店長経験者のおすすめの転職先|職種ごとの向き不向き

店長経験者の転職先を紹介する記事のアイキャッチ。バックヤードの事務机に置かれたノートとペン

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店長として何年か働いてきて、『このまま店長を続けるのか、別の仕事に移るのか』と考え始めていませんか。いざ転職先を探そうとしても、店長の経験がどこで通用するのか分かりにくいですよね。

結論から言うと、店長の転職先は「人を動かす仕事」「数字を扱う仕事」「現場を整える仕事」の3つの方向から探すと見つけやすくなります。どれがいいかは、店長の仕事のどこが好きだったかで決めれば大丈夫です。

この記事を読めば、店長経験とつながる転職先と、それぞれの向き不向き、決める前に確かめたいことが分かります。

目次

店長の転職先はどう探す?まずは3つの方向から

先に結論

店長の転職先は「人を動かす仕事」「数字を扱う仕事」「現場を整える仕事」の3つに分けると探しやすくなります。店長の毎日の仕事の中で、楽しかったことと苦手だったことを思い出すと、向いている方向が見えてきます。

店長の仕事は、スタッフのまとめ、売上の管理、売場や厨房の段取り、お客様の対応と、とても幅が広いですよね。だからこそ『結局、自分は何が得意なの?』と迷ってしまう方も多いはずです。

実は、国の職業分類でも店長の位置づけは1つではありません。厚生労働省編職業分類では、小売店の店長は「販売・営業の職業」、飲食店の店長は「接客・給仕の職業」の中にあり、主に管理の仕事をする店長は「管理的職業」に入ります。

つまり店長は、販売・接客・管理の3つにまたがった仕事なんです。転職先も、そのどこを伸ばしたいかで選び方が変わります。

方向店長の仕事で近いところ転職先の例
人を動かす仕事スタッフの採用・教育・シフト・面談スーパーバイザー、エリアマネージャー、人事・採用、教育担当
数字を扱う仕事売上・人件費・発注・在庫の管理本部の営業管理、店舗の数字を見る事務、営業
現場を整える仕事売場づくり、衛生管理、開店準備、段取り別の店や業態の店長、店舗運営の担当、施設の運営

店長の仕事の全体像を振り返りたい時は、店長とは?意味と役割、店長の仕事の全体像もあわせて読んでみてください。

転職先を考える前に書き出しておきたいこと

方向を決める前に、店長として「楽しかった場面」と「しんどかった場面」を3つずつ書き出してみましょう。

例えば、新人が一人で仕事を回せるようになった時がうれしかったなら、人を動かす仕事が合っているかもしれません。月末に売上の数字を見て次の手を考えるのが好きだったなら、数字を扱う仕事が近いはずです。

書き出しておきたい5つのこと
  • 店長の仕事で、時間を忘れて取り組めたこと
  • 逆に、できれば手放したいと思ったこと
  • スタッフや上司から頼まれることが多かったこと
  • これからも働きたい時間帯と休みの取り方
  • 同じ業界に残りたいか、別の業界を見てみたいか

店長経験とつながる転職先を「人・数字・現場」の3つで見る

3つの方向ごとに、店長経験のどこが活きるかを見ておく

同じ店長経験でも、転職先によって活きるところが違います。方向ごとに「つながる経験」と「新しく覚えること」を並べておくと、応募書類でも話しやすくなります。

ここからは、3つの方向ごとに転職先の例を見ていきますね。転職先の名前だけでなく、店長のどの経験がつながるかを一緒に見ておくのがポイントです。

店長の転職先を、人を動かす仕事・数字を扱う仕事・現場を整える仕事の3つに分け、店長経験とのつながりをまとめた図解
方向転職先の例つながる店長経験新しく覚えること
人を動かすスーパーバイザー・エリアマネージャー店の運営、スタッフの育成、本部への報告複数の店を回って、ほかの店長に助言すること
人を動かす人事・採用・教育担当アルバイトの採用面接、新人教育、シフト労務の手続き、会社全体の採用計画
数字を扱う本部の営業管理・店舗の数字を見る事務売上・人件費・発注の管理、日報表計算ソフトでの集計、会議用の資料づくり
数字を扱う営業お客様の声を聞く力、目標を追う経験取引先との関係づくり、商品知識
現場を整える別の店・別業態の店長店の運営全般その業態ならではの商品や決まりごと
現場を整える店舗運営・施設の運営開店準備、衛生や安全の管理、段取り店とは違う施設のルール

