飲食店長の転職|飲食業界で働き続ける選択肢と相談先

飲食店長の転職を紹介する記事のアイキャッチ。開店前の厨房のステンレス台に置かれたメモとペン

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飲食店の店長として働く中で、『飲食の仕事は好きだけど、今の店のままでいいのかな』と迷っていませんか。業界を離れるかどうかも含めて考え出すと、何から手をつければいいか分からなくなりますよね。

結論から言うと、飲食店長の転職はまず「飲食業界に残るか」を決めて、残るなら「業態」「運営の形」「働き方」の3つで職場を比べると選びやすくなります。同じ飲食業界でも、職場が変われば毎日の働き方は大きく変わるんです。

この記事を読めば、飲食業界で働き続ける選択肢の比べ方と、求人で確かめる点、相談先の使い方が分かります。

目次

飲食店長の転職、まず決めたいのは「業界に残るか」

先に結論

飲食店長の転職は、まず飲食業界に残るか、別の業界に移るかを決めるところから始めます。今の不満が仕事の中身より働き方や職場にあるなら、飲食業界の中で職場を変える道も十分に考えられます。

飲食店の店長の仕事は、ホールとキッチンのまとめ、食材の発注、衛生管理、スタッフのシフトと、とても幅が広いですよね。それだけに『もう飲食はいいかな』と思う日もあれば、『やっぱりお店が好き』と感じる日もあるはずです。

迷った時は、今の気持ちを「仕事の中身」と「働き方・職場」に分けてみてください。

今の気持ち考えやすい道
料理やお店づくりは好き、でも今の働き方がきつい飲食業界の中で、働き方の違う職場に移る
店長の仕事は好き、でも今の会社の方針が合わない別の会社や業態で店長を続ける
店長の先の仕事にも挑戦したい飲食業界のスーパーバイザーや本部の仕事を目指す
飲食の仕事そのものから離れたい店長経験を活かして別の業界へ移る

飲食店の店長の仕事を振り返りたい時は、飲食店の店長の仕事内容|ホールとキッチンをまとめるコツもあわせて読んでみてください。

飲食店長として身についた力を振り返る

業界に残るか迷う時は、飲食店長として何を任されてきたかを振り返っておくと、次の職場で何を活かせるかが見えてきます。

任されてきたこと次の職場で活きる場面
ホールとキッチンのまとめ別のお店でも、すぐにチームの動きをつかめる
食材の発注と在庫の管理ロスを減らしながら、仕入れの段取りを組める
衛生管理衛生のルールづくりや日々の点検を任せてもらえる
アルバイトの採用と教育新しいお店でも、スタッフを育てる流れを作れる
売上と人件費の管理店の数字を見て、シフトやメニューの手を打てる

店長の役割の全体像は店長とは?意味と役割、店長の仕事の全体像にまとめています。自分が任されていたところに印をつけながら読んでみてください。

別の業界も考えている方へ

この記事は、主に飲食業界で働き続ける選択肢を中心に紹介します。別の業界も含めて広く考えたい方は、店長の転職|経験を活かせる仕事と転職を成功させる進め方も参考にしてみてください。

どちらの道が正しいということはありません。大事なのは、自分が何を変えたいのかをはっきりさせておくことです。

飲食業界の職場を「業態」「運営の形」「働き方」で比べる

3つの見方で比べると、同じ飲食業界でも違いが見えてくる

飲食の求人は、業態だけで選ぶと働き方の違いを見落としがちです。業態、運営の形、働き方の3つを並べて比べると、自分に合う職場が見つけやすくなります。

同じ飲食店の店長でも、職場によって毎日の仕事は大きく違います。ここでは、職場を3つの見方で比べていきますね。

飲食業界の職場を、業態・運営の形・働き方の3つの見方で比べ、求人で確かめる点をまとめた図解

業態で比べる

まずは、どんな料理やお店を扱うかという業態の違いです。

業態の例店長の仕事でよくある特徴求人で確かめたいこと
居酒屋・バー夜の営業が中心で、お酒の知識も使う営業時間と、閉店後の作業の時間
カフェ・喫茶昼の営業が多く、お店の雰囲気づくりが大事開店時間と、仕込みを始める時間
ファストフード・チェーンの専門店スピードとマニュアルが大事で、スタッフの数が多い1店あたりのスタッフの数と教育の仕組み
レストラン・和食などの専門店料理の質やサービスの丁寧さが大事調理とホールのどちらを中心に任されるか
ホテル・旅館の飲食部門宴会や朝食など、時間帯ごとに仕事が変わるシフトの組み方と休みの取り方
給食(介護・病院など)決まった時間に決まった食数を出す勤務時間帯と、土日の扱い

