ホームセンター・家電量販店の店長|広い売場をまとめるコツ

ホームセンター・家電量販店の店長の仕事を解説する記事のアイキャッチ。開店前の広い主通路とチェック表

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ホームセンターや家電量販店の店長を任されて、『売場が広すぎて、どこから見ればいいか分からない』と感じていませんか。部門も人も多いので、全部を一人で見るのは大変ですよね。

結論から言うと、広いお店の店長は、部門の責任者に任せることと、店長が見ることを分けておくと回しやすくなります。

この記事を読めば、広い売場をまとめる役割分担の考え方と、毎日の回り方のコツが分かります。

目次

ホームセンター・家電量販店の店長はどんな仕事?

先に結論

ホームセンターや家電量販店の店長は、たくさんの部門とスタッフを束ねて、お店全体の売場・人・数字・安全に責任を持つ人です。自分で全部をやるより、部門ごとの責任者を動かすのが仕事の中心なんです。

辞書では、店長は「その店の最高責任者」と説明されています。広いお店では、その「最高責任者」が見るべき範囲がとても広くなります。

国の職業分類(厚生労働省編職業分類)では、「家電量販店店長」は「小売店店長」の例に挙がっています。主に販売の仕事をしている店長は、販売の職業として分類されているんです。

比べるところホームセンターの店長家電量販店の店長
売場の特徴園芸、資材、日用品、ペット用品など部門が多い家電の種類ごとに売場が分かれる
接客の特徴使い方や必要な材料の相談が多い機能の違いや選び方の相談が多い
季節の山園芸や暖房・冷房用品など季節で売場が大きく変わる季節家電や新生活の時期に山がある
店長が気を配ること重い商品や大きな商品の売場の安全配送・取り付けなど売った後の段取り

業態は違っても、広い売場をチームで回すという点は同じです。店長の仕事全体は店長とは?意味と役割でも紹介しています。

広い売場は「任せること」と「店長が見ること」に分ける

役割分担を表にしておく

広いお店では、部門の責任者に任せることと、店長が自分で見ることを、先に分けておくのがコツです。分担がはっきりしていると、店長が売場を離れていても、お店が止まりにくくなります。

『全部の部門を自分が分かっていないと店長は務まらない』と思う方も多いはずです。実は、広いお店ほど、店長が細かい作業を抱えないほうが、お店全体がうまく回るんです。

仕事部門の責任者に任せること店長が見ること
売場棚の品出し、前出し、部門の売場替えお店の入口と主通路の見え方、季節の売場の位置
在庫と発注部門ごとの発注と欠品の確認大きな売り出しの前の発注量、在庫の偏り
接客専門的な相談への対応呼ばれた時の対応、案内が足りない売場の把握
人部門内の作業の割り振り部門をまたいだ応援、採用、シフトの全体
数字部門の売上と在庫の確認お店全体の数字と、本部への報告
安全部門の売場の危ない所の報告避難通路、防火、防犯の決まりごと
広い売場の仕事を、部門の責任者に任せることと店長が見ることに分けた役割分担の図解

任せる時に伝えておきたいこと

任せると言っても、丸投げにすると部門の責任者が困ってしまいます。「何を自分で決めていいか」と「何を店長に相談してほしいか」をセットで伝えておきましょう。

部門の責任者に任せる時に伝えること
  • その部門で今月いちばん大事にしたいこと
  • 自分で決めていい範囲と、相談してほしい場面
  • 困った時に、いつ・どの手段で店長に伝えるか
  • ほかの部門に応援を頼みたい時の頼み方

「園芸の売場替え、今回は任せます。通路の幅だけは安全のために相談してね」。こんなふうに、任せる部分と相談してほしい部分を一言で伝えると、責任者も動きやすくなります。

責任者との短い打ち合わせの例

部門が多いお店では、全員を集めた長い会議より、責任者一人ひとりとの短い打ち合わせのほうが話が進みやすいことも。数分でも、毎週決まった時間に話す場を作っておくと、困りごとが早く上がってきます。

打ち合わせで使える声かけの例

「今週、売場でいちばん困っていることは何ですか」
「来週の売り出しで、ほかの部門から応援が欲しい時間はありますか」
「先週の売場替え、お客様の反応はどうでしたか」

