「ダメな店長」と思われてしまう行動とは?気づいた時の立て直し方

ダメな店長と思われてしまう行動と立て直し方を紹介する記事のアイキャッチ。閉店後の事務机と連絡ノート

当サイトの記事は編集部が公的機関の情報や辞書、公表されている統計などの公開情報を調べて独自に執筆しています。記事内に転職支援サービスへの案内(広告)を含みます。

『最近スタッフの反応が冷たい気がする…もしかして自分はダメな店長なのかな』と不安になっていませんか。辞めるスタッフが続いたりすると、自分を責めたくなりますよね。

結論から言うと、ダメな店長と思われてしまう原因は、人柄よりも毎日のちょっとした行動であることがほとんどです。行動なら、気づいた日から変えられるんです。

この記事を読めば、スタッフが離れやすい行動と、その代わりにできる行動、関係を立て直す手順が分かります。

目次

「ダメな店長」と思われてしまうのはどんな時?

先に結論

スタッフが「ダメな店長だな」と感じるのは、伝え方・公平さ・段取り・抱え込みのどこかで、すれ違いが続いた時です。どれも性格の問題ではなく、行動を少し変えれば立て直せます。

辞書では、店長は「その店の最高責任者」とされています。最高責任者だからこそ、店長の小さな言動はスタッフによく見られているんです。

国の職業情報サイトのjob tagでは、スーパー店長には対人関係を築く力や、従業員をまとめるリーダーシップが求められるとされています。逆に言えば、この2つがうまく回らない時に「ダメな店長」と見られやすいということですね。

スタッフが離れやすい場面を、4つに分けてみました。

すれ違いが起きる所スタッフが感じやすいことよくある場面
伝え方言い方がきつい、何を言いたいか分からない忙しい時間に強い口調で指示する
公平さ人によって態度が違う仲の良いスタッフにだけシフトの融通をきかせる
段取り振り回されている急なシフト変更や、指示が日によって変わる
抱え込み相談しても動いてくれない困りごとを聞いても、そのままになる

『自分にも当てはまるところがある…』と思った方もいるかもしれません。でも、それに気づけた時点で、立て直しはもう始まっていますよ。

まずは自分の1週間を振り返ってみる

ダメな店長かどうかを気にするより、この1週間の自分の行動を振り返ってみる方が役に立ちます。当てはまる数が多くても、落ち込まなくて大丈夫です。

この1週間の振り返り
  • 忙しい時間に、強い口調で指示を出したことがあった
  • 同じことを、人によって違う言い方で伝えた
  • 相談されたまま、返事をしていないことがある
  • 休みのスタッフに、何度も連絡した
  • 「ありがとう」を言わずに一日が終わった日があった
  • 自分のミスを、うまく認められなかった

当てはまった項目が、次の表で見直す行動の候補になります。

店長側にも事情がある

スタッフから見えにくいだけで、店長は本部からの数字の目標や、人手が足りない中でのシフトづくりなど、たくさんの事情を抱えています。

余裕がない時ほど、言葉が短くなったり、急なお願いが増えたりしやすいものです。だからこそ、行動を1つずつ見直すことが大切なんです。

スタッフが離れやすい行動と、代わりにできる行動

「やめる行動」と「代わりにやる行動」をセットで考える

「あれをやめよう」と思うだけだと、忙しい時についいつもの行動に戻ってしまいます。代わりにやる行動を決めておくと、自然に置きかえられます。

ここでは、人を責めるのではなく行動に分けて、スタッフが離れやすい行動と、代わりにできる行動を対にしました。

スタッフが離れやすい店長の行動と、その代わりにできる行動を対にして並べた図解
スタッフが離れやすい行動代わりにできる行動
ほかのスタッフの前で注意するバックヤードで、短く1対1で伝える
「なんでできないの?」と理由を問い詰める「次はこの順番でやってみよう」とやり方を示す
指示が日によって変わる決めたことはメモや連絡ノートに書いて共有する
休みの日に「今日出られない?」と何度も連絡する急な穴は、まず全体に募集してから個別に相談する
仲の良いスタッフだけ希望が通るシフトの決め方を全員に同じように伝える
相談されても「そのうちね」で終わる「〇日までに返事するね」と期限を言う
できたことには何も言わない退勤時に、今日助かったことを1つ伝える
事務所にこもって売場に出てこない忙しい時間だけでも売場に立つ
自分のミスを認めない「ごめん、さっきの指示は私の間違いだった」と言う
スタッフの前で会社や本部の不満を話す不満は上司に相談し、スタッフには決まったことを伝える

