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売上を伸ばしたいけれど、『チラシ?SNS?何から始めればいいの?』と迷っている店長さんも多いのではないでしょうか。販促の予算が限られていると、なおさら手が出しにくいですよね。
結論から言うと、店長の集客は「店の外に知らせる」「店に入ってもらう」「また来てもらう」の3段に分けて考えると、今のお店に足りない所が見えてきます。そのうえで、手間と費用の小さいものから試していけば大丈夫です。
この記事を読めば、チラシ・SNS・店頭・接客でできる集客の工夫と、販促を続けるための計画の立て方が分かります。
店長の集客は「知らせる・入ってもらう・また来てもらう」の3段で考える
お客様が来店するまでには、お店を知る、入口を入る、また来る、という3つの段があります。どの段で止まっているかによって、効く販促はまったく違ってきます。
集客というと、チラシを配ったりSNSで発信したりと、「知らせる」ことを思い浮かべる方が多いはずです。ただ、お店を知っている人が多くても、入りにくい店構えなら入店にはつながりません。
反対に、一度来た人がまた来てくれれば、新しく知らせる手間をかけなくても客数は安定していきます。だからこそ、3つの段を分けて見ることが大事なんです。
国の職業情報サイト(jobtag)では、スーパー店長の仕事の1つに「販売促進」が挙げられています。来店客数や売上を伸ばすための販売計画の立案や広告の企画も、店長の仕事に含まれているんですね。

3段の販促を手間と費用の小さい順に並べた表
3つの段ごとに、店長が自分の判断で始めやすい販促を、手間と費用の小さい順に並べてみました。上の行から試してみてください。
| 段 | 手間も費用も小さい | 手間はかかるが費用は小さい | 費用がかかることもある |
|---|---|---|---|
| 店の外に知らせる | 地図サービスの店舗情報を最新にする | SNSで定期的に発信する、近所のお店や施設にあいさつに行く | チラシを作って配る、地域の情報誌に載せる |
| 店に入ってもらう | 入口まわりを掃除して明るくする | 店頭の看板やおすすめの掲示を替える、店頭で試食や見本を出す | 店頭の装飾や照明を新しくする |
| また来てもらう | お見送りの一言をそろえる | 次の来店のきっかけを伝える、季節ごとにおすすめを替える | 会員カードやスタンプカードを作る |
費用がかかる販促は、会社の決まりで本部の承認が要ることも多いです。店長の判断でできる範囲を、先に上司に確かめておくと安心ですよ。
まずどの段から手をつけるか
『全部やりたいけど、時間が足りない…』という方は、まず自分のお店がどの段で止まっているかを考えてみてください。
- 店の前を通る人は多いのに入店が少ない時は「店に入ってもらう」から
- 初めてのお客様は来るのに、見かける顔が増えない時は「また来てもらう」から
- 店の前を通る人そのものが少ない時は「店の外に知らせる」から
- 新しく開いたお店や、場所が分かりにくいお店は「店の外に知らせる」から
売上を客数と客単価に分けて見る方法は、店長の売上管理で詳しく紹介しています。客数のうち新規と再来店のどちらが弱いかが分かると、どの段から始めるかも決めやすくなります。
店の外に知らせる工夫|チラシ・SNS・地域とのつながり
知らせる販促は、「誰に」「何を」「いつ」届けるかを決めてから始めます。お店の近くに住む人、通勤や通学で通る人など、届けたい相手によって合う方法が変わります。
知らせる販促でよくあるのが、「とりあえずチラシを作ったけれど、反応が分からない」というパターンです。届けたい相手を決めずに始めると、何が効いたのかを振り返れないんですよね。
地図サービスの店舗情報を最新にする
スマートフォンの地図サービスでお店を探す人は多いですよね。そこに載っている営業時間や定休日が古いままだと、せっかく来てくれた人をがっかりさせてしまいます。
- 営業時間と定休日が今と合っている
- 臨時休業や年末年始の営業を、早めに反映している
- 入口や売場の写真が、今のお店の様子と合っている
- 電話番号や住所の表記が正しい