人をまとめる考え方は店長のリーダーシップでも紹介しています。部門が多いお店の回し方は、スーパーの店長の仕事内容とも似ているところがありますよ。

広い売場を回るコツ

回る順番と時間を決めておく

広いお店では、思いつきで売場を回ると、見ない売場が出てしまいます。回る順番と時間帯を決めておくと、短い時間でもお店全体の様子をつかめます。

売場が広いと、端から端まで歩くだけでも時間がかかりますよね。だからこそ、毎回同じ順番で回るのがおすすめです。

売場巡回の流れの例
  1. 開店前に入口と主通路を歩き、第一印象を確かめる
  2. 季節の売場と大きな売り出しの売場を見る
  3. 重い商品や高い棚の売場で、安全を確かめる
  4. レジとサービスカウンターの混み具合を見る
  5. 気づいたことを部門の責任者に伝える
ホームセンターの売場を決まった順番で見回り、気づいたことを書き留める手元の写真

例えば、園芸の売場で通路に鉢が出ていたら。店長が自分で片づけるより、「通路の幅が狭くなっているので、並べ方を一緒に考えてもらえますか」と責任者に伝えるほうが、次から同じことが起きにくくなります。

声をかけてもらえるお店にする

広いお店では、お客様が商品の場所を探して歩き回る場面がよくあります。スタッフから先に声をかけられると、お客様の困りごとがぐっと減ります。

警視庁の調査では、店員の声かけが万引きをあきらめる大きな要因になると報告されています。「いらっしゃいませ」「何かお探しですか」の一言は、接客と防犯の両方につながるんです。

季節の売場替えの時期はここが変わる

ホームセンターや家電量販店は、季節で売場が大きく入れ替わります。ふだんの週と比べると、店長が先回りして決めておきたいことが見えてきますよ。

場面ふだんの週季節の売場替えの週
売場部門ごとに一部を替える主通路や入口の売場をまとめて替える
人部門内の人数で回す売場替えの作業に、ほかの部門から応援を回す
安全いつもの巡回で確かめる大きな商品や台車が通路に出ていないかを重点的に見る
お客様通常の案内売場の場所が変わったことを案内表示で知らせる

「来週の売場替え、夜の作業に応援を2人回せそうです」。こんなふうに、人の手配を店長が先に決めておくと、責任者は作業に集中できます!

在庫の偏りや欠品を減らす考え方は店長の在庫管理と発注でくわしく紹介しています。

大きなお店で店長が知っておきたいルール

人数や広さで決まりが変わる

大きなお店では、働く人の数や建物の広さによって、選ぶ担当者や受ける講習が変わってきます。会社の担当部署と一緒に、お店の状況を確かめておきましょう。

『決まりごとは本部が全部見てくれている』と思いがちですよね。ただ、届け出や担当者の名前はお店ごとに必要になるものもあるので、店長も基本は知っておくと安心です。

ルール店長が知っておきたいこと
防火管理者店舗など不特定多数が出入りする建物では、収容人員に応じて選ぶ。建物の延べ面積などで甲種・乙種が分かれる
衛生管理者常時50人以上の労働者を使う事業場ごとに選ぶ
衛生推進者常時10人以上50人未満の労働者を使う事業場で選ぶ
酒類販売管理者お酒を売るお店では、販売場ごとに選んで税務署に届け出る
防犯カメラ撮影に気づきにくい場合は、作動中であることを入口などに掲示する

人の多いお店では、どの担当者を誰が務めているかを、店長が一覧にしておくと安心です。異動の時期に担当者が抜けてしまうことを防げます。

よくある失敗

担当者の異動や退職で、防火管理者や酒類販売管理者の後任を決めるのが遅れてしまうこと。異動の話が出た時点で、後任と届け出の段取りを会社の担当部署と確かめておきましょう。

お客様への対応でも、決まりごとが増えています。カスハラについて、事業主が雇用管理上の措置をとることが義務になり、令和8年10月1日から施行されました。

広いお店では、困ったお客様の対応をスタッフが一人で抱えがちです。「その場で店長か責任者を呼ぶ」「一人で対応させない」という流れを、部門ごとに伝えておきましょう。くわしくはカスハラから店とスタッフを守るにはで紹介しています。

最終的な判断は、会社の担当部署や所轄の消防署、税務署、労働基準監督署に確認してみてください。

ホームセンターの店長によくある相談

Yahoo!知恵袋にも、ホームセンターの店長やそこで働く人の相談が寄せられています。閲覧の多いものから3つ選び、要点をまとめてお答えしますね。

相談1:パートの採用は店長次第で決まるの?