全部を一度に変える必要はありません。表の中から、自分がやりがちな行動を1つだけ選んでみてください。

言い換えるだけで印象が変わる言葉

同じことを伝えても、言葉の選び方で受け取られ方は大きく変わります。

言い換えの例
  • 「何回言ったら分かるの?」は「もう一度一緒に確認しようか」に
  • 「適当にやっておいて」は「〇時までに、ここまでやってもらえる?」に
  • 「今忙しいから後で」は「ごめん、〇分後に聞かせてね」に
  • 「それくらい自分で考えて」は「〇〇さんならどうする?」に

注意の伝え方そのものは店長の注意の仕方・叱り方で詳しく紹介しています。

ダメな店長の特徴と言われやすい行動

特徴は「性格」より「くり返している行動」

ダメな店長の特徴として挙げられやすいのは、どれも1回だけなら誰にでもある行動です。くり返されることで、スタッフの気持ちが少しずつ離れていきます。

ここからは、よく挙げられる行動を場面ごとに見ていきます。

1. 気分で態度が変わる

機嫌がいい日と悪い日で、話しかけやすさが大きく違うと、スタッフは様子をうかがいながら働くことになります。

疲れている日は誰にでもありますよね。そんな日は「今日はちょっとバタバタしてるけど、何かあったら声かけてね」と一言添えるだけでも、スタッフは安心します。

2. 人前で注意する

お客様やほかのスタッフの前で注意されると、言われた内容より「恥ずかしかった」という気持ちが残ってしまいます。

お客様に関わる急ぎの時以外は、落ち着いてから1対1で伝えるようにしてみてください。

3. 休みの日にシフトの穴埋めを頼みすぎる

人手が足りない時、店長が困ってスタッフに頼むのは自然なことです。ただ、同じ人に何度も頼むと「断りにくい」と感じさせてしまいます。

シフトの組み方や急な欠勤への備えは店長のシフトの作り方も参考にしてみてください。

4. 相談しても返事がない

「話したのに何も変わらない」という経験が続くと、スタッフは相談しなくなります。すぐに解決できない時でも、途中経過を伝えることが大切です。

「本部に聞いているところだから、来週もう一度話すね」と伝えるだけで、聞いてもらえた感じが残ります。

5. ミスを人のせいにする

店長が自分のミスを認めない店では、スタッフもミスを隠すようになってしまいます。

「ごめん、発注の数を間違えた。次から二人で確認しよう」と店長が先に言える店は、問題が小さいうちに見つかるようになります。

6. 現場に出てこない

事務作業が多い店長ほど、事務所にいる時間が長くなりがちです。ただ、スタッフから見ると「忙しい時に助けてくれない」と映ることもあります。

ピークの時間だけ売場に立つ、手が空いた時に一言声をかけに出る、など自分なりのルールを決めておくといいですよ。

7. 厳しく言いすぎてしまう

仕事の指導で厳しく伝える場面はあります。厚生労働省は、パワハラを「優越的な関係を背景とした言動」「業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの」「就業環境が害されるもの」の全てを満たすものとしています。

適正な業務指示や指導は、パワハラには該当しないと説明されています。

一方で、同じ説明の中では、必要以上に長い時間厳しい叱責をくり返すことが、該当する例として挙げられています。

よくある失敗

「相手のためを思って」と、ほかのスタッフの前で長い時間注意を続けてしまう。伝えたいことは1つに絞り、短く、1対1で伝えるようにしましょう。

どこからがパワハラになるかの線引きはパワハラにならない指導とは?で紹介しています。個別のケースで迷う時は、会社の相談窓口や労働局などの専門の窓口に確認してください。

8. 理由を言わずにルールを変える

本部の方針や店の事情でルールを変えることはよくあります。ただ、理由が分からないまま変わると、スタッフは「また急に変わった」と振り回された気持ちになります。

「お客様から待ち時間のことを言われたので、レジの並び方を変えます」のように、変える理由を一言添えてみてください。それだけで、新しいルールは受け入れられやすくなります。

「若い店長はダメ」と言われないために

年齢より「聞く姿勢」と「任せ方」で信頼は決まる

若い店長だからダメ、ということはありません。年上のスタッフの経験を頼りにしつつ、店長として決めることは決める、という姿勢があれば信頼は少しずつ積み上がります。

『年上のパートさんに、若い店長はダメだと思われていそう…』と悩む方もいますよね。若い店長が苦労しやすいのは、経験の差より、どう頼ればいいか分からないことが多いんです。

