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ファストフード店の店長を任されて、『スタッフは多いし、ピークは一気に来るし、どこから手をつければいいの?』と戸惑っていませんか。お昼どきのレジの列を前にすると、焦ってしまいますよね。
結論から言うと、人の多い店は「時間帯ごとの配置」「教える仕組み」「品質のそろえ方」の3つを先に決めておくと回しやすくなります。
この記事を読むと、ファストフード店や回転寿司・焼肉チェーンの店長が、ピークをどう迎え、スタッフをどうまとめればいいかが分かります。
ファストフード店の店長はどんな仕事をしている?
ファストフード店の店長は、同じ味とスピードを毎日守りながら、たくさんのアルバイトを育てて店を回す責任者です。会社の社員でありながら、担当するお店の「経営者」の役目も持っています。
厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)では、ハンバーガーショップ店長の仕事を次のように紹介しています。商品の味や品質、サービスの維持・管理、販売促進、アルバイトの教育と管理など、店全体の管理を行う仕事です。
さらに、店長は企業の社員でありながら、担当店舗の「経営者」でもあるとされています。営業データの分析や食材の発注といったデスクワークにも責任を持つんです。
業態ごとに、店長が力を入れるところは少しずつ違う
ひと口に飲食チェーンといっても、ファストフード、回転寿司、焼肉では、お客様の過ごし方が違いますよね。店長が気を配るところも、それに合わせて変わってきます。
| 業態 | お客様の過ごし方 | 店長が特に気を配ること |
|---|---|---|
| ファストフード | 注文してすぐ受け取る、持ち帰りも多い | 提供のスピード、レジと受け渡しの流れ |
| 回転寿司 | 席で次々に注文して食べる | 鮮度と見た目、厨房とホールの連携 |
| 焼肉 | 席でゆっくり焼いて食べる | 肉の扱い、テーブルの設備、片付けの段取り |
どの業態にも共通するのは、「スタッフが多く、入れ替わりもある中で、同じ品質を出し続ける」ことです。飲食店の店長に共通する仕事は飲食店の店長の仕事内容でも紹介しています。
人の多い店は3つの仕組みで回す
人の多い店は、店長が全部を見て回るより、「時間帯ごとの配置」「教える仕組み」「品質のそろえ方」を決めておくほうがうまく回ります。店長が不在の日も、同じように動ける店になるからです。
『結局、店長が走り回るしかないのでは?』と思う方も多いはずです。実は、店長が一番動き回っている店ほど、スタッフが店長の指示を待つ形になりやすいんです。

時間帯ごとの配置を決める
ファストフード店では、朝・昼・夕方・夜で、来店の波と必要な人数が大きく変わります。シフトを組む時は、人数だけでなく「誰がどの持ち場に立つか」まで決めておくと安心です。
| 時間帯 | よくある状況 | 配置の考え方 |
|---|---|---|
| 開店前後 | 仕込みと準備が中心 | 準備に慣れた人を中心に、新人は一緒に入る |
| 昼のピーク | 注文と受け渡しが一気に重なる | レジ、調理、受け渡しに分け、店長は全体を見る |
| 午後 | 客足が落ち着く | 補充、清掃、新人の練習の時間にする |
| 夕方から夜のピーク | 家族連れや持ち帰りが増える | 昼と同じ形に戻し、交代の時間をずらす |
| 閉店前後 | 片付けと締め作業 | 片付けの順番を決め、遅くなりすぎないようにする |
ピークの最中に店長がレジに張り付くと、全体が見えなくなってしまうことも。できれば店長は「どこにでも入れる人」として、手が足りない持ち場を助ける役に回りましょう。
シフトの組み方は店長のシフトの作り方で詳しく紹介しています。
教える仕組みを作る
スタッフが多いと、新人も次々に入ってきます。教える人によって内容がばらばらだと、覚える側も混乱しますよね。
- 最初の日に、持ち場と安全のルールだけを伝える
- 慣れたスタッフの隣で、1つの作業を見てもらう
- 同じ作業を新人にやってもらい、その場でひと言返す
- 1つできたら、次の作業に進む
- 数日おきに、店長が「困っていることはない?」と聞く
