店長の転職|経験を活かせる仕事と転職を成功させる進め方

店長の転職の進め方を紹介する記事のアイキャッチ。閉店後のバックヤードの机でノートに書き込む手元

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店長として毎日お店を回しながら、『このままでいいのかな』とふと考える時がありますよね。休みの少なさや、店長の次の道が見えないことがきっかけになる方も多いはずです。

結論から言うと、店長の転職は「どの方向に動くか」を先に決めて、在職中に準備を進めるとうまくいきやすくなります。店長の経験は、方向さえ決まれば伝え方がはっきりするんです。

この記事を読めば、自分に合う転職の方向の選び方と、準備から退職までの進め方が分かります。

目次

店長の転職は「どの方向に動くか」から決める

先に結論

店長の転職の方向は、大きく「同じ業界で店長を続ける」「同じ業界で本部の仕事に進む」「別の業界に移る」の3つです。どれを選ぶかで、準備することも、職務経歴書の書き方も変わります。

転職というと、すぐに求人サイトを開きたくなりますよね。ただ、方向が決まらないまま求人を見ると、条件だけで比べてしまって迷いが増えます。

まずは、今の仕事のどこを変えたいのかを考えてみてください。働く時間なのか、仕事の中身なのか、業界そのものなのかで、選ぶ方向が違ってきます。

3つの方向と準備の違い

方向向いている人主な準備気をつけたいこと
同じ業界で店長店の仕事は好きだが、会社や働き方を変えたい今の店での実績をまとめる、働き方の条件を決める会社が変わっても、店長の仕事の中身は近い
同じ業界で本部店を外から支える仕事に進みたい複数の店や数字を見た経験を整理する求人ごとに求められる経験が違うので、応募条件をよく読む
別の業界業界ごと働き方を変えたい店長の経験を、別の仕事の言葉に言いかえる未経験の仕事なので、学ぶ期間を見込んでおく
店長の転職の方向を、同じ業界で店長・同じ業界で本部・別の業界の3つに分けて準備を比べた図解

『どれも気になって決められない』という方もいますよね。そんな時は、今の不満を書き出して、その不満が一番解消される方向を選ぶと決めやすくなります。

方向ごとに確かめておきたいこと

同じ業界で店長を続けるなら、今の会社と何が変わるのかを先に確かめておくと安心です。休みの取り方、担当する店の規模、店長の次にどんな道があるかを、面接で聞いておきましょう。

本部の仕事を目指すなら、店を外から支える立場になることをイメージしておくのが大事です。自分で店を回すのではなく、店長に方針を伝えたり、相談に乗ったりする場面が増えます。

別の業界に移るなら、最初は覚えることが多くなります。例えばこんな場面です。

別の業界に移った時によくある場面

「店ではすぐ自分で決められたことが、新しい職場では上司の確認が要る」
「数字の見方は分かるけれど、業界の言葉を一から覚える必要がある」

こうした違いを知ったうえで選ぶと、入ってからの戸惑いが少なくなりますよ。

求人サイトの職種の分け方も手がかりになる

飲食業界の求人サイトでは、職種の区分に「店長・マネージャー(候補)」「SV・エリアマネージャー(候補)」「本部職」などが並んでいます。店長の次の段階として、こうした仕事の区分があるということです。

ただし、店長経験があれば本部の仕事に移りやすい、と言える公的な根拠はありません。

本部の仕事を目指すなら、どんな経験が求められるかを求人ごとに確かめておきましょう。SVの仕事はスーパーバイザー(SV)とは?でくわしく紹介しています。

店長の経験で身についた力を書き出す

店長の仕事は「力」に言いかえられる

シフト作り、スタッフの育成、売上の管理、クレーム対応。毎日の仕事を「何ができるか」に言いかえると、転職先で伝えられる強みになります。

『店長しかやってこなかったから、ほかで通用するか不安』と感じる方も多いはずです。実は、店長の仕事は幅が広く、ほかの仕事でも使う力がたくさん入っているんです。

国の職業情報提供サイト(job tag)では、傾聴力・説明力・他者との調整・指導・交渉といったスキルを、職業をまたいで数値化しています。傾聴力は全ての職業のグループで平均値が最も高い項目とされています。