若い店長がやりがちなこと代わりにできること
年上のスタッフに遠慮して何も言えない決まったルールは、丁寧な言葉で同じように伝える
頼りなく見られたくなくて全部自分で決める「〇〇さんならどうしますか?」と経験を聞いてから決める
前の店長のやり方をすぐに全部変えるまずは今のやり方を聞いて、変える時は理由を説明する
敬語とため口が混ざる年上のスタッフには丁寧な言葉で統一する

例えば、売場の並べ方を変えたい時は、こんな伝え方ができます。

「〇〇さん、この売場の並べ方、お客様から場所を聞かれることが多いので変えてみたいんです。どこに置くと分かりやすいと思いますか?」

経験を頼られて嫌な気持ちになる人は、あまりいません。年上のスタッフとの関わり方は若い店長が年上のスタッフとうまくやるにはで詳しく紹介しています。

着任してすぐの時期に意識したいこと

若い店長が新しい店に来たばかりの時期は、スタッフも「どんな人だろう」と様子を見ています。最初のうちは、変えることより知ることを優先すると、すれ違いが起きにくくなります。

  • スタッフ一人ひとりの名前と、得意な仕事を覚える
  • 今の店のやり方と、その理由を聞いて回る
  • 変えたいことはメモしておき、すぐには変えない
  • 困った時に頼れるスタッフを見つけておく

店長が嫌われる前に、気づいた時の立て直し方

立て直しは「認める・聞く・1つ変える」の順で

スタッフとの関係がぎくしゃくしていると気づいたら、まず自分の行動を認め、スタッフの話を聞き、1つだけ行動を変えてみましょう。大きく変えようとするより、小さく続ける方が伝わります。

『店長が嫌われるのって、もう取り返しがつかないんじゃ…』と思うかもしれません。でも、関係は行動で少しずつ戻せるものなんです。

関係を立て直す手順
  1. 最近の自分の行動を、この記事の表と見比べて1つ選ぶ
  2. 信頼できるスタッフや副店長に「最近、話しかけにくくない?」と聞いてみる
  3. 気づいたことがあれば「この前の言い方はよくなかった、ごめんね」と短く伝える
  4. 代わりの行動を1つ決めて、2週間続けてみる
  5. 少し落ち着いたら、スタッフ一人ひとりと短く話す時間をつくる
店長がスタッフとの関係に気づいてから、立て直すまでの手順を順番に示した図解

一人ひとりと話す時の声かけ

手順の最後にある「一人ひとりと短く話す時間」は、長い面談でなくてかまいません。休憩前や退勤前の数分で十分です。

聞きたいこと声かけの例
働きやすさ「最近、シフトで困っていることはない?」
仕事の悩み「やりにくい作業があったら教えてほしいな」
店長への要望「私に直してほしいところがあったら、遠慮なく言ってね」
これからのこと「今後やってみたい仕事はある?」

話してもらえた時は、まず「教えてくれてありがとう」と返しましょう。すぐに言い訳や説明を返すと、次から話しにくくなってしまいます。

スタッフが辞めていく時に見直したいこと

スタッフが続けて辞める時は、店長一人の問題ではなく、シフトの組み方や人手の足りなさが重なっていることもあります。

辞める人が続いた時の確認リスト
  • 特定の時間帯や曜日に、負担が集中していないか
  • 新人に仕事を教える人と時間が決まっているか
  • 辞めた人から、理由を聞ける機会をつくったか
  • シフトの希望の聞き方が、全員に同じになっているか
  • 困りごとを相談できる人が、店長以外にもいるか

離職を防ぐ店づくりはスタッフが辞めない店の作り方で詳しく紹介しています。

自分一人で抱えないことも大切

店長が一人で全部を背負おうとすると、余裕がなくなり、また同じ行動に戻ってしまいがちです。エリアの上司や本部に「最近スタッフとの関係で悩んでいる」と相談するのも、立派な立て直しの一歩です。

それでも、会社の方針や店の環境がどうしても合わない時もありますよね。店長として身につけた経験は、別の店や会社でも活かせます。

飲食業界で働き方を見直したくなった時は、業界に詳しい相談先で話を聞いてみるのも1つの方法です。

RestLab(PR)

飲食業界で次の職場を探すなら、業界特化の人材紹介に相談

RestLab(レストラボ)は、飲食店を運営する会社が手がける飲食店特化の人材紹介サービスです。飲食業界に詳しいキャリアアドバイザーが、店長候補を含む幅広い職種の求人とのマッチングや、面接日時・条件の調整をサポートします。

無料RestLabの公式サイトを見る

サービスの内容・利用条件は公式サイトでご確認ください。

ダメな店長についてのよくある相談

ここでは、知恵袋などでよく見かける相談を、要約して紹介します。

相談1:「今日残れる?」「休みだけど出られない?」と言う店長はダメな店長?