教え方をそろえるには、トレーナー役のスタッフを決めておくのも手です。新人教育の進め方は店長の新人教育・人材育成を参考にしてみてください。
品質のそろえ方を決める
チェーン店では、どの店でも同じ味と見た目で出すことが大切です。レシピや盛り付けの基準が決まっていても、忙しい時ほどずれやすいものなんです。
例えば昼のピークに、盛り付けを急いだスタッフに声をかける場面なら、こんな言い方ができます。
「急いでくれて助かるよ。ただ、ここだけ見本どおりにそろえてもらえるかな」
責めるより「見本に戻す」ひと言にすると、スタッフも素直に直しやすくなります。
ピーク前に確かめたいチェック表
ピークが始まってから足りないものに気づくと、取りに行く間に列が伸びてしまいます。始まる前に短いチェックをしておくのがコツです。
『毎日同じことの繰り返しだから、チェック表なんていらないかな』と感じますよね。ただ、人が入れ替わる店ほど、紙に書いて見える場所に貼っておくと助かります。
- 食材、包材、ドリンクの補充が足りているかを確かめる
- それぞれの持ち場に、誰が立つかを声に出して確認する
- 休憩の順番と、交代の時間を決めておく
- 機器や設備に不具合がないかを見る
- 新人には「困ったら呼んでね」と先に伝える

このチェックを店長だけでやらず、時間帯のリーダー役のスタッフに任せていくと、店長が休みの日も同じように回ります。
寿司チェーンや焼肉屋の店長ならではの気配り
回転寿司や焼肉屋の店長は、スピードと同時に、食材の鮮度と衛生の管理にも気を配ります。毎日の記録を習慣にしておくと安心です。
令和3年6月1日から、原則としてすべての食品等事業者に、HACCPに沿った衛生管理が求められています。飲食店営業は「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」の対象です。
やることは、業界団体の手引書を入手し、お店の衛生管理計画を作り、毎日の記録をつけることです。チェーン店では、本部がこの仕組みを用意していることも多いですよね。
焼肉屋の店長が見ておきたいところ
焼肉屋の店長は、肉の扱いに加えて、テーブルの設備や換気まで目を配ることが多くなります。席でお客様に焼いてもらうお店ならではの気配りです。
| 見るところ | 店長がやっておきたいこと |
|---|---|
| 肉の保管と提供 | 保管の温度と、出すまでの時間の決まりを守る |
| テーブルの設備 | 火の具合や網の交換の手順を、スタッフにそろえて教える |
| 片付け | 席の回転と、次のお客様の準備の順番を決める |
| 声かけ | 焼き方や網の交換をたずねるひと言をそろえる |
忙しさに押されて、衛生の記録を「あとでまとめて書く」にしてしまうこと。記録は、その時に見て書くから意味があります。時間を決めて、その場でつける習慣にしておきましょう。
スタッフが多い店で守りたい時間のルール
ファストフード店は高校生や大学生のアルバイトも多い職場です。年齢や休憩のルールを、シフトの段階で守れるようにしておきましょう。
厚生労働省の通達でも、チェーン店の比較的小規模な店舗は、店長などの少数の正社員と、多数のアルバイト・パートで運営されている実態があると書かれています。だからこそ、店長がルールを知っておくことが大事なんです。
- 18歳未満のスタッフを、22時から翌朝5時の深夜に入れていない
- 6時間を超える勤務には45分以上、8時間を超える勤務には1時間以上の休憩がある
- 休憩中に、レジや電話の対応を頼んでいない
- シフトを一方的に決めず、事前に希望を聞いている
- 試験の時期の高校生に、本人の希望に反したシフトを入れていない
休憩中に「ちょっとだけレジお願い」と頼むと、その時間は休憩ではなく労働時間になってしまいます。ピークで頼みたくなる気持ちは分かりますが、交代の順番を先に決めておくのが近道です。
店長自身の働き方も、見直しておきたいところです。店長だから残業代が出ないとは限りません。
気になる時は名ばかり管理職とは?も読んでみてください。最終的な判断は、会社の就業規則や労働基準監督署、専門家に確認しましょう。
働き方を見直したくなった時は
