑行為への備え方はカスハラから店とスタッフを守るにはでくわしく紹介しています。

困った場面での動き方を決めておく

迷惑行為があった時の流れ
  1. キャストはその場で無理に対応せず、店長や責任者を呼ぶ
  2. 店長がお客様に、お店のルールを落ち着いて伝える
  3. 続く場合は退店をお願いし、危険があれば警察に通報する
  4. あとでキャストの話を聞き、出来事を記録しておく
コンセプトカフェで迷惑行為があった時に店長がとる対応の流れを示した図解

一方で、お客様からの意見や苦情は、お店をよくするヒントになることもあります。すべてを問題として扱うのではなく、「ルールを超えているかどうか」で線を引くと判断しやすいですよ。

キャストの情報とSNSの扱い

お店のSNSは、世界観を伝える大切な場所です。ただ、キャストの写真や情報を出す時は、本人の了解をとり、写り込みにも気を配りましょう。

個人情報保護法では、お店は従業員にも必要で適切な監督をすることになっています。キャストの個人情報の扱い方は、店長が決めて全員にそろえておくと安心です。

高校生や若いキャストを雇う時の時間のルール

年齢によって働ける時間が違う

満18歳未満の人は、午後10時から午前5時までの深夜に働くことが原則としてできません。夜まで営業するお店ほど、シフトを組む前に年齢を確かめておく必要があります。

『人気のあるキャストだから、閉店まで入ってほしい…』と思うこともあるかもしれません。ただ、労働基準法では、満18歳未満の人の深夜の仕事や時間外労働、休日労働は原則として禁止されています。

また、満18歳未満の人を雇う時は、年齢を証明する書面(戸籍証明書など)をお店に備えておくことになっています。

よくある失敗

面接の時に年齢をしっかり確かめず、高校生だと後から分かることです。夜のシフトを組み直すことになり、本人にもお店にも負担がかかります。面接の段階で年齢を確認し、働ける時間を最初に伝えておきましょう。

厚生労働省の高校生アルバイト向けの点検表には、試験の準備期間や試験期間中に、本人の希望に反してシフトを入れていないかという項目もあります。学業との両立に配慮したシフトは、長く働いてもらうことにもつながりますよ。くわしくは高校生アルバイトを雇う時の注意点で紹介しています。

コンカフェ店長が男性の場合に気をつけたいこと

相談の窓口を一つにしない

コンカフェの店長は男性のことも女性のこともあります。男性の店長の場合は、キャストが話しにくい悩みを抱えないよう、相談できる相手を店長以外にも用意しておくと安心です。

例えば、女性の副店長やリーダーにも相談の窓口になってもらい、「店長に言いにくいことは△△さんに話してね」と伝えておく形です。キャストが一人で悩みを抱えにくくなります。

気をつけたい場面店長の動き方の例
個別に話を聞く時店内のほかの人がいる場所で話し、二人きりの密室を避ける
体調や私生活に関わる話無理に聞き出さず、本人が話したい範囲で聞く
指導や注意をする時人前で叱らず、具体的な行動だけを伝える
特定のキャストと仲良くなった時シフトや評価で扱いに差をつけない

厚生労働省は、職場のパワーハラスメントの例として、私的なことに過度に立ち入る「個の侵害」も挙げています。店長とキャストの距離が近いお店だからこそ、公私の線引きを意識しておきたいですね。

コンカフェの店長によくある相談

Yahoo!知恵袋にも、コンカフェの店長についての相談が寄せられています。閲覧の多いものから3つを選び、要点をまとめてお答えしますね。

相談1:コンカフェの店長は称号なの?それとも管理の仕事があるの?

店長という肩書きはお店の演出なのか、売上やアルバイトの管理もするのか知りたい、という相談です。

お店によって演出の形はさまざまですが、店長と呼ばれる人には、売上やシフト、キャストの管理といった実務があるのが一般的です。飲食店として営業している以上、衛生や労働時間の管理も欠かせません。

表に出る華やかさの裏で、レジ締めや発注などの地道な仕事も多いんです。

相談2:高校生でもコンカフェでアルバイトできる?

夏休みを使ってコンカフェで働いてみたい、という高校生からの相談です。

高校生を雇うかどうかは、お店の方針によって違います。雇う場合も、満18歳未満の人は午後10時から午前5時までの深夜には原則として働けません。

学校のルールでアルバイトが認められているかも、先に確かめておきましょう。お店選びでは、働ける時間をきちんと説明してくれるかどうかも1つの目安になりますよ。

相談3:店長とお店のSNSアカウントを共有していて困っている

お店用のSNSを店長と共有して使っていて、扱い方に迷っている、というキャストからの相談です。

お店のアカウントを共有する時は、誰が何を投稿するか、ログインの情報を誰が管理するかを決めておくことが大切です。キャストの私的なやり取りとお店のアカウントは分けておくと、トラブルを防げます。

店長側も、扱いのルールを紙にしてキャストと確認しておくと、お互いに安心できますよ。

飲食店の店長として次の道を考えたくなった時は

世界観を形にする力や、キャストを守るルールを作る力は、ほかの飲食店でも活きる力です。お店づくりの経験を活かして、カフェやレストランなど別の業態で店長を続けたいと考える方もいるはずです。

飲食業界も選択肢に入れて外の話を聞いてみたい時は、飲食店に特化した人材紹介のRestLabのような相談先もあります。飲食業界にくわしいキャリアアドバイザーが間に入り、マッチングを行うと案内されています。

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よくある質問

コンカフェの店長とメイドカフェの店長は、仕事が違いますか?

メイドカフェはコンセプトカフェの1つの形なので、仕事の骨組みは同じです。お店のテーマによって、衣装や接客の言葉づかいなど、世界観のそろえ方が変わります。

コンカフェの店長は男性でもなれますか?

男性の店長も女性の店長もいます。男性の店長の場合は、キャストが話しにくい悩みを相談できる相手を、店長以外にも用意しておくと安心です。

キャストがお客様に困らされた時、店長はどうすればいいですか?

まずはキャストを一人で対応させず、店長や責任者がお店のルールを伝えます。危険がある時は警察に通報し、あとでキャストの話を聞いて記録しておきましょう。

高校生のキャストは何時まで働けますか?

満18歳未満の人は、午後10時から午前5時までの深夜に原則として働けません。シフトは夜10時より前に終わるように組みましょう。

まとめ

この記事の要点
  • コンカフェの店長は、世界観を守りながらキャストが安心して働ける環境を整える責任者
  • 仕事は「世界観」「キャストを守るルール」「お金と時間の管理」の3つで考える
  • ルールはお客様にも見える形で示し、困った場面ではキャストを一人で対応させない
  • 満18歳未満のキャストは、午後10時から午前5時までの深夜に原則として働けない
  • 男性の店長は、店長以外の相談の窓口も用意しておく
店長ドットコム

店長ドットコム 編集部

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