店長の仕事内容一覧|店長が任される業務と1日の流れ

店長の仕事内容と1日の流れを紹介する記事のアイキャッチ。バックヤードの事務机に並んだシフト表と日報

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店長を任されることになって、『店長の仕事って、具体的に何をすればいいの?』と戸惑っていませんか。アルバイトや副店長の時には見えなかった仕事が、急に増える感じがしますよね。

結論から言うと、店長の仕事は売上・人・お金と事務・商品・安全と衛生の5つに分けると全体がつかめます。あとは毎日・毎週・毎月のどの頻度でやるかを決めれば、ぐっと回しやすくなるんです。

この記事を読めば、店長の仕事内容の一覧と、頻度別の業務カレンダー、1日の流れが分かります。

目次

店長の仕事とは?ひと言でいうと

先に結論

店長の仕事とは、店の最高責任者として、お客様・スタッフ・お金・商品・安全のすべてに目を配り、店を毎日回し続けることです。任される範囲は会社や業態、店の規模で変わるので、自分の会社のルールに合わせて優先順位をつければ大丈夫です。

辞書では、店長は「店員の中で立場が最も上の人。その店の最高責任者」と説明されています。店で起きることの最後の判断をする立場、ということですね。

国の職業情報サイトのjob tagでは、スーパー店長の主な仕事として、次の4つが挙げられています。

job tagの主な仕事内容
販売促進来店客数や売上を伸ばすための仕入れ・販売計画を立て、広告を企画する
人員管理従業員の編成、採用計画、勤務スケジュールを調整する
事務管理金銭管理や経理事務、予算・会計の業務を見る
情報収集地域のニーズや近くの店の動きをつかみ、本部へ報告する

同じページでは、お客様の苦情への対応も、店の最高責任者として大事な仕事とされています。

ハンバーガーショップ店長のページでは、店長は会社の社員でありながら、担当する店の「経営者」でもあると紹介されています。営業データの分析や食材の発注などのデスクワークにも責任を持つ立場なんです。

店長という立場そのものは店長とは?意味と役割、店長の仕事の全体像で詳しく紹介しています。

店長の仕事は「自分でやる」と「人に任せる」に分かれる

『全部自分でやらなきゃいけないの?』と不安になる方もいますよね。実は、店長の仕事には、店長が自分でやる仕事と、スタッフに任せて確認する仕事があります。

例えば、品出しや清掃はスタッフに任せ、店長は「できているか」を確認する側に回ります。一方で、シフトの最終決定やお金の管理、クレームの最後の対応は、店長が自分で受け持つことが多い仕事です。

店長の仕事内容一覧:5大職務で整理する

店長の仕事内容は5つに分けると覚えやすい

「店長の5大職務」という言い方を聞くことがあります。会社や研修によって分け方は違いますが、この記事では、job tagの説明をもとに店長の仕事を5つにまとめました。

店長の業務内容を、次の5つに分けて見ていきましょう。

店長の仕事内容を、売上・人・お金と事務・商品・安全と衛生の5つに分けた図解
5つの職務主な業務内容関連する記事
売上をつくる売上の確認、販促、売場づくり、目標の管理売上管理・販促
人をまとめるシフト作成、採用、新人教育、スタッフとの面談シフト・採用・教育
お金と事務を見るレジ締め、人件費の管理、日報や本部への報告人件費・現金管理・報告
商品を回す発注、在庫の確認、ロスを減らす工夫在庫管理と発注
店の安全と衛生を守る衛生管理、防犯、防火、クレーム対応衛生・防犯・クレーム

1. 売上をつくる

売上を毎日確認し、目標との差を見ながら、売場や販促を変えていく仕事です。

例えば「雨の日は来店が減るから、店頭で温かい商品を目立たせよう」のように、数字と天気や行事を合わせて考えます。数字の見方は店長の売上管理で詳しく紹介しています。

2. 人をまとめる

シフトを組み、採用をして、新人を育てる仕事です。店長の仕事の中でも、時間を取られやすい部分ですよね。

シフトは、売上の予想とスタッフの希望の両方を見ながら組みます。組み方のコツは店長のシフトの作り方、教え方の手順は店長の新人教育・人材育成で紹介しています。

人をまとめる場面の声かけ例
  • シフトの希望を聞く時「来月、入れない日や入りたい日があったら〇日までに教えてね」
  • 新人に教える時「最初は私がやるのを見て、次は一緒に、その次は一人でやってみよう」
  • 面談の時「最近、仕事で困っていることや、やってみたいことはある?」

