店長にふさわしい人とは?任される人に共通する考え方と行動

店長にふさわしい人の考え方と行動を紹介する記事のアイキャッチ。開店前の売場とクリップボード

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「次の店長、あなたにお願いしたい」と言われて、『自分なんかが店長にふさわしいのかな』と不安になっていませんか。逆に、店長を目指していて何を身につければいいか知りたい方もいるはずです。

結論から言うと、店長にふさわしい人とは完璧な人ではなく、任せて安心で、人がついてきて、数字から目をそらさない人です。どれも生まれつきの性格より、日々の行動で身についていくものなんです。

この記事を読めば、店長の資質を3つの視点で確かめるチェックリストと、足りないところの伸ばし方が分かります。

目次

店長にふさわしい人とは?まず押さえたい考え方

先に結論

店長にふさわしい人は、お店の最高責任者として「任せられる」「人をまとめられる」「数字で店を見られる」人です。会社や業態で求められる重みは変わるので、自分の店で何が一番求められているかを知っておきましょう。

辞書では、店長は「その店の最高責任者」とされています。つまり、店長にふさわしい人とは、店全体の責任を引き受けられる人ということですね。

国の職業情報サイトのjob tagでは、スーパー店長に求められる力として、次のようなものが挙げられています。

job tagで挙げられている力店での場面の例
対人関係を築く力スタッフやお客様、本部との関係づくり
商品の目利き仕入れや売場づくりの判断
従業員をまとめるリーダーシップシフトを回し、チームを一つの方向に動かす
売上数値等のデータ分析力売上や在庫の数字から次の手を考える

ハンバーガーショップ店長のページでは、店長は企業の社員でありながら担当店舗の「経営者」でもある、と紹介されています。営業データの分析や食材の発注などのデスクワークにも責任を持つ立場なんです。

「ふさわしい人」は1つの型ではない

『明るくてリーダーシップがある人じゃないと無理なんでしょ?』と思う方もいますよね。実は、前に立って引っ張るタイプでなくても、店長として信頼されることは十分にできます。

話をよく聞いてくれる店長、段取りが丁寧な店長、数字の変化にすぐ気づく店長。どれも店を支える立派な強みです。

店長を任される人は、普段の何を見られている?

『店長に選ばれる人って、何か特別な実績があるのかな』と気になりますよね。実際には、目立つ実績よりも、普段の仕事ぶりを見られていることが多いものです。

任されやすい人の普段の様子
  • 店長がいない時も、いる時と同じように動いている
  • 困った時に、自分から相談や報告をしてくる
  • 新人に声をかけ、仕事を教えている
任されるまで時間がかかりやすい様子
  • 店長がいる時といない時で、動き方が大きく変わる
  • 問題が大きくなってから報告する
  • 自分の担当以外の仕事には手を出さない

右側に当てはまるものがあっても、気づいた時から変えていけば大丈夫です。

店長の仕事の全体像は店長とは?意味と役割、店長の仕事の全体像で紹介しています。

ふさわしさを3つに分けて確かめるチェックリスト

3つのうち、まず1つを強みにする

店長のふさわしさを「任せて安心」「人がついてくる」「数字に向き合える」の3つに分けました。最初から3つすべてがそろっている人はまれなので、1つを強みにして、残りを少しずつ伸ばせば大丈夫です。

ここでは店長の資質を、日々の行動に置きかえたチェックリストにしています。当てはまるものに印をつけながら読んでみてください。

店長にふさわしい人の行動を、任せて安心・人がついてくる・数字に向き合えるの3つに分けたチェックリストの図解
任せて安心
  • 頼まれたことは、期限までに終わらせるか、間に合わない時は先に伝える
  • 店のルールや会社の決まりを、自分から守っている
  • 困ったことが起きた時、上司への報告を後回しにしない
  • 自分のミスを隠さず、どう直すかまで考えて話せる
人がついてくる
  • スタッフの話を、途中でさえぎらずに最後まで聞ける
  • できたことを見つけて、その場で言葉にして伝えられる
  • 注意する時は、人ではなく行動について話せる
  • 忙しい時ほど、自分から手を動かしている
数字に向き合える
  • 昨日の売上や客数を、毎日一度は見ている
  • 数字がよくない日も、理由を考えて次の手を一つ決めている
  • シフトの人数と売上の関係を意識している
  • 在庫や発注の量を「なんとなく」で決めていない