店長が毎日使っている、話を聞く、説明する、人を育てる、調整するという力は、多くの職業に共通するものだということです。

店長の仕事を「力」に言いかえる表

店長としてやってきたこと言いかえた力伝え方の例
シフト作り・人員の調整調整力・計画力「スタッフの希望と売上の見込みを合わせて、毎月のシフトを組んできました」
新人の教育指導力・説明力「新人が一人で仕事を回せるまでの教え方を、手順にまとめて共有しました」
売上・人件費の管理数字を見る力「日々の売上と人件費を見て、時間帯ごとの人の配置を見直してきました」
クレーム対応傾聴力・対人対応「お客様の話を最後まで聞いてから、できることを提案するようにしていました」
本部との報告・連絡報告力・調整力「本部の方針を店の状況に合わせて、スタッフに伝えてきました」
書き出しておきたいこと
  • 担当した店の業態と、スタッフの人数
  • 店長として任されていた仕事の範囲
  • 自分で工夫して変えたこと
  • 新人を育てて任せられるようにした経験
  • 数字で振り返れる変化(売上・人件費・離職など)
店長として毎日向き合ってきたシフト表とクリップボードの写真

数字は、自分の店の記録で確かめられるものだけを書きましょう。くわしくは店長経験を活かせる仕事でも紹介しています。

店長の転職を進める手順

在職中に動き始めるのが基本

店長の仕事は忙しく、辞めてから探そうとすると時間もお金も気になってしまいます。今の仕事を続けながら、少しずつ準備を進めると落ち着いて選べます。

『店長の仕事が忙しすぎて、転職活動の時間なんてない』と思いますよね。だからこそ、1日で全部やろうとせず、手順を分けて進めるのがコツです。

店長の転職の進め方
  1. 今の不満と、次の職場で変えたいことを書き出す
  2. 3つの方向から、目指す方向を1つ決める
  3. 店長として身についた力と実績を書き出す
  4. 相談先に話を聞いてもらい、求人を見ていく
  5. 職務経歴書を作って応募し、面接を受ける
  6. 内定が出てから、今の会社に退職を伝える
  7. 引き継ぎをして、退職日を迎える
店長が在職中に転職を進める手順を、準備から退職まで順番に示した図解

忙しい店長が転職活動の時間を作るには

店長はシフトの穴を自分で埋めることも多く、まとまった時間が取りにくいですよね。準備は、短い時間に分けて進めるのが現実的です。

時間を作る工夫
  • 休みの日の午前中だけを転職の準備にあてる
  • 書き出しや求人の確認は、通勤や休憩の合間にスマホで進める
  • 面接は休みの日にまとめて入れてもらうよう相談する
  • 相談先には、連絡がつきやすい時間帯を先に伝えておく

退職を伝えるタイミング

退職の伝え方にもルールがあります。民法では、期間の定めのない雇用なら、退職を申し出てから2週間で雇用が終わると定められています。

ただ、厚生労働省の説明では、就業規則に退職の手続きが決められている場合はそれに従う必要があるとされています。「退職する場合は1か月前までに申し出る」と決めている会社も多いので、まずは自分の会社の就業規則を確かめてみてください。

店長は引き継ぐ仕事が多い立場です。後任が決まるまでの時間も考えて、上司には早めに相談しておくと、お互いに気持ちよく区切りをつけられます。

よくある失敗

次の職場が決まる前に、勢いで「辞めます」と伝えてしまうことです。店長は引き止められやすい立場でもあるので、内定が出てから伝えるほうが話がこじれにくくなります。

先に辞めてから探す場合に知っておきたいこと

事情があって先に退職する場合は、失業給付の仕組みも確かめておきましょう。正当な理由がない自己都合の退職では、給付が始まるまでに給付制限の期間があります。

令和7年4月1日以降に離職した場合、給付制限の期間は原則1か月です。

ただし、退職日からさかのぼって5年の間に2回以上、正当な理由なく自己都合で退職している場合は3か月になります。正当な理由があるかどうかは、ハローワークが判断します。

また、令和7年4月以降に、学び直しのための教育訓練などを受けた場合は、給付制限が解除されます。くわしくはハローワークで確かめてみてください。

飲食業界で次のお店を探す時は

同じ飲食業界で、店長として働く会社を変えたい時は、業界にくわしい人に相談しながら探すと、求人の中身を比べやすくなります。

飲食店特化の人材紹介サービスであるRestLabでは、飲食業界にくわしいキャリアアドバイザーがマッチングを行います。面接日時の調整や採用条件の交渉、入社時期の調整も代わりに行うと案内されています。

RestLab(PR)

飲食業界で次の職場を探すなら、業界特化の人材紹介に相談

RestLab(レストラボ)は、飲食店を運営する会社が手がける飲食店特化の人材紹介サービスです。飲食業界に詳しいキャリアアドバイザーが、店長候補を含む幅広い職種の求人とのマッチングや、面接日時・条件の調整をサポートします。