3. お金と事務を見る

レジ締めや売上金の管理、本部への日報など、店のお金と書類を扱う仕事です。

人件費の管理もここに入ります。売上に対してどれくらいの人数でシフトを組むかは、お金と人の両方に関わる大事な判断です。

人件費の考え方は店長の人件費管理で、計算の仕方も含めて紹介しています。

4. 商品を回す

発注と在庫の管理をして、欠品とロスのどちらも減らす仕事です。

飲食店なら食材、小売店なら売場の商品と、業態で中身は違います。ただ、「売れる数を予想して、必要な分だけ仕入れる」という考え方は共通しています。

『発注はつい多めにしてしまう…』という方もいますよね。欠品とロスを減らす考え方は店長の在庫管理と発注で紹介しています。

5. 店の安全と衛生を守る

衛生管理や防犯、防火の点検、お客様からの苦情への対応など、店とお客様、スタッフを守る仕事です。

この仕事には、法律や届出が関わるものもあります。詳しくは後半の「法律や届出に関わる店長の業務内容」で紹介します。

頻度別に見る店長の業務カレンダー

仕事を「いつやるか」で分けると、抜けがなくなる

店長の仕事は種類が多いので、内容ごとに覚えるより、頻度ごとに並べておくと抜けにくくなります。毎日・毎週・毎月・年に数回の4つに分けて、自分の店のカレンダーを作ってみましょう。

店長の仕事を、やる頻度ごとに分けた業務カレンダーの例です。業態や会社のルールに合わせて、足したり削ったりしてみてください。

頻度主な業務抜けやすいポイント
毎日開店前の点検、朝礼、売上の確認、発注、レジ締め、衛生の記録、日報衛生の記録や日報を後回しにしてまとめて書く
毎週翌週のシフト作成、在庫の棚卸しの一部、販促の準備、スタッフへの声かけ忙しい週にシフトの調整が直前になる
毎月月の売上と人件費の振り返り、目標づくり、本部との打ち合わせ、スタッフとの面談振り返りをせずに次の月に入ってしまう
年に数回採用の強化、繁忙期の準備、売場の大きな変更、防火の訓練、資格の講習講習や届出の期限を忘れる
店長の仕事を、毎日・毎週・毎月・年に数回の頻度ごとに並べた業務カレンダーの図解

『毎日の仕事だけで手一杯なのに…』と感じる方もいるはずです。だからこそ、毎週・毎月の仕事は、カレンダーやシフト表に先に書き込んでおくのがおすすめです。

業務カレンダーを作る手順

自分の店の業務カレンダーを作る手順
  1. 自分がやっている仕事を、思いつくだけ書き出す
  2. それぞれを、毎日・毎週・毎月・年に数回に分ける
  3. 会社や本部から期限が決まっている仕事に印をつける
  4. スタッフに任せられる仕事を選び、担当を決める
  5. 毎週・毎月の仕事を、カレンダーに先に書き込む

例えば「毎週月曜の閉店後は翌週のシフトを作る」と決めてしまえば、忙しさに流されにくくなります。

スタッフに任せやすい仕事と、店長が持っておく仕事

業務カレンダーができたら、どの仕事をスタッフに任せるかも決めておきましょう。任せ方の目安を表にしてみました。

区分仕事の例店長の関わり方
任せやすい仕事品出し、清掃、売場の整理、衛生の記録手順を決めて、できているかを確認する
慣れたら任せられる仕事発注の一部、新人への作業の説明、朝礼の進行最初は一緒にやり、少しずつ手を離す
店長が持っておく仕事シフトの最終決定、お金の管理、採用の判断、クレームの最後の対応自分で判断し、本部へ報告する

『任せたら、かえって手間が増えそう…』と思うかもしれません。でも、最初に手順を伝える手間をかけておけば、後で店長の時間が空いてきますよ。

店長の1日の流れ

1日の流れは「開店前・営業中・閉店後」の3つで考える

店長の1日は、開店前の準備、営業中の現場とデスクワーク、閉店後の締めの3つに分けるとつかみやすくなります。時間割は業態やシフトで変わるので、流れのイメージとして見てください。