チェックの結果の読み方

当てはまった数今の状態の目安次にやること
3つとも多い店長を任せても安心な状態弱いところを1つ選んで、さらに伸ばす
1つか2つが多い強みがはっきりしている状態少ない項目から、明日できる行動を1つ選ぶ
どれも少なめこれから伸ばしていく状態まず「任せて安心」の行動から始める

『全然当てはまらなかった…』という方も、落ち込まなくて大丈夫です。どの項目も行動なので、明日から変えられることばかりなんです。

今の立場ごとに意識したいこと

同じチェックリストでも、今の立場によって先に意識したいところが変わります。自分に近い行を見てみてください。

今の立場先に意識したい視点明日からできることの例
アルバイト・パート任せて安心頼まれた仕事の終わりに「終わりました」と一言伝える
店長候補・副店長人がついてくる新人の質問に、手を止めて答える時間をつくる
店長になったばかり数字に向き合える毎日の売上と客数を見て、気づいたことをメモする
店長として数年たった3つのうち一番弱いところスタッフに「店で困っていることはある?」と聞いてみる

店長を任される前から3つの視点を意識しておくと、任された時の戸惑いがぐっと減りますよ。

「任せて安心」「人がついてくる」人の行動

信頼は「小さな約束を守る」ことの積み重ね

任せて安心な人と、人がついてくる人に共通するのは、相手の立場に立って動けることです。特別な才能より、毎日の小さな約束を守り、相手の話を聞くことの積み重ねで信頼が生まれます。

上司から見て「任せて安心」と思われるかどうかは、報告のしかたで大きく変わります。悪い知らせほど早く、短く伝えるのがコツです。

上司への報告の言い方の例

「本日、発注の数を間違えてしまいました。明日の午前中に追加で届くよう手配済みです。今後は発注の後に数をもう一度確かめるようにします」

起きたこと、どう対応したか、次からどうするか。この3つがそろっていると、上司も安心して任せられます。報告のまとめ方は店長の報告・日報の書き方が参考になりますよ。

任せて安心な人がしている毎日の習慣

「任せて安心」は、特別な場面よりも毎日の小さな習慣に表れます。開店前から閉店後までの流れで、意識したいことを並べてみました。

タイミング習慣の例
開店前今日のシフトと予約、届く荷物を確かめておく
営業中手が足りない場所に自分から入り、スタッフに声をかける
ピークの後起きたことや気づいたことを短くメモする
閉店後レジ締めと戸締まりを決まった順番で確かめる
帰る前翌日の担当者に伝えることを引き継ぎノートに書く

どれも当たり前のことに見えますよね。でも、当たり前を毎日続けられることこそが、任される人の一番の強みなんです。

スタッフがついてくる店長の声かけ

job tagの「しごと能力プロフィール」では、スキルの項目のうち「傾聴力」が全ての職業群で平均値が最も高いとされています。どんな仕事でも、話を聞く力は大切にされているということですね。

店長の場合も、スタッフがついてくるかどうかは、話を聞いてもらえたと感じるかどうかで変わります。場面ごとの声かけを例文にしてみました。

場面声かけの例
新人が初めて一人でレジを回した「〇〇さん、今日のピーク、落ち着いて回せていたね」
スタッフが困った顔をしている「何かあった?手が空いたら少し話を聞かせて」
ミスが続いている「最近、慌ただしい時間帯が続いているね。どこでつまずきやすいか一緒に見てみよう」
忙しい日を乗り切った「今日はみんなのおかげで回せました。ありがとう」

褒め方のコツは店長の褒め方で詳しく紹介しています。

注意する時も「人がついてくる」言い方で

『注意したら嫌われそうで言えない…』と悩む方も多いはずです。ただ、店長がきちんと伝えないと、ほかのスタッフが困ってしまうこともありますよね。

厚生労働省は、客観的にみて業務上必要かつ相当な範囲で行われる適正な業務指示や指導は、パワハラに該当しないとしています。大切なのは、人格ではなく行動について、必要な範囲で伝えることです。