店舗情報を誰が管理しているかは、会社によって違います。本部が管理している時は、変更があった時に早めに連絡しておきましょう。
チラシで知らせる時のポイント
チラシは、お店の近くに住んでいる人や、近くで働く人に届けたい時に向いています。作る前に、次のことを決めておきましょう。
- 誰に届けたいか(近所の家族、近くで働く人、学生など)
- 一番伝えたいことは何か(新メニュー、季節の商品、営業時間の変更など)
- どこで配るか(店頭、近くのお店や施設、新聞の折り込みなど)
- いつまでのチラシか(期間を書いておくと、来店のきっかけになりやすい)
- 反応をどう数えるか(チラシを持ってきた人を数える、合言葉を決めるなど)
伝えたいことを詰め込みすぎると、何のお店なのかが伝わりにくくなります。一番伝えたいことを1つに絞り、写真や地図を大きめに載せるのがおすすめです。
SNSで知らせる時のポイント
SNSは、費用をかけずに始めやすい知らせ方です。ただ、続けるには手間がかかるので、無理のない頻度を決めておくのが大事なんです。
| 投稿の種類 | 投稿の文の例 |
|---|---|
| 新しい商品やメニュー | 「今週から季節の新メニューが始まりました。スタッフ一同のおすすめです」 |
| 今日のおすすめ | 「本日は〇〇が入荷しました。夕方までの数量限定です」 |
| お店の雰囲気 | 「開店前の売場です。今日も整えてお待ちしています」 |
| 営業のお知らせ | 「〇日は臨時休業をいただきます。ご不便をおかけします」 |
| スタッフのひと工夫 | 「スタッフの△△が、新しい商品の並べ方を考えてくれました」 |
投稿する人を店長一人にすると、忙しい時期に止まってしまいがちです。会社のルールで許されていれば、スタッフと交代で担当する形も考えてみてください。
お客様やスタッフの顔が分かる写真を載せる時は、本人に確認してから載せましょう。また、SNSの運用ルールを会社が決めていることも多いので、始める前に上司や本部に確かめておくと安心です。
地域とのつながりで知らせる
近くのお店や施設、町内会などとのつながりも、知らせる販促の1つです。あいさつに行く時は、こんなふうに声をかけてみてください。
「近くで〇〇をやっている△△です。これからよろしくお願いします。何かあれば気軽に声をかけてください」
すぐに来店につながらなくても、顔を知ってもらうことで、お店の名前を思い出してもらいやすくなります。
店に入ってもらう工夫|店頭と入口の見せ方
店の前を通る人に「入ってみようかな」と思ってもらうには、何のお店で、何がおすすめで、入りやすいかが一目で伝わることが大事です。看板と入口まわりの見せ方を整えるだけでも、印象は変わります。
『お店の前を通る人は多いのに、なかなか入ってくれない』という悩みもよく聞きます。実は、お店の中の人には見慣れた入口でも、初めての人には入りにくく見えていることがあるんです。
店の前に立って見直すチェック
一度、お客様のつもりでお店の前に立ってみてください。少し離れた所からと、入口の目の前からの両方で見るのがポイントです。
- 何のお店なのかが、少し離れた所からでも分かる
- 今日のおすすめや季節の商品が、入口の近くで目に入る
- 営業中かどうかが、外から分かる
- 入口まわりにごみや段ボールが置かれていない
- 看板や掲示の文字が、古くなったり色あせたりしていない

店頭の掲示の書き方
店頭の看板や掲示は、文字を詰め込むより、短い言葉で伝えたほうが目に留まりやすいです。
| 伝えたいこと | 掲示の文の例 |
|---|---|
| 今日のおすすめ | 「本日のおすすめ 〇〇」 |
| 季節の商品 | 「今だけの季節の味 〇〇はじめました」 |
| 入りやすさ | 「お一人様も歓迎です」「お気軽にご覧ください」 |
| 待ち時間 | 「ただいまお待ちいただかずにご案内できます」 |
掲示は、出しっぱなしにすると見慣れた景色になってしまいます。週に1回など時期を決めて替えると、通る人にも変化が伝わります。
入口での第一声
入口を入った時の第一声は、お店の印象を決める大事な場面です。忙しい時ほど声が小さくなりがちなので、スタッフ全員でそろえておきましょう。