ここでは、店長の1日の流れの例を紹介します。店長がいつも開店から閉店までいるわけではなく、シフトによって早番・遅番に分かれることも多いです。

時間帯主な仕事店長の声かけの例
開店前売場や厨房の点検、衛生の確認、釣り銭の準備、朝礼「今日はお昼が混みそうなので、休憩は早めに回しましょう」
午前の営業中売場を回って様子を見る、発注、本部からの連絡の確認「この棚、お客様が手に取りやすいように前に出しておいてね」
ピークの時間レジや厨房に入る、お客様の案内、急なトラブルへの対応「レジ応援に入ります」
午後の落ち着いた時間シフト作成、面接、スタッフへの指導、事務作業「さっきの案内、とてもよかったよ」
夕方から夜遅番への引き継ぎ、売上の確認、翌日の準備「今日の売上と、明日の入荷を伝えておきますね」
閉店後レジ締め、清掃と戸締まりの確認、日報「お疲れさまでした。今日も助かりました」

業態別の時間割の例は店長の1日のスケジュールで詳しく紹介しています。

店長の仕事が回らなくなる時のサイン

店長の仕事は、気づくと全部を一人で抱えてしまいがちです。次のようなことが続いたら、仕事の分け方を見直すタイミングです。

仕事の分け方を見直したいサイン
  • デスクワークが、毎日閉店後にずれ込んでいる
  • 売上の確認や日報を、まとめて書くことが増えた
  • スタッフから相談された件の返事が、たまっている
  • 休みの日にも、店からの連絡に対応している
  • 毎週の仕事を、毎回ぎりぎりで片付けている

当てはまる時は、スタッフに任せられる仕事を1つ選んで、手順を書いて渡すところから始めてみてください。

法律や届出に関わる店長の業務内容

法律に関わる仕事は「誰が担当か」を確かめておく

店長の仕事には、食品衛生や防火、労働時間の記録など、法律や届出に関わるものもあります。店長本人が担当になるか、会社の別の人が担当するかは会社によって違うので、自分の店では誰の役目かを確かめておきましょう。

店長の仕事に関わりやすい、法律や届出の例です。

仕事内容根拠や出典
食品衛生責任者食品を扱う営業では、営業者が食品衛生責任者を定める。許可営業では講習会を定期的に受講し、新しい知識の習得に努める食品衛生法施行規則
HACCPに沿った衛生管理衛生管理計画を作り、衛生管理の記録をつける。飲食店営業は「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」の対象食品衛生法・厚生労働省
防火管理者飲食店や店舗など不特定多数が出入りする建物では、建物全体の収容人員が30人以上で選任が必要消防法・東京消防庁
酒類販売管理者お酒を小売りする販売場ごとに選任し、3年を超えない期間ごとに研修を受けさせる酒類業組合法・国税庁
労働時間の把握タイムカードなどの客観的な方法で労働時間の状況を記録し、3年間保存する労働安全衛生法・厚生労働省
個人情報の管理お客様やスタッフ、応募者の情報を安全に管理し、従業者を監督する個人情報保護法・個人情報保護委員会

HACCPに沿った衛生管理は、令和3年6月1日から、原則としてすべての食品等事業者に求められています。毎日の点検と記録は、店長が流れを決めておきたい仕事です。

開店前に店長が厨房で衛生の点検表にチェックを入れている手元のイメージ写真

毎日の衛生チェックの流れを決めておく

衛生管理の記録は、業界団体が作った手引書をもとに、店ごとに中身を決めます。店長は、誰がいつ記録するかを決めて、続いているかを確認する役目です。

衛生の記録で決めておきたいこと
  • どの手引書をもとにしているか
  • 毎日記録する項目と、記録する時間帯
  • 記録する担当者と、休みの日の代わりの人
  • 店長が記録を確認するタイミング
  • 問題があった時に、誰に報告するか

店の衛生管理の進め方は店長の衛生管理で詳しく紹介しています。

食品衛生責任者の講習については食品衛生責任者とは?、防火管理者については防火管理者とは?で紹介しています。

よくある失敗

「前の店長がやっていたはず」と思い込み、衛生の記録や講習の期限を確認しないまま引き継いでしまう。着任したら、届出や資格の担当者が誰か、期限がいつかを最初に確かめておきましょう。