飲食店の求人・転職サイトのクックビズでは、扱う業態に和食やフレンチ、イタリアンのほか、ホテル・旅館や介護・病院等の給食も含まれています。飲食の仕事は、街のお店だけではないんですね。

運営の形で比べる

次に、誰がお店を運営しているかという違いです。運営の形によって、店長が任される範囲や決められることが変わります。

運営の形店長の立場でよくあること向いている人
個人店オーナーとの距離が近く、メニューやお店づくりに関わりやすいお店づくりに深く関わりたい人
チェーン店本部の決まりに沿って運営し、スーパーバイザーや本部職に進む道がある仕組みの中で店を回し、次の段階も目指したい人
ホテル・施設の中の飲食部門施設全体の決まりに合わせて運営する大きな組織の中で働きたい人

個人店とチェーン店のどちらがいいかは、人によって違います。『自分で決められることが多い方がいい』のか、『仕組みがしっかりしている方が安心』なのかで考えてみてください。

運営の形は、求人票の会社の欄や仕事内容の欄から読み取れることが多いです。分かりにくい時は、面接で「店長はどこまでを任されますか」と聞いてみると、決められる範囲がはっきりします。

働き方で比べる

最後に、働き方の違いです。ここは求人票だけでは分かりにくいので、面接でも確かめておきたいところです。

働き方の見方確かめたいこと
営業時間昼中心か夜中心か、深夜の営業があるか
休日休みの数と決め方、連休が取れるか
異動・転勤異動の範囲と、どのくらいの間隔で動くことが多いか
担当する店の数1店を任されるのか、複数の店を見るのか
次の段階店長の後に、スーパーバイザーや本部の仕事に進む道があるか

飲食の求人で確かめたいことチェック表

求人票と面接の両方で、同じことを確かめる

求人票には書かれていないことも多いので、気になる点は面接で質問しておきましょう。最後に、内定後の労働条件の書面で、聞いた内容と同じかを確かめると安心です。

職場の比べ方が分かったら、次は求人を見る時のチェックです。飲食の店長の求人は似た書き方のものが多いので、確かめる点を先に決めておくと比べやすくなります。

飲食の求人で確かめたいこと
  • 営業時間と、仕込みや閉店後の作業を含めた勤務時間
  • 休日の数と決め方、店長の休みの取り方
  • 1店あたりの社員とアルバイトの人数
  • 異動や転勤の範囲
  • 店長の後に進める仕事があるか
  • 残業代や手当の扱い

面接での質問の例

『面接でこんなこと聞いていいのかな…』と遠慮してしまう方も多いですよね。でも、入ってから困らないために、働き方の質問はしておいた方が安心です。

確かめたいこと質問の例
勤務時間「店長の方は、仕込みから閉店作業まで、どのような時間で働いていますか」
休日「店長の方は、月にどのくらいお休みを取れていますか」
スタッフの体制「1つのお店は、社員とアルバイトの方が何人くらいで回していますか」
次の段階「店長の後は、どのような仕事に進む方が多いですか」

求人票の見方をもっと詳しく知りたい時は、店長・店長候補の正社員求人の選び方|求人票で見るポイントも参考にしてみてください。

労働条件は書面で確かめる

労働基準法では、会社は労働契約を結ぶ時に、賃金や労働時間などの労働条件を明示しなければならないとされています。2024年4月からは、すべての労働契約の締結時に「就業場所・業務の変更の範囲」も明示する事項に加わりました。

飲食の店長は異動がある会社もあるので、この「変更の範囲」は特に見ておきたいところです。

店長の残業代の扱いも確かめておく

会社が店長を「管理職」としていても、労働基準法上の管理監督者に当たるかは、仕事の実態で判断されます。残業代や手当の扱いは面接で確かめ、最終的な判断は会社の就業規則や労働基準監督署などの窓口で確認してください。