スピードと人のまとめ方を毎日鍛えてきた経験は、ほかの飲食店でも活きるものです。『同じ飲食業界で、少し違う働き方もしてみたい』と思う時もありますよね。
今の会社で異動を相談するのも、もちろん1つの方法です。そのうえで外の話も聞いてみたい時は、飲食店特化の人材紹介サービスであるRestLabのような相談先もあります。飲食業界にくわしいキャリアアドバイザーがマッチングを行い、面接日時の調整や条件の交渉も代わりに行うと案内されています。
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ファストフード店の店長によくある相談
Yahoo!知恵袋にも、ファストフード店や飲食チェーンの店長についての相談が寄せられています。閲覧の多いものから3つを選び、要点をまとめてお答えしますね。
正社員が店長だけのお店で働いていて、シフトの穴を店長が埋めている姿を見て、店長の仕事が気になったという相談です。
店長は、お店に立つだけでなく、発注、売上の確認、シフト作り、アルバイトの採用と教育まで受け持っています。シフトに穴が空いた時に自分が入るのも、店を開け続けるための仕事の1つなんです。
ただ、店長が現場に入りっぱなしになると、事務や教育の時間が取れなくなります。アルバイト側から「この時間なら入れます」と伝えるだけでも、店長はとても助かりますよ。
アルバイトから店長になる人と、社員として入社して店長になる人で、違いがあるのか知りたいという相談です。
job tagのハンバーガーショップ店長の説明では、入る時に特別な学歴や資格は要らないとされています。会社の研修を受けて経験を積み、昇進試験の合格と食品衛生責任者の資格取得を経て店長になるのが一般的です。
アルバイトから社員になれる制度があるかどうかは、会社によって違います。今の店長に「社員になる道はありますか」と聞いてみるのが一番早いですよ。店長になるまでの流れは店長になるには?で紹介しています。
店長の学歴が気になっている、という相談です。
先ほどの説明のとおり、入る時に特別な学歴は要らないとされています。店長として求められるのは、学歴よりも、スタッフをまとめる力や、数字を見て動く力です。
『自分にできるかな』と不安な方も、働きながら少しずつ身につけていけば大丈夫です。
飲食業界で次の職場を考えたくなった時は
チェーン店で身につけた、ピークを回す段取りや教える仕組みづくりは、ほかの業態でも求められる力です。飲食業界で働き続ける選択肢は飲食店長の転職でまとめています。
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よくある質問
ファストフード店の店長には資格が必要ですか?
店長になるための資格はありません。ただ、飲食店では食品衛生責任者を定めることになっていて、job tagでも資格を取って店長になるのが一般的と紹介されています。講習を受けて取得できます。
焼肉屋の店長とファストフード店の店長では、何が違いますか?
焼肉屋はお客様が席でゆっくり過ごすので、肉の扱いやテーブルの設備、片付けの段取りに気を配ります。ファストフード店は、提供のスピードと受け渡しの流れが中心になります。
ピークの時、店長はどこに立てばいいですか?
できれば1つの持ち場に張り付かず、全体を見ながら手が足りないところを助ける役に回るのがおすすめです。そのためにも、ピーク前に持ち場と休憩の順番を決めておきましょう。
高校生のアルバイトに閉店作業まで入ってもらえますか?
18歳未満のスタッフは、原則として22時から翌朝5時までは働けません。閉店作業が22時を過ぎるお店では、高校生のシフトはそれより前に終わるように組みましょう。
まとめ
- ファストフード店の店長は、同じ味とスピードを守りながら、アルバイトを育てて店を回す責任者
- 人の多い店は「時間帯ごとの配置」「教える仕組み」「品質のそろえ方」の3つで回す
- ピーク前の短いチェックを、リーダー役のスタッフと一緒に習慣にする
- 寿司チェーンや焼肉屋は、衛生の記録と食材の扱いにとくに気を配る
- 18歳未満の深夜勤務や休憩のルールは、シフトの段階で守れるようにする





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