人を動かす仕事

人を動かす仕事は、スタッフの育成や面談にやりがいを感じていた方に向いています。

代表的なのが、複数の店を担当するスーパーバイザーやエリアマネージャーです。国の職業分類にも「フランチャイズチェーン・スーパーバイザー」という職業名があり、店長とは別の職業として扱われています。

また、飲食店の求人・転職サイトのクックビズでは、職種の区分に「店長・マネージャー(候補)」とは別に「SV・エリアマネージャー(候補)」や「本部職(人事、業態・メニュー開発等)」があります。店長の次の段階として、こうした仕事を探す人もいるんですね。

スーパーバイザーの仕事の中身はスーパーバイザー(SV)とは?店長からなるには・仕事内容で詳しく紹介しています。

数字を扱う仕事

数字を扱う仕事は、売上や人件費の管理が苦にならなかった方に向いています。

店長は毎日、売上・客数・人件費・発注量を見て判断していますよね。その「数字を見て次の手を決める」経験は、本部で店の数字をまとめる仕事や、営業の仕事につながります。

ただ、本部の仕事では、表計算ソフトでの集計や会議の資料づくりが増えることも。今のうちに、日報や売上の振り返りを自分で表にまとめる練習をしておくと安心です。

現場を整える仕事

現場を整える仕事は、売場づくりや段取りが好きで、お店の空気を感じながら働きたい方に向いています。

一番分かりやすいのは、別の会社や別の業態で店長を続ける道です。会社が変わると、休日の決め方や任される範囲も変わります。

『店長はもう十分…』と思っていても、実は「今の会社の店長」がしんどいだけ、ということもあります。働き方を変えて店長を続ける選択肢も、一度は考えてみてください。

方向ごとに、店長経験をどう伝える?

方向が決まったら、店長経験を相手に伝わる言葉に言い換えておきましょう。同じ経験でも、転職先によって強調するところを変えるのがコツです。

方向伝える経験面接での言い方の例
人を動かす新人教育とシフトづくり「新人が一人立ちするまでの教え方を、手順にまとめて店で使っていました」
数字を扱う売上と人件費の振り返り「毎週、売上と人件費を見比べて、翌週のシフトを組み直していました」
現場を整える開店準備と衛生管理「開店前の点検を表にして、誰が担当しても同じ流れでできるようにしました」

言い方の例は、自分の店で実際にやっていたことに置き換えて使ってみてください。数字を出す時は、店の規模やスタッフの人数など、自分で確かめられるものだけにしておくと安心です。

自己PRの組み立て方は店長経験の自己PR例文|強みの伝え方と面接での話し方で詳しく紹介しています。

職種ごとの向き不向き:自分に合う転職先の見分け方

向き不向きは「何が好きか」と「どんな働き方をしたいか」の2つで見る

仕事の中身が合っていても、働く時間や休みの取り方が合わないと長続きしにくいものです。仕事の中身と働き方の両方で、向いているかを確かめておきましょう。

転職先の候補が見えてきたら、次は向き不向きを確かめていきます。『店長ができたんだから、どこでもやれるはず』と思いたくなりますが、転職先ごとに大事にされる力は少しずつ違うんです。

転職先向いている人気をつけたいこと
スーパーバイザー・エリアマネージャー店長の仕事そのものが好きで、もっと広く関わりたい人担当する店の間を移動する時間が増える
人事・採用・教育担当面接や新人教育が楽しかった人お客様と直接話す機会はぐっと減る
本部の営業管理・事務数字の振り返りが好きで、決まった時間に働きたい人机に向かう時間が長く、体を動かす場面は少ない
営業人と話すのが好きで、目標を追うのが苦にならない人取引先の都合に合わせる場面が増える
別の店・別業態の店長お店の現場が好きな人会社が変わっても店長の大変さは残ることがある

働き方の条件も一緒に書き出す

向き不向きを考える時は、仕事の中身だけでなく働き方も大事です。

例えば「土日に休みたい」「夜は早めに帰りたい」という希望があるなら、それに合う転職先は限られてきます。店舗に関わる仕事は土日や夜も動くことがあり、本部の仕事でも会社によって休みの決め方はさまざまです。