飲食業界の人の動きと、求人の多さ

飲食業界は人の出入りが多く、求人も出やすい

統計を見ると、飲食サービス業は人の出入りが多い業界です。そのぶん、店長や店長候補の求人も見つけやすいと考えられます。

『飲食の店長の求人って、いつ見てもたくさん出ているのはなぜ?』と気になったことはありませんか。

総務省の労働力調査では、2025年平均の宿泊業,飲食サービス業の就業者数は416万人で、前の年より9万人増えています。たくさんの人が働いている業界なんです。

また、厚生労働省の令和7年雇用動向調査では、入職率と離職率は次のとおりでした。

産業入職率離職率
宿泊業,飲食サービス業27.8%23.7%
卸売業,小売業12.6%11.9%
産業計14.7%13.7%

これは店長だけでなく、その業界で働く人全体の数字です。人の入れ替わりが多いぶん、お店をまとめる人を探す求人も出やすい業界だと分かります。

求人が多い時こそ、比べてから選ぶ

求人が多いと、すぐに次の職場が見つかりそうな気がしますよね。ただ、求人が多いからこそ、比べずに決めてしまうと前と同じ悩みをくり返すことも。

先ほどの3つの見方とチェック表で、気になる求人を比べてから選んでみてください。

飲食業界に詳しい相談先なら、業態や運営の形ごとの働き方の違いを具体的に聞くことができます。一人で求人を見比べるのが大変な時は、話を聞いてみるのも1つの方法です。

例えば、飲食店特化の人材紹介サービスの RestLab では、公式サイトで、飲食業界に精通したキャリアアドバイザーがマッチングを行い、面接日時の調整や採用条件の交渉、入社時期の調整も担うと説明されています。利用の条件は、公式サイトで確かめてみてください。

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サービスの内容・利用条件は公式サイトでご確認ください。

飲食店長の転職についてよくある相談

「飲食の経験しかない」「戻りたくなった」という迷いはよくある

飲食店長の転職では、経験が役に立つのか、異業種に移って後悔しないかという相談がよく見られます。どちらも、自分が何を変えたいのかを確かめることが助けになります。

知恵袋などでよく見かける、飲食店長の転職についての相談を3つ取り上げます。

相談1:飲食の転職で、店長やエリアマネージャーの経験は役に立つ?

『飲食の転職で、店長やエリアマネージャーをしていた経験は役に立つの?』という相談があります。

飲食業界の求人には、店長やマネージャーの候補のほか、スーパーバイザーやエリアマネージャーの候補、本部職といった区分があります。店長やエリアマネージャーとして任されていたことを具体的に話せれば、こうした求人で経験を伝えやすくなります。

伝える時は、任されていた店の数やスタッフの人数、取り組んだ工夫を添えてみてください。

例えば、次のような伝え方があります。

「店長として、社員とアルバイトをまとめながら、1店の運営を任されていました」
「エリアマネージャーとしては、担当する店の店長から相談を受け、売上と人の配置を一緒に考えていました」

役職の名前だけでなく、そこで何をしていたかまで話すと、相手も入社後の姿をイメージしやすくなりますよ。

相談2:飲食店長の転職は難しい?他業種への転職を考えている

『飲食店の店長が、ほかの業種に転職するのは難しい?』という相談もあります。

難しいかどうかは、応募する仕事や会社によって違います。ただ、飲食店長の仕事で使ってきたスタッフのまとめや数字の管理は、ほかの仕事でも使う力です。

例えば、面接では次のように言い換えると、飲食以外の仕事の人にも伝わりやすくなります。

飲食店長の言い方他業種に伝わる言い方
ピークの回しを任されていた一番忙しい時間帯の人の割り振りを決めていた
仕込みと発注を見ていた売れ方を見て、仕入れの量と作業の段取りを決めていた
バイトの育成をしていた新しく入った人が一人で仕事ができるまで教えていた

