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気づけば今月も休みらしい休みがない。『店長なんだから休めなくて当たり前かな』と、どこかであきらめている方も多いはずです。
結論から言うと、店長にも休みの決まりはあります。そのうえで、休めない理由を3つに分けて、理由ごとに打ち手を選ぶと、休みは少しずつ取り戻せます。
この記事を読めば、店長の休みに関わるルールと、今日から試せる休みの作り方が分かります。
店長は休めないもの?まず知っておきたい休日のルール
労働基準法には、毎週1日か4週間で4日以上の休日を与えるという決まりがあります。店長が「管理監督者」に当たる場合でも、年次有給休暇はほかの人と同じように与えられます。
店長は休めないもの、という空気がある職場もありますよね。でも実は、休みのルールは肩書きで消えるものではないんです。
厚生労働省の説明では、法定休日は「少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日」とされています(労働基準法第35条)。
管理監督者の店長でも変わらないこと
ただ、店長の中には、会社から労働基準法の「管理監督者」として扱われている人もいます。管理監督者には、労働時間・休憩・休日の規定が当てはまりません(労働基準法41条)。
『じゃあ、自分は休日の決まりの外なの?』と思いますよね。それでも、次のことは管理監督者でも同じです。
| 項目 | 一般の社員の店長 | 管理監督者の店長 |
|---|---|---|
| 法定休日(毎週1日か4週4日) | 当てはまる | 当てはまらない |
| 年次有給休暇 | 与えられる | 一般の労働者と同じように与えられる |
| 年5日の有給取得(会社が時季を指定) | 対象(年10日以上付与の人) | 対象に含まれる |
| 深夜(22時から翌5時)の割増賃金 | 支払われる | 支払われる |
| 会社による労働時間の状況の把握 | 対象 | 対象 |
厚生労働省のパンフレットにも、管理監督者であっても年次有給休暇は一般の労働者と同様に与える必要がある、と書かれています。
2019年4月からは、年10日以上の有給が付く人に、会社が時季を指定して年5日を取らせることが義務になりました。
対象には管理監督者も含まれます。取らせなかった場合、会社には30万円以下の罰金という罰則があります。
店長が管理監督者に当たるかどうかは、肩書きではなく、権限や働き方、待遇の実態で判断されます。詳しくは店長は管理職?管理監督者との違いで紹介しています。最終的な判断は、会社の就業規則や労働基準監督署、専門家に確かめてみてください。
店長が休めない理由は3つに分けられる
店長が休めない理由は「人が足りない」「自分しかできない」「休みにくい雰囲気」の3つに分けられます。理由によって効く打ち手がまったく違うので、まずどれが一番大きいかを見てみましょう。
『とにかく忙しいから休めない』とひとまとめにしてしまいがちですよね。でも、休めない理由をよく見ると、中身は店によってかなり違うんです。
例えば、シフトに空きがないのか、空きはあるけれど発注だけは自分しかできないのか。この違いで、やるべきことが変わります。
| 休めない理由 | よくある場面 | まず打つ手 | 次に打つ手 |
|---|---|---|---|
| 人が足りない | 店長が抜けるとシフトが埋まらない | 休みの日を先にシフトに入れる | 本部や近くの店に応援を相談する |
| 自分しかできない | 発注・締め・鍵の管理が店長だけ | 仕事を書き出して1つ任せる | 手順をメモにして2人目を育てる |
| 休みにくい雰囲気 | 店長が休むと悪い気がする | 休む予定を早めに共有する | 上司に休み方を相談する |

3つが重なっている店もあります。その時は、一番手を付けやすい理由から始めるのがコツです。
- 店長が休む日に、代わりに入れる人の名前が浮かばない
- 発注や売上の締めを、自分以外の人がやったことがない
- 休みの日も「何かあったら電話して」と伝えている
- 休み希望を出すのは、いつもスタッフの希望を入れた後にしている
「人が足りない」時に休みを作る工夫
人が足りない店ほど、店長の休みは後回しになりがちです。シフトを組む時に、最初に自分の休みを入れてしまうのが近道です。
スタッフの希望を全部入れてから、空いたところに店長が入る。
そんな組み方をしている方も多いはずです。これだと、店長の休みはいつまでも残りません。
実は、店長の休みを先に決めておくと、ほかの人の希望も調整しやすくなるんです。「この日は店長がいない」と分かっていれば、スタッフも予定を立てやすくなります。
休みの日に店を回す準備
店長が休む日の前に、次のことを決めておくと安心です。
- 休みの日の責任者を1人決めて伝えておく
- 開店・閉店の流れをメモにして渡しておく
- 困った時の連絡の順番(責任者、上司など)を決める
- 店長に電話するのは「この場合だけ」と線を引く