お酒を店内で出すだけの飲食店が酒類販売管理者の対象になるかなど、細かい判断は業態によって変わります。最終的には、会社の担当部署や保健所・消防署・税務署などの窓口に確認してください。

採用の面接で気をつけたいこと

採用も店長の大事な仕事です。厚生労働省は、本籍や出生地、家族のこと、住宅の状況、宗教や支持政党などを面接で聞くことは、就職差別につながるおそれがあるとしています。

面接で聞く質問は、仕事に関係のあることに絞っておきましょう。

ここまで見てきたように、店長の仕事はとても幅広く、身につく力もたくさんあります。もし、店長として身につけた力を別の店や会社で活かしたくなった時は、飲食業界に詳しい相談先で話を聞いてみるのも1つの方法です。

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店長の仕事についてのよくある相談

ここでは、知恵袋などでよく見かける相談を、要約して紹介します。

相談1:店長の仕事のやり方が分からず、悩んでいる

『小売店で店長になって1年ほど。仕事のやり方がこれでいいのか悩んでいる』という相談です。

店長になったばかりの頃は、何を優先すればいいか迷うのが自然です。まずは、自分の仕事をこの記事の5つの職務と頻度別のカレンダーに当てはめてみてください。

抜けている仕事や、一人で抱えすぎている仕事が見えてきます。その上で、上司やエリアの担当者に「この進め方で合っていますか」と確認してみると安心です。

相談2:店長職を辞めるか、仕事そのものを辞めるか迷っている

『接客業で店長を任されているが、負担が大きい。店長を降りるか、仕事自体を辞めるか悩んでいる』という相談です。

まずは、何が負担になっているかを分けてみましょう。仕事の量なら、任せ方や業務カレンダーの見直しで軽くなることもあります。

それでも難しい時は、店長から一般社員に戻る相談や、別の会社で働き方を見直すことも選択肢です。考え方は店長を辞めたいと思った時に考えることで紹介しています。

会社側の事情も1つ

会社も、店長が無理をして続けられなくなることは望んでいません。負担が大きい時は、早めに上司に相談しておくと、分担や人の配置を考えてもらいやすくなります。

相談3:店長の仕事が楽しかった人は、本部の仕事も楽しめる?

『店長の仕事は楽しかったが、会社の店舗開発の部署に移ることになった。楽しめるか不安』という相談です。

店長の仕事で楽しかったことが、お客様やスタッフと直接関わることなのか、数字を伸ばすことなのかで、向き不向きは変わってきます。

店長として現場を知っていることは、本部の仕事でも役立つ場面があります。店長の次のキャリアは店長のキャリアパスで紹介しています。

よくある質問

店長の仕事内容を簡単にいうと何ですか?

店の最高責任者として、売上をつくる、人をまとめる、お金と事務を見る、商品を回す、店の安全と衛生を守る、の5つが主な仕事です。会社や業態によって、任される範囲は変わります。

店長の5大職務とは何ですか?

店長の仕事を5つにまとめた言い方で、分け方は会社や研修によって違います。この記事では、売上・人・お金と事務・商品・安全と衛生の5つに分けています。

店長になったら、最初に何から覚えればいいですか?

まずは毎日の仕事の流れと、お金の管理、衛生や防火など法律に関わる仕事の担当と期限を確認しましょう。そのうえで、毎週・毎月の仕事をカレンダーに書き込んでいくと、全体がつかみやすくなります。

店長の業務内容で、一番時間がかかるのは何ですか?

店によって違いますが、シフト作成や採用、新人教育など人に関わる仕事に時間を取られやすいです。毎週・毎月の仕事をカレンダーに先に入れておくと、時間を確保しやすくなります。

店長は資格がないとできませんか?

店長になるのに決まった資格はありませんが、食品を扱う店では食品衛生責任者を置くなど、業態によって必要な資格や届出があります。誰が担当するかは会社によって違うので、着任時に確認しておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 店長の仕事とは、店の最高責任者として、店を毎日回し続けること
  • 仕事内容は、売上・人・お金と事務・商品・安全と衛生の5つに分けると覚えやすい
  • 毎日・毎週・毎月・年に数回の業務カレンダーを作ると、抜けが減る
  • 1日の流れは、開店前・営業中・閉店後の3つで考える
  • 衛生・防火・お酒・労働時間など、法律に関わる仕事は担当者と期限を確かめておく
店長ドットコム

店長ドットコム 編集部

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