「いらっしゃいませ。どうぞ、ゆっくりご覧ください」
飲食店なら、案内までの間に「すぐにご案内しますので、少しだけお待ちください」と一言添えるだけでも、待つ側の安心感が違いますよ。
また来てもらう工夫|接客と再来店のきっかけ
一度来てくれたお客様にまた来てもらうことは、新しいお客様を呼ぶより手間がかからないことが多いです。接客の質をそろえ、次に来る理由をそっと伝えるのがポイントです。
集客というと新しいお客様ばかりに目が向きがちですが、店長が一番手を打ちやすいのはこの段なんです。お店の中で起きることは、店長とスタッフで変えられますから。
また来たくなるお店のチェック
- スタッフによって接客の言葉や動きが大きく違わない
- 品切れや売り切れが、決まった時間帯に続いていない
- お見送りの一言を、忙しい時でも続けている
- お客様から聞いた要望を、スタッフ同士で共有している
- 季節ごとに、おすすめや売場に変化がある
次の来店のきっかけを伝える例文
押し売りにならないように、次に来る理由を会話の中で軽く伝えてみてください。
| 場面 | 声かけの例 |
|---|---|
| お見送り | 「ありがとうございました。またお待ちしています」 |
| 季節の変わり目 | 「来週から季節の新しいメニューが始まるんです。よかったらまたいらしてください」 |
| 品切れの時 | 「申し訳ありません。明日の午前中に入荷する予定です」 |
| よく来てくださる方へ | 「いつもありがとうございます。今日は〇〇が入っていますよ」 |
『同じ言葉ばかりだと、機械的に聞こえないかな』と心配になるかもしれません。言葉は同じでも、相手の目を見て一言添えるだけで、受け取る印象はぐっと変わります。
接客をそろえるのは、朝礼や終礼の数分で
接客の質をそろえると言っても、長い研修の時間を取るのは難しいですよね。おすすめは、朝礼や終礼の数分を使って、今日そろえたい一言を1つだけ決めることです。
「今日はお見送りの一言をそろえましょう。『ありがとうございました。またお待ちしています』でお願いします」
終礼で「今日はできた?」と一言振り返るだけでも、少しずつお店全体にそろっていきます。
お客様の連絡先を集める時の注意
会員カードやお知らせの送付のために、お客様の名前や連絡先を集めることもありますよね。その情報は、個人情報保護法の個人情報に当たります。
個人情報保護委員会の説明では、事業者は個人情報の利用目的をできる限り特定し、あらかじめ公表するか、取得の時に本人に知らせる必要があります。漏えいなどを防ぐ管理や、従業者への監督も求められています。集め方や扱い方は会社のルールに沿って進め、迷ったら本部に確認してください。
販促の計画と振り返りの進め方
販促は、一度にいくつも始めるより、1つずつ試して結果を見るほうが学びが多くなります。始める前に「何を数えるか」を決めておくと、効いたかどうかが分かります。
『いろいろやっているのに、何が効いたのか分からない』という状態は、販促を一度に重ねすぎた時に起きやすいです。少しずつ、順番に試していきましょう。
- 3段のうち、どこが一番弱いかを決める
- その段の販促を、手間と費用の小さいものから1つ選ぶ
- 始める日と終わる日、数える数字(客数や入店数など)を決める
- スタッフに目的とやることを伝える
- 期間中は数える数字を毎日メモする
- 終わったら、前の期間と比べて続けるかやめるかを決める

数える数字の決め方は、店長の目標設定とKPIで紹介している「行動の数字」の考え方が使えます。結果だけでなく、「掲示を替えた回数」のような行動も記録しておくと振り返りやすいですよ。
販促の振り返りシートの例
| 項目 | 書く内容の例 |
|---|---|
| ねらった段 | 店に入ってもらう |
| やったこと | 店頭のおすすめの掲示を週に1回替えた |
| 期間 | 〇月〇日から〇月〇日まで |
| 数えた数字 | 夕方の時間帯の客数 |
| 結果 | 前の期間と比べて夕方の客数が増えた |
| 次にやること | 掲示を続けながら、入口の第一声もそろえる |
この振り返りは、そのまま上司への報告にも使えます。お店の運営全体の整え方は、店舗運営のコツも参考にしてみてください。