人が足りない状態が長く続く時は、店長だけでがんばる話ではありません。本部や上司に「この人数では休みが取れない」と、事実を数字で伝えてみてください。
人手を増やす工夫は人手不足の店を回す店長の工夫で詳しく紹介しています。
「自分しかできない」を減らして休む工夫
「自分しかできない仕事」は、書き出してみると意外と少ないものです。1か月に1つずつ、誰かに任せられる形にしていくと、休める日が増えます。
『任せたいけど、教える時間がない』という声はよく聞きます。ただ、教える時間を取らないかぎり、店長の休みもずっと取れないままなんです。
まずは、1週間でやった仕事を全部紙に書き出してみましょう。そのうえで「自分しかできない」「任せられる」「やめられる」に分けます。
任せる時の声かけ例
任せる時は、なぜその人に頼むのかを一言添えると、相手も前向きに受け取りやすくなります。
| 任せたい仕事 | 声かけの例 |
|---|---|
| 発注 | 「〇〇さんは売場をよく見てくれているから、まず飲み物の発注をお願いしたいんです」 |
| 売上の締め | 「来週から締めを一緒にやってみませんか。最初は横で見ていてもらえれば大丈夫です」 |
| 開店準備 | 「店長がいない日の開店をお願いしたいので、今週一度、手順を通しでやってみましょう」 |
例えば、こんなやり取りになります。
「来月から、日曜の発注をお願いしてもいいですか」
「やってみたいです。最初は確認してもらえますか」
時間の手放し方は店長の長時間労働・残業を減らすにはで、ワークシートの形で紹介しています。
任せた仕事を、店長が後からこっそりやり直してしまうことです。任された人は「信用されていない」と感じてしまうことも。直したい点は、次に任せる時に一言で伝えましょう。
「休みにくい雰囲気」を変える伝え方
店長が休めない店では、スタッフも休みにくくなりがちです。店長が先に休み、休む予定を早めに伝えることが、店全体の休みやすさにつながります。
『自分が休んだら、みんなに迷惑がかかる』と感じるのは自然なことです。それだけ店を大事に思っている証拠ですよね。
ただ、店長がいつも店にいると、「休むのは悪いこと」という空気ができてしまうことも。スタッフの休み希望が出にくくなるのは、店にとってもよくないんです。
上司に休み方を相談する時の例文
休みが取れない状態が続いているなら、上司に相談してみましょう。気持ちより、事実を短く伝えるのがコツです。
お疲れさまです。今月は休みが〇日しか取れていない状態です。来月は休みを〇日確保したいので、応援の調整か、シフトの組み方について相談させてください。
有給を使いたい時も、早めに日にちを出しておくと調整しやすくなります。年5日の有給は会社が時季を指定して取らせる決まりがあるので、上司にとっても大事な話です。
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知恵袋でよくある相談:店長の休みで迷うこと
Yahoo!知恵袋には、店長の休みについての相談が寄せられています。閲覧の多いものから3つ選んで、要点をまとめてお答えしますね。
店長が長い期間のイベントで休日なしに店に立っていて、スタッフとして何とか休ませてあげたい、という相談です。
店長を気づかえるのは、とてもすてきなことです。スタッフにできるのは「この時間は自分たちで回します」と具体的に申し出ることです。
「閉店作業は私たちでやるので、今日は早めに上がってください」
「ありがとう。じゃあお願いしてもいいかな」
店長側の事情として、責任者がいない時間を作りにくい店もあります。断られても、申し出てくれたこと自体が店長の助けになります。
シフト表に見慣れない印があり、聞いてみると有給の日として店長が決めていた、という相談です。
年10日以上の有給が付く人には、会社が時季を指定して年5日を取らせる決まりがあります。その仕組みで日にちが入った可能性があります。
ただ、有給は本来、働く人が希望する時季に取るものです。
「この日は有給ですか。別の日に変えられますか」と店長に聞いてみてください。
夜遅くまで営業している店の店長が疲れているように見えて、大変な仕事なのか気になる、という相談です。
営業時間が長い店では、店長が開店から閉店まで関わることも多く、休みが取りにくい時期があります。ただ、休みの取り方は会社や店の体制でかなり違います。
店長自身がつらさを抱えている時は、店長がつらい・きつい時の向き合い方も参考にしてみてください。
社内で休みが取れない時の相談先
上司に相談しても休みが取れない状態が続く時は、社外の窓口もあります。厚生労働省の総合労働相談コーナーは、予約不要・無料で、面談か電話で相談できます。
労働条件相談ほっとライン(0120-811-610)は、平日の夜と土日祝日に、無料・匿名で相談できます。休日の決まりに当てはまるかどうかは、こうした窓口で確かめてみてください。
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よくある質問
店長は休めないのが普通ですか?
普通ではありません。労働基準法には毎週1日か4週間で4日以上の休日の決まりがあり、管理監督者の店長でも年次有給休暇は与えられます。休めない状態が続く時は、上司に事実を伝えて相談してみてください。
管理監督者の店長には休日がないのですか?
管理監督者には労働基準法の休日の規定が当てはまりません。ただし、年次有給休暇は一般の労働者と同じように与える必要があり、年5日の取得義務の対象にも含まれます。
店長が休みの日に電話がかかってくるのを減らすには?
休みの日の責任者を決め、電話していい場面を「火事や事故などの緊急時だけ」のように先に決めておくと減らせます。よくある質問への答えをメモにして渡しておくのも効きます。
店長が有給を取るのは気が引けます。
年10日以上の有給が付く人は、会社が年5日を取らせる義務の対象です。店長が先に休むと、スタッフも休み希望を出しやすくなります。
まとめ
- 法定休日は毎週1日か4週間で4日以上。管理監督者でも有給は与えられる
- 年10日以上の有給が付く人は、年5日の取得義務の対象。管理監督者も含まれる
- 休めない理由は「人が足りない」「自分しかできない」「休みにくい雰囲気」の3つ
- 店長の休みは、シフトを組む時に最初に入れてしまう
- 仕事を書き出し、1か月に1つずつ任せられる形にしていく
- 休めない状態が続く時は、上司や社外の相談窓口に相談する





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