伝わりやすい言い方
  • 「お客様をお待たせしないよう、品出しは声をかけられたら一度手を止めてね」
  • 「次から、遅れそうな時は始業の前に連絡をもらえると助かるよ」
相手が身構えてしまう言い方
  • 「なんでいつもできないの」
  • 「やる気あるの?」

パワハラにならない指導の線引きはパワハラにならない指導とは?で紹介しています。

人がついてくる店長は「任せ方」がうまい

店長が全部を自分で抱えていると、スタッフは指示を待つだけになりがちです。人がついてくる店長は、仕事を任せることでスタッフの出番をつくっています。

仕事を任せる時の進め方
  1. 任せる仕事と、その仕事の目的を一緒に伝える
  2. どこまで自分で決めてよいかの範囲を決めておく
  3. 困った時に誰へ相談すればいいかを伝える
  4. 終わったら、結果について一言返す
任せる時の言い方の例

「明日の発注、〇〇さんにお願いしてもいいかな。いつもの数をもとに、雨の予報だから少し控えめにしてみて。迷ったら△△さんか私に連絡してね」

任された経験は、スタッフにとって「この店で頼りにされている」という実感になります。それが、店長についていこうという気持ちにつながっていくんです。

「数字に向き合える」人の行動と、資質の伸ばし方

数字は責めるためではなく、次の手を決めるために見る

数字に向き合える店長は、数字がよくない日も目をそらさず、理由を考えて小さな手を打てる人です。数字が得意かどうかより、毎日見続ける習慣があるかどうかが大きな違いになります。

『数字は苦手で…』という方も安心してください。最初から難しい分析ができる必要はありません。まずは毎日同じ数字を見て、昨日との違いに気づくことから始めましょう。

数字に向き合う習慣のつけ方
  1. 毎日見る数字を、売上・客数など2つか3つに絞る
  2. 昨日や先週の同じ曜日と比べて、増えたか減ったかを見る
  3. 変化があった日は、天気やイベント、シフトの人数など理由を1つ考える
  4. 次の営業で試すことを1つ決める
  5. 次の週の同じ曜日に、試したことの結果を振り返る

例えば、雨の日に客数が減った時は「雨の日は品出しの時間を前倒しにしよう」のように、次の手につなげます。こうした小さな判断の積み重ねが、店長としての自信になっていきます。

売上の見方は店長の売上管理で、人件費との関係は店長の人件費管理で詳しく紹介しています。

業態によって求められる重みは変わる

店長にふさわしい人の3つの視点は、どの業態でも大切です。ただ、業態によって特に求められやすいところは少しずつ違います。

業態特に求められやすいこと
飲食店ホールとキッチンをまとめる段取り、衛生管理を守る姿勢
スーパー・コンビニ発注と在庫の判断、時間帯ごとのシフトの組み方
アパレル売場づくりと販売目標への向き合い方
ドラッグストア医薬品の売場の決まりを守ること、資格を持つスタッフとの連携

自分が働く業態で何が求められているかは、今の店長や上司の動きを見るのが一番の近道です。気づいたことを書き留めておくと、いざ任された時に役立ちますよ。

店長の資質は後から身につけられる

ここまで読んで、『自分には足りないところばかりだ』と感じた方もいるかもしれません。でも、店長の資質は、店長になってから伸ばしていくこともできるものなんです。

店長の資質を伸ばす進め方
  1. チェックリストで、一番少なかった視点を1つ選ぶ
  2. その中から、明日すぐできる行動を1つ決める
  3. しばらく続けて、スタッフや上司の反応を見る
  4. 慣れたら、次の行動を1つ増やす
  5. 必要に応じて、研修や資格の勉強で知識を足す

小売業なら、販売士(リテールマーケティング検定)という検定もあります。日本商工会議所によると、2級は店舗・売場を包括的にマネジメントできる人材を想定した級です。店長に必要な力の全体像は店長に必要なスキルで紹介しています。

開店前の売場で、店長が売上の数字をクリップボードで確かめている手元のイメージ写真

身につけた力を、別の場所で活かしたくなった時は

店長としての資質を磨いていくうちに、「今の店で学んだことを、別の店や会社で試してみたい」と思うこともありますよね。今の会社で新しい店を任されるよう相談するのも、もちろん一つの道です。