スタッフを巻き込むコツ
販促のアイデアは、店長一人で考えるより、お客様と毎日話しているスタッフのほうが持っていることも多いです。
「最近お客様からよく聞かれることって何かある?」
こんなふうに聞いてみると、思わぬヒントが出てくることがあります。出してくれた案を試したら、結果を本人に伝えるのも忘れないようにしましょう。
店長の集客でよくある相談
Yahoo!知恵袋には、店長の集客や売上アップについての相談も寄せられています。テーマに合うものを3つ選び、要点をまとめてお答えしますね。
コンビニでアルバイトをしていて、レジ横での声かけなど売上アップのためにできることを知りたい、という相談です。
アルバイトの立場でも、「また来てもらう」段の工夫は大きな力になります。お見送りの一言や、品切れに気づいたらすぐ伝えるといった行動は、どれもお店の印象につながります。
店長には「レジでおすすめの一声をかけてみてもいいですか」と相談してみてください。お店の方針に合えば、きっと喜んでくれるはずです。
もうすぐ店長になる人が、上司から「どんな店にしたいか」を聞かれて迷っている、という相談です。
どんな店にしたいかを考える時も、3つの段が手がかりになります。「近所の人に知ってもらえる店」「入りやすい店」「また来たくなる店」のうち、どれを一番大事にしたいかを言葉にしてみてください。
そこから、最初の1か月で試す販促を1つ決めておくと、上司にも具体的に伝えられますよ。
チェーン店やグループのお店で店長になった時、売上や人件費などのほかに何を求められるのか知りたい、という相談です。
求められる数字は会社によって違いますが、売上と人件費に加えて、客数や廃棄などを見ることが多いです。販促の面では、「何をやって、何が変わったか」を説明できることも大事になります。
集客を考えた経験は、次の仕事でも活きる
お店の外と中を行き来しながら、お客様が来る流れを考えた経験は、店長として身につけた大きな強みです。この経験を、別のお店や会社で活かしてみたくなる時もありますよね。
飲食業界で働き方を見直したくなった時は、飲食店に特化した人材紹介サービスに話を聞いてみるのも1つの方法です。今の会社で新しい店を任せてもらう相談と並べて、選択肢を広げておくと安心です。
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よくある質問
店長の集客は何から始めればいいですか?
まず、お店が「店の外に知らせる」「店に入ってもらう」「また来てもらう」のどの段で止まっているかを考えます。そのうえで、その段の中から手間と費用の小さいものを1つ選んで試すのがおすすめです。
費用をかけずにできる集客はありますか?
地図サービスの店舗情報を最新にする、入口まわりを整える、お見送りの一言をそろえる、といった方法は費用をかけずに始められます。費用がかかる販促は、会社のルールを確かめてから進めましょう。
チラシとSNSはどちらがいいですか?
届けたい相手によって変わります。お店の近くに住む人に届けたい時はチラシ、すでにお店を知っている人に新しい情報を届けたい時はSNSが向いています。
販促の効果はどうやって確かめればいいですか?
始める前に、数える数字と期間を決めておきます。期間中は毎日メモし、終わったら前の期間と比べて続けるかやめるかを決めると、効いたかどうかが分かりやすくなります。
SNSの投稿はスタッフに任せてもいいですか?
会社のルールで許されていれば、交代で担当する形も考えられます。投稿してよい内容や写真の扱いを先に決め、運用ルールがある場合はそれに沿って進めてください。
まとめ
- 店長の集客は「店の外に知らせる」「店に入ってもらう」「また来てもらう」の3段で考える
- どの段で止まっているかを見分けて、手間と費用の小さい販促から試す
- チラシやSNSは、誰に何をいつ届けるかを決めてから始める
- 店頭は、何のお店で何がおすすめかが一目で伝わるように整える
- 再来店は接客の質をそろえ、次に来る理由を軽く伝える
- 販促は1つずつ試し、数える数字と期間を決めて振り返る





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