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サービスの内容・利用条件は公式サイトでご確認ください。

職務経歴書と面接で店長経験を伝えるコツ

「何をして、どう変わったか」をセットで伝える

店長の経験を伝える時は、担当していた仕事を並べるだけでなく、自分が工夫したことと、その結果どう変わったかを一緒に書くと伝わりやすくなります。

店長の仕事は毎日同じことの繰り返しに見えて、『アピールできることなんてない』と思ってしまいがちですよね。ただ、日々の工夫こそが、転職先で知りたい中身なんです。

職務経歴書の書き方の例

職務経歴書の例文

〇〇店 店長(スタッフ〇名)
・アルバイトの採用面接と新人教育を担当。教え方を手順書にまとめ、新人が独り立ちするまでの流れを店全体でそろえました。
・毎日の売上と人件費を確認し、時間帯ごとの人の配置を見直しました。

職務経歴書のくわしい書き方は店長経験の職務経歴書の書き方で紹介しています。

面接でよく聞かれることと答え方

聞かれること答え方のポイント答えの例
なぜ店長を辞めるのか今の会社の悪口にせず、次にやりたいことを話す「店の運営で学んだことを、もっと広い範囲で活かしたいと考えました」
店長として工夫したこと1つの場面にしぼって具体的に話す「新人が辞めやすい時期に、声かけの回数を増やしました」
本部の仕事・別の仕事でどう活かすか店長の力を、応募先の仕事の言葉に言いかえる「スタッフに方針を伝えてきた経験を、店舗の支援に活かしたいです」

退職の理由を話す時は、今の会社や上司を悪く言わないことが大事です。どんな会社にも事情があるので、「自分が次に何をしたいか」に話を向けてみてください。

志望動機は「なぜこの会社なのか」を、店長として感じてきたことと結びつけると話しやすくなります。書き方の例は店長・店長候補の志望動機の書き方と例文にまとめています。

自己PRの組み立ては店長経験の自己PR例文で紹介しています。面接の答え方は店長経験者の転職面接に例文つきでまとめています。

店長の転職の相談先を比べる

相談先は1つにしぼらなくていい

国のハローワークと、民間の転職支援サービスは、どちらも無料で相談できる所があります。今の会社での異動の相談も、立派な選択肢の1つです。

『いきなり転職サービスに登録するのは、ちょっと身構える』という方もいますよね。相談先にはそれぞれ得意なことがあるので、合わせて使ってみると安心です。

相談先できること向いている時
今の会社での相談異動や担当の変更、働き方の見直し会社は好きだが、今の店や働き方がきつい時
ハローワーク国が運営する雇用サービス機関。職業紹介などを無償で提供地元で幅広く求人を探したい時
ハロートレーニング仕事に必要なスキルや知識を学べる公的な職業訓練。受講料は無料(テキスト代などは自己負担)別の業界に移るために学び直したい時
民間の転職支援サービスキャリアアドバイザーが求人を紹介し、面接の調整などを手伝う業界にくわしい人に相談しながら探したい時

ハローワークは全国に500か所を超える施設があり、インターネットサービスでも求人を探せます。ハロートレーニングの相談や申し込みもハローワークで受け付けています。

飲食業界は人の出入りが多い業界

厚生労働省の令和7年雇用動向調査では、宿泊業,飲食サービス業の一般労働者の入職率は24.4%、離職率は21.5%です。どちらも産業別で最も高くなっています。これは店長だけでなく、業界で働く人全体の数字です。

それだけ、飲食業界の中で働く場所を変える人が多いということでもあります。同じ業界で次の職場を探すのは、特別なことではないんです。

相談先の選び方は店長の転職に使える相談先の選び方で、それぞれの特徴をくわしく比べています。

飲食業界で求人を見ながら相談したい時は

飲食業界の中で、店長や本部の仕事の求人を見ながら相談したい時は、求人検索と転職支援の両方がある所が便利です。

飲食店の求人・転職サイトであるクックビズでは、厚生労働省の認定を受けていて、費用はかからないと案内されています。キャリアアドバイザーが、面談から入社後まで無料で支援してくれます。職種の区分には「店長・マネージャー(候補)」や「SV・エリアマネージャー(候補)」もあります。

クックビズ(PR)

飲食の仕事を探すなら、求人サイトとアドバイザーの両方を使える相談先も

クックビズは、飲食店の求人・転職サイトです。店長・マネージャー(候補)などの職種から求人を探せるほか、キャリアアドバイザーが面談から入社後まで無料でお仕事探しをサポートします。