求人票で働き方を確かめるコツ

休日の数、休みの決め方、勤務時間の幅、転勤や異動の範囲は、求人票と面接の両方で確かめておきましょう。会社によって差が大きいところなので、思い込みで決めないのが安心です。

自分の強みを言葉にしておく

向き不向きが見えてきたら、店長経験のどこが強みになるかを言葉にしておくと、応募書類が書きやすくなります。

強みの見つけ方は店長経験を活かせる仕事|身についた力が強みになる職種で、人・数字・段取り・お客様の4つに分けて紹介しています。

業界を変える?変えない?迷った時の考え方

業界を変えるかどうかは、今の不満が「仕事の中身」か「働き方」かで決める

店長の仕事の中身は好きだけど働き方がつらい、という場合は、同じ業界で職場を変える道もあります。仕事の中身そのものを変えたい場合は、異業種も含めて探してみましょう。

転職先を考える時、一番迷うのが「同じ業界に残るか、別の業界に移るか」ではないでしょうか。どちらにもいいところと、気をつけたいところがあります。

同じ業界に残る
  • これまでの商品知識や業界の習慣がそのまま使える
  • 店長経験が分かりやすく伝わりやすい
  • スーパーバイザーや本部職など、次の段階を目指しやすい
  • 業界の求人に詳しい相談先を使える
別の業界に移る
  • 新しい業界の知識をいちから覚える必要がある
  • 店長経験を相手に伝わる言葉に言い換える工夫が要る
  • 働き方を大きく変えられる可能性がある
  • 店長とは違う毎日を経験できる

業界ごとの人の出入りも知っておく

厚生労働省の令和7年雇用動向調査では、宿泊業,飲食サービス業の入職率は27.8%、離職率は23.7%でした。卸売業,小売業は入職率12.6%、離職率11.9%、産業計は入職率14.7%、離職率13.7%です。

これは店長だけでなく、その業界で働く人全体の数字です。ただ、飲食の業界は人の出入りが多く、そのぶん新しく人を迎える求人も出やすい業界だと分かります。

こんな会話から考えてみるのもおすすめ

迷った時は、身近な人に話してみるのも1つの方法です。

「店長の仕事は嫌いじゃないけど、今の働き方を続けるのはきついんだよね」
「それなら、仕事を変えるより働く場所を変える方が合ってるかもね」

こんなふうに言葉にしてみると、変えたいのが仕事の中身なのか働き方なのかが見えてきますよ。

飲食業界のまま職場を変えたい時は、飲食業界に詳しい相談先に話を聞いてみると、業態や働き方の違いを具体的に教えてもらえます。

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店長の転職先についてよくある相談

相談の多くは「店長の経験しかないけど大丈夫?」という不安

店長の経験だけで転職できるのか、という相談はとても多いです。店長の仕事を細かく分けて伝え直せば、ほかの仕事とのつながりは見つけられます。

知恵袋などでよく見かける、店長の転職先についての相談を3つ取り上げます。

相談1:飲食チェーンの店長が転職するなら、どんな仕事?

飲食チェーンで店長をしている方から、『転職するとしたら、どんな職業になるの?』という相談があります。

まず考えやすいのは、同じ飲食業界でのスーパーバイザーやエリアマネージャー、本部職です。飲食店の求人サイトにも、こうした職種の区分があります。

異業種なら、店長の仕事を「人」「数字」「現場」に分けて、どこを活かしたいかで選んでみてください。一つの答えを探すより、方向を決めて候補を3つほど挙げると動きやすくなります。

相談2:アパレルの店長におすすめの職種は?

アパレルの店長から、転職先のおすすめを聞く相談もあります。

アパレルの店長は、売場づくりや販売目標の管理、スタッフの育成を任されていることが多いですよね。売場づくりが好きなら現場を整える仕事、目標の管理が好きなら数字を扱う仕事、育成が好きなら人を動かす仕事が候補になります。

相談3:コンビニの経験しかなく、土日休みで営業以外がいい

コンビニの店長から、『コンビニの経験しかないけど、土日祝が休みで営業以外の仕事に移れる?』という相談もあります。

この場合、まずは「土日祝休み」と「営業以外」を、ゆずれない条件として先に決めておくのが大事です。そのうえで、発注や数字の管理の経験を活かせる事務の仕事などを候補にして、求人票で休日を確かめていく流れになります。