『シフトの日以外も、急に出勤や残業を頼んでくる店長はダメな店長の特徴なの?』という相談です。

人手が足りない時に店長が頼むのは、店を回すためで、悪気があることは少ないものです。店長側も、急な欠勤や予想外の混雑で困っている場面がほとんどです。

ただ、頼まれる側にも予定があります。出られない時は、我慢せずに断って大丈夫です。

断る時の例文
  • 「すみません、今日は予定があって残れません。次の〇曜日なら大丈夫です」
  • 「その日は出られないのですが、ほかの日で調整できることがあれば言ってください」

頼まれることが続いて負担に感じる時は、シフトの相談として店長に伝えてみてください。伝え方はシフトの相談を店長にする時の伝え方で紹介しています。

相談2:現場の仕事をしない店長はダメ店長?

『店長が事務所にこもって、品出しや売場の仕事をしない。これはダメな店長なの?』という相談です。

店長の仕事は、売場の作業だけではありません。job tagでは、スーパー店長の仕事として、販売計画や人員管理、金銭管理や本部への報告なども挙げられています。

事務所にいる時間も、店を回すための仕事をしていることが多いんです。ただ、スタッフから見えにくいのは確かなので、店長側も「今は発注をしてるよ」と一言伝えると、すれ違いは減らせます。

スタッフから見えにくい店長の仕事事務所でしていることの例
販売計画来週の売り出しや売場の変更を考える
人員管理シフトを組む、応募者と面接の日程を決める
金銭管理売上やお金の記録を確かめる
本部への報告日報や売上の報告をまとめる
発注天気や行事を見ながら、仕入れの数を決める

店長がどんな仕事をしているかは店長の仕事内容一覧で紹介しています。見えにくい仕事を知っておくと、店長への見方が少し変わるかもしれません。

相談3:若い店長の場合、どんな人だとうれしい?

『アルバイトやパートの立場から、若い店長がどんな人だったらうれしいか知りたい』という、店長側からの相談です。

働く側がうれしいと感じやすいのは、年齢より、話を聞いてくれて、決めたことを守ってくれる店長です。若いことは、スタッフと近い目線で話せる強みにもなります。

分からないことは素直に聞き、決めたことはぶれずに伝える。それだけで、年上のスタッフからも頼られる店長に近づけますよ。

よくある質問

ダメな店長の特徴は何ですか?

よく挙げられるのは、気分で態度が変わる、人前で注意する、休みの日に何度も連絡する、相談しても返事がない、ミスを認めない、といった行動です。どれも性格より行動の問題なので、気づいた時から変えられます。

スタッフに嫌われているか分からない時は、どうすればいいですか?

副店長や信頼できるスタッフに「最近、話しかけにくくない?」と聞いてみるのが近道です。退勤時に一言声をかけて、返事の様子を見るのも1つの方法です。

若い店長はダメだと言われることはありますか?

年齢だけで決まることはありません。年上のスタッフに経験を聞き、決めたことは丁寧にはっきり伝えていれば、信頼は積み上がっていきます。

店長として厳しく注意するのはダメですか?

仕事の指導として必要な注意をすること自体は、店長の大事な役目です。伝えることを1つに絞り、短く、1対1で、次にどうすればいいかまで伝えると、厳しさより指導として受け取ってもらいやすくなります。

一度離れたスタッフの気持ちは戻りますか?

すぐには戻らなくても、行動を変えて続けていれば、少しずつ関係は変わっていきます。自分の行動を認めて短く謝り、代わりの行動を2週間ほど続けてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • ダメな店長と思われる原因は、人柄より毎日の行動のすれ違いが多い
  • 伝え方・公平さ・段取り・抱え込みの4つで、すれ違いが起きやすい
  • スタッフが離れやすい行動は、代わりにできる行動とセットで置きかえる
  • 若い店長は、年上の経験を頼りつつ、決めたことは丁寧にはっきり伝える
  • 立て直しは「認める・聞く・1つ変える」の順で、一人で抱え込まずに進める
店長ドットコム

店長ドットコム 編集部

店長の仕事と役割、売上・シフト・人材育成などの店舗運営、店長に関わる労働のルールや資格、業態別の店長の働き方、店長からの転職までを、現場で使える形に整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次