無料クックビズの公式サイトを見る

サービスの内容は公式サイトでご確認ください。

小売業の店長の方も、飲食業界を選択肢に入れるなら、こうした相談先を使ってみてもいいですね。

よくある相談:店長の転職Q&A

店長の転職について、よく見かける相談を3つ取り上げて答えます。

店長の経験しかないけれど、土日休みの仕事に移りたい

ずっとコンビニの店長をしてきて、ほかの経験がない。できれば土日祝が休みの仕事がいいけれど、営業の仕事は避けたい、という相談です。

結論から言うと、まずは「土日休み」と「営業以外」を条件として書き出し、そこに店長の力を当てはめてみるのが近道です。店長の経験しかない、と思う必要はありません。

条件を整理する時のポイント
  • ゆずれない条件と、できればの条件を分ける
  • 店長の仕事のうち、好きだった作業を書き出す
  • 好きだった作業が中心になる仕事を探す

例えば、スタッフの育成やシフトの管理が好きだったなら、人や時間を管理する仕事が候補に入ります。ハローワークや転職の相談先に、条件と好きだった作業をそのまま伝えてみてください。

飲食チェーンの店長が転職すると、どんな仕事に就く?

飲食チェーンの店長が転職する時、どういう職業に進むことが多いのか知りたい、という相談です。

決まった進み先があるわけではなく、先ほどの3つの方向に分かれます。同じ業界で別の会社の店長になる、SVや本部の仕事に進む、別の業界の仕事に移る、のどれを選ぶかです。

方向仕事の例
同じ業界で店長別の飲食店の店長・店長候補
同じ業界で本部SV・エリアマネージャー、本部職
別の業界店長の力を活かせる別の職種

具体的な職種ごとの向き不向きは、店長経験者のおすすめの転職先で紹介しています。

店長から別の業界に転職したけれど、前の仕事に戻りたい

飲食店の店長から別の業界の仕事に転職して1か月ほど。新しい仕事が思ったより楽しくなく、前の仕事に戻ろうか悩んでいる、という相談です。

新しい仕事に慣れないうちは、前の職場がよく見えるのは自然なことです。まずは、何が楽しくないのかを書き出してみてください。

仕事の中身が合わないのか、まだ覚えることが多くてしんどいだけなのかで、答えは変わります。それでも店の仕事が好きだと気づいたなら、飲食業界に戻るのも前向きな選択です。

『一度出たのに戻るのは格好悪い』と思うかもしれません。ただ、別の業界を見たからこそ分かったことは、次のお店でも活きるはずですよ。

よくある質問

店長の転職は何歳までにするべきですか?

何歳までという決まりはありません。年齢よりも、店長として何をしてきたかと、次に何をしたいかをはっきり伝えられるかが大事です。

店長を辞めたいと上司に言ったら引き止められました。

引き止められるのは、それだけ頼りにされているということでもあります。辞める気持ちが固まっているなら、退職日と引き継ぎの予定を具体的に伝え、就業規則の手続きに沿って進めましょう。

店長の経験は職務経歴書にどう書けばいい?

店の業態やスタッフの人数、任されていた仕事の範囲を書いたうえで、自分の工夫とその結果を添えます。くわしくは職務経歴書の書き方の記事も参考にしてみてください。

店長の転職は在職中と退職後、どちらがいいですか?

落ち着いて選ぶためには、在職中に進めるのが基本です。先に辞める場合は、自己都合の退職だと失業給付に給付制限の期間があることも確かめておきましょう。

店長から異業種への転職は難しいですか?

未経験の仕事なので、学ぶ期間は見込んでおく必要があります。ただ、店長の仕事で使ってきた聞く力や調整する力は、多くの職業に共通する力なので、言いかえて伝えてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 店長の転職は「同じ業界で店長」「同じ業界で本部」「別の業界」の3つから方向を決める
  • 店長の仕事を、調整力や指導力などの「力」に言いかえて書き出す
  • 転職は在職中に進め、内定が出てから退職を伝える
  • 退職の申し出は就業規則の手続きを確かめる
  • 相談先はハローワーク、今の会社、転職支援サービスを合わせて使う

店長として積み重ねてきた経験は、どの方向に進んでも土台になります。

店長の仕事の全体像は店長とは?意味と役割で振り返れます。自分に合う方向を、焦らず選んでみてください。

店長ドットコム

店長ドットコム 編集部

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