よくある失敗

条件を決めずに求人を見始めると、目の前の求人に引っぱられて、本当に変えたかったことを見失いがちです。ゆずれない条件は2つまでにしぼって、先に紙に書いておきましょう。

転職先を決める前にやっておきたいこと

次の仕事を決めてから辞める方が、落ち着いて選べる

店長を続けながら転職活動をするのは大変ですが、収入が途切れないぶん、焦らずに選べます。まずは情報集めと書類の準備から始めておきましょう。

転職先の方向が決まったら、いよいよ準備です。店長の仕事をしながらだと時間が取りにくいので、小さく始めるのがコツなんです。

店長が転職先を決めるまでの流れを、書き出しから労働条件の確認まで順に示した図解
転職先を決めるまでの流れ
  1. 店長の仕事で楽しかったことと手放したいことを書き出す
  2. 3つの方向から、気になる転職先を3つほど選ぶ
  3. 求人票で、休日・勤務時間・異動の範囲を確かめる
  4. 職務経歴書に、店長として任されていたことを書く
  5. 相談先に話を聞いて、気になる求人に応募する
  6. 内定が出たら、労働条件を書面で受け取って確かめる

書類と面接の準備

店長経験を伝える書類は、店の規模やスタッフの人数、任されていた仕事を具体的に書くと伝わりやすくなります。

書き方の例は店長経験の職務経歴書の書き方|実績の書き方と例文、面接で聞かれることは店長経験者の転職面接|よく聞かれる質問と答え方で紹介しています。

辞める時の手続きも先に知っておく

期間の定めのない雇用なら、民法では解約の申し入れから2週間で雇用が終わるとされています。ただし、就業規則に退職の手続きが決められている場合は、それに従って申し出る必要があります。

店長は後任の引き継ぎもあるので、会社のルールを確かめたうえで、早めに上司へ相談しておくと安心ですよ。最終的な扱いは、会社の就業規則や労働基準監督署などの窓口で確かめてください。

辞めてから探す場合の給付制限

令和7年4月1日以降に正当な理由がない自己都合で退職した場合、雇用保険の基本手当の給付制限期間は原則1か月です。正当な理由があるかどうかの判断はハローワークが行うので、気になる方は事前に確かめておきましょう。

相談先を使い分ける

ひとりで求人を探すだけでなく、相談先を使うと、自分では気づかなかった転職先を知るきっかけになります。

ハローワークは国が運営する無料の雇用サービス機関で、職業紹介も行っています。相談先の選び方は店長の転職に使える相談先の選び方で比べていますので、参考にしてみてください。

飲食業界の求人をじっくり見たい方は、飲食店の求人・転職サイトで店長やSV、本部職の求人を探しながら、キャリアアドバイザーに相談するのも1つの方法です。

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よくある質問

店長の経験しかなくても、転職先は見つかりますか?

店長の仕事は、人のまとめ、数字の管理、現場の段取り、お客様の対応と幅が広いので、つながる仕事は見つけられます。店長の仕事を細かく分けて、どこを活かしたいかを決めてから探してみてください。

店長からスーパーバイザーに転職できますか?

スーパーバイザーやエリアマネージャーの求人は、飲食店の求人サイトにも職種の区分があります。応募の条件は会社によって違うので、求人票で求める経験を確かめてみましょう。

異業種に移るのと同じ業界に残るのは、どちらがいいですか?

今の不満が仕事の中身にあるなら異業種、働き方にあるなら同じ業界で職場を変える道も考えられます。どちらが正解ということはないので、変えたいことを先に決めておくと選びやすくなります。

転職活動は店長を続けながらするべきですか?

収入が途切れないので、続けながら進める方が落ち着いて選べます。時間が取りにくい場合は、書類の準備や相談先への登録など、小さなことから始めてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 店長の転職先は「人を動かす仕事」「数字を扱う仕事」「現場を整える仕事」の3つの方向から探す
  • 店長の仕事で楽しかったことと手放したいことを書き出すと、向いている方向が見えてくる
  • 向き不向きは、仕事の中身と働き方の両方で確かめる
  • 業界を変えるかは、今の不満が仕事の中身か働き方かで決める
  • 次の仕事を決めてから辞める方が、落ち着いて選べる
店長ドットコム

店長ドットコム 編集部

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