飲食業界で働き方や職場を見直したくなった時は、業界に詳しい人に相談してみる方法もあります。RestLab(レストラボ)は飲食店に特化した人材紹介サービスで、飲食業界に詳しいキャリアアドバイザーがマッチングを担当しています。

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店長にふさわしい人についてよくある相談

Yahoo!知恵袋にも、店長にふさわしい人や店長の資質についての相談が寄せられています。閲覧の多いものから3つ選び、要点をまとめてお答えしますね。

相談1:お店の雰囲気は店長次第で変わる?どんな人が店長にふさわしい?

コンビニでは店長によってお店のカラーががらりと変わるのか、どういう人が店長にふさわしいのか、という相談です。

店長は店の最高責任者なので、どんなことを大事にするかがスタッフの動き方に表れやすいです。あいさつを大切にする店長の店では、スタッフのあいさつも自然とそろってくる、ということもありますよね。

ふさわしい人の条件は1つではありません。この記事の3つの視点のうち、自分の店で今一番求められているものを意識してみてください。

相談2:店長が怖いけれど、店長としてはふさわしい人だと思う

バイト先の店長は、怒るところは怒り、優しい時は優しく、スタッフを成長させてくれる人。でも、どうしても怖く感じてしまう、という相談です。

叱る時ははっきり伝え、普段はスタッフを育ててくれる店長は、「人がついてくる」店長の一つの形です。怖いと感じるのは、それだけ真剣に向き合ってくれている証拠かもしれません。

店長の側も、自分の言葉がどう伝わっているかを気にしていることがあります。話しかけ方に迷う時はバイト先の店長が怖い時の向き合い方も参考にしてみてください。

相談3:飲食店の店長の資質があるのはどんな人?

飲食店の店長に向いているのは、どんな人なのかを知りたい、という相談です。

飲食店の店長は、ホールとキッチンの両方をまとめ、ピークの時間を回す段取りが求められます。job tagでも、ハンバーガーショップ店長は商品の味・品質・サービスの維持や、アルバイトの教育・管理まで店全体の管理を行うと紹介されています。

段取りを組むのが好きな人、人に教えるのが苦にならない人は、飲食店の店長の資質がある人といえます。向き不向きの考え方は店長に向いている人・向いていない人の特徴で詳しく紹介しています。

よくある質問

店長にふさわしい人に共通することは何ですか?

任せて安心で、人がついてきて、数字に向き合えることです。どれも生まれつきの性格より、約束を守る、話を聞く、毎日数字を見るといった日々の行動で身についていきます。

店長の資質がないと感じたら、店長を断るべきですか?

断る前に、何が不安なのかを書き出して上司に相談してみてください。足りないと感じる力は、店長になってから伸ばしていくこともできます。どうしても不安が大きい時は、副店長などの立場から始める相談もできます。

店長にふさわしい人は、上司のどんなところを見て選ばれますか?

選び方は会社によって違いますが、日々の仕事ぶりを見られることが多いです。頼まれたことをやり切る、スタッフに声をかける、数字を気にかけるといった普段の行動が、そのまま評価につながりやすくなります。

リーダーシップがない人でも店長になれますか?

なれます。話をよく聞く、段取りを丁寧にする、数字の変化に気づくといった力も、店長の大切な強みです。前に立って引っ張るだけがリーダーシップではありません。

店長にふさわしい人になるために、まず何をすればいいですか?

3つの視点のチェックリストで一番少なかった項目から、明日できる行動を1つ選んで続けることです。例えば、毎日売上を一度見る、スタッフのできたことを一言伝える、などから始めてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 店長にふさわしい人は、完璧な人ではなく、任せて安心で人がついてきて数字に向き合える人
  • job tagでは、対人関係を築く力やリーダーシップ、データ分析力などが店長に求められる力として挙げられている
  • 任せて安心は報告と約束、人がついてくるは聞くことと伝え方、数字は毎日見る習慣で身につく
  • 3つすべてがそろっていなくても、1つを強みにして残りを伸ばせばいい
  • 店長の資質は、店長になってから伸ばしていくこともできる
店長ドットコム

店長ドットコム 編集部

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