店長経験の言い換え方は、店長経験を活かせる仕事|身についた力が強みになる職種で詳しく紹介しています。

相談3:異業種に移ったけれど、飲食に戻ろうか迷っている

飲食店長から異業種に移った方から、『仕事が楽しく感じられず、前の仕事に戻ろうか悩んでいる』という相談もあります。

新しい仕事に慣れるまでは、誰でも戸惑うものです。まずは、何が楽しくないのかを書き出してみてください。

「お客様の反応が見えないのがさみしい」
「それなら、飲食の中で働き方を変える道もあるね」

こんなふうに理由が見えてくると、飲食に戻るにしても、前とは違う働き方の職場を選べます。

飲食店長の転職の進め方と相談先

店長を続けながら、小さく準備を始める

飲食店長は忙しく、転職活動の時間を取るのが大変です。だからこそ、書き出し、求人の比べ方、相談先への相談と、小さく分けて進めていきましょう。

最後に、飲食店長の転職の進め方を見ていきます。

飲食店長が転職する時の進め方を、気持ちの書き出しから労働条件の確認まで順に示した図解
飲食店長の転職の進め方
  1. 今の不満が仕事の中身か、働き方・職場かを書き出す
  2. 飲食業界に残るか、別の業界に移るかを決める
  3. 業態・運営の形・働き方の3つで、希望の職場を決める
  4. チェック表を使って、気になる求人を比べる
  5. 面接で、勤務時間や休日、異動の範囲を質問する
  6. 内定後、労働条件の書面で聞いた内容と同じかを確かめる

辞める時のことも先に知っておく

期間の定めのない雇用なら、民法では解約の申し入れから2週間で雇用が終わるとされています。ただし、就業規則に退職の手続きが決められている場合は、それに従って申し出る必要があります。

店長は引き継ぎに時間がかかることも多いので、会社のルールを確かめて、早めに上司へ相談しておくと安心です。

辞めてから探す場合に知っておきたいこと

令和7年4月1日以降に正当な理由がない自己都合で退職した場合、雇用保険の基本手当の給付制限期間は原則1か月です。正当な理由があるかどうかの判断はハローワークが行うので、気になる方は事前に確かめておきましょう。

よくある失敗

今の店がつらくて、次の職場を比べずに決めてしまうと、同じ悩みをくり返しやすくなります。気持ちが焦っている時ほど、チェック表で条件を確かめてから決めましょう。

相談先を使い分ける

ハローワークは国が運営する無料の雇用サービス機関で、仕事探しの相談や職業紹介を受けられます。飲食業界に特化した相談先と組み合わせて使うのもいい方法です。

相談先の選び方は店長の転職エージェントの選び方|ハローワークと相談先を比較で比べています。

飲食店の求人・転職サイトでは、店長・マネージャーの候補や、SV・エリアマネージャーの候補、本部職の求人を探せます。キャリアアドバイザーが面談から入社後まで無料で支えてくれるので、求人を見ながら相談してみるのもおすすめです。

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飲食の仕事を探すなら、求人サイトとアドバイザーの両方を使える相談先も

クックビズは、飲食店の求人・転職サイトです。店長・マネージャー(候補)などの職種から求人を探せるほか、キャリアアドバイザーが面談から入社後まで無料でお仕事探しをサポートします。

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よくある質問

飲食店長から、別の飲食店の店長に転職するのはありですか?

はい、今の不満が働き方や会社の方針にあるなら、別の会社や業態で店長を続けるのも1つの道です。業態や運営の形、働き方の3つで、今の職場と何が違うかを確かめてから選んでみてください。

飲食店長の経験を活かせる飲食業界の仕事には何がありますか?

店長として別のお店を任される道のほか、複数の店を見るスーパーバイザーやエリアマネージャー、本部の仕事などがあります。飲食店の求人サイトにも、こうした職種の区分があります。

個人店とチェーン店、どちらに転職するのがいいですか?

どちらがいいかは人によって違います。お店づくりに深く関わりたいなら個人店、仕組みの中で店を回して次の段階も目指したいならチェーン店が合いやすいので、自分の希望で選んでみてください。

飲食店長から給食やホテルの飲食部門に移ることはできますか?

飲食店の求人サイトでも、ホテル・旅館や介護・病院等の給食が業態として扱われていて、求人を探すことができます。勤務時間帯や休みの取り方がお店と違うことも多いので、求人票と面接で確かめてから選んでみてください。

飲食店長の転職活動は、在職中にした方がいいですか?

収入が途切れないので、在職中に進める方が落ち着いて選べます。時間が取りにくい時は、相談先に求人探しを手伝ってもらうのも1つの方法です。

まとめ

この記事の要点
  • 飲食店長の転職は、まず飲食業界に残るかを決める
  • 残るなら、職場を「業態」「運営の形」「働き方」の3つで比べる
  • 求人は、勤務時間・休日・人数・異動の範囲・次の段階をチェック表で確かめる
  • 労働条件は、内定後に書面で受け取って確かめる
  • 飲食業界に詳しい相談先とハローワークを組み合わせて使う
店長ドットコム

店長ドットコム 編集部

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