ホームセンターのパートに応募しようとしたら、採用は店長次第だという話を見かけて気になっている、という相談です。

お店によって、面接を店長がするか、ほかの担当者がするかは違います。ただ、店長が人の配置を見ている以上、「この時間に入れる人が欲しい」というお店の事情が採用に関わることはありますよね。

応募する時は、入れる曜日や時間をはっきり伝えるのがおすすめです。店長側にとっても、シフトを考えやすくなるからなんです。

相談2:アルバイトを辞めたい時は誰に言えばいい?

店長、副店長、シフトを作っている人のうち、辞めることを誰に伝えればいいか分からない、という相談です。

広いお店では、店長と話す機会が少ないこともありますよね。まずは、ふだんシフトを相談している直属の責任者に「お話ししたいことがあるのですが」と時間をもらうのが自然です。

そこから店長に伝わる流れのお店が多いので、迷ったら「どなたにお伝えすればいいですか」と聞いてみてください。伝え方の例文はバイトを辞めると店長に伝えるにはで紹介しています。

相談3:店長や次長は、どれくらいで異動するの?

ホームセンターでは異動が多いと聞いたけれど、店長や次長はどのくらいの間隔で替わるのか知りたい、という相談です。

異動の時期や間隔は、会社ごとに決め方が違います。決まった年数があるわけではないので、気になる時は社内の制度を確かめてみましょう。

店長が替わると、お店の進め方が少し変わることもあります。異動してきた店長が最初にやることは店長の異動・転勤で紹介しています。

広いお店をまとめた経験を次に活かすなら

たくさんの部門と人をまとめてきた経験は、ほかのお店や業界でも求められる力です。『この経験、ほかでも通用するのかな』と思った時は、外の話を聞いてみるのも一つの方法です。

今の会社で働き方を相談するのも、もちろん大事な選択肢です。そのうえで飲食業界も選択肢に入れるなら、飲食店特化の人材紹介サービスであるRestLabのような相談先もあります。

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よくある質問

ホームセンターの店長には資格が要りますか?

店長になるための決まった資格はありません。ただ、お店によっては防火管理者や酒類販売管理者などの担当を務めることがあり、その場合は講習や研修を受けることになります。

ホームセンターと家電量販店で、店長の仕事は違いますか?

売場の部門の分け方や、お客様からの相談の中身は違います。ただ、部門の責任者に任せることと店長が見ることを分けて、広い売場をチームで回すという点は同じです。

家電量販店の店長は、家電にくわしくないと務まりませんか?

店長がすべての商品にくわしい必要はありません。専門的な相談は部門の責任者やスタッフに任せ、店長は売場全体と人の配置を見るのが役目です。気になる売場があれば、責任者から少しずつ教わっていけば大丈夫です!

広いお店の店長は、売場にどのくらい出ますか?

お店や時期によって違います。事務や会議が多い日でも、開店前と夕方など時間を決めて売場を回ると、全体の様子をつかみやすくなります。

ホームセンターの店長の給料はどう決まりますか?

会社の給与制度や役職、お店の規模などで決まります。店長だけを取り出した公的な賃金の統計は無いので、考え方は店長の年収・給料はどう決まる?を参考にしてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • ホームセンターや家電量販店の店長は、多くの部門とスタッフを束ねるお店の責任者
  • 広い売場は、部門の責任者に任せることと店長が見ることを分けると回しやすい
  • 任せる時は、決めていい範囲と相談してほしい場面をセットで伝える
  • 売場は回る順番と時間帯を決めて、見ない売場を作らない
  • 防火管理者や衛生管理者など、人数や広さで変わる決まりを確かめておく
店長ドットコム

店長ドットコム 編集部

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