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店長として売場や数字を任されるようになって、『販売士って取った方がいいのかな』と気になっていませんか。会社から受けるよう言われたものの、どの級を受ければいいか分からない方も多いですよね。
結論から言うと、販売士は、売場づくりから店舗のマネジメント、経営管理までを体系的に学べる検定で、店長なら2級が仕事に一番近い内容です。 取らなければ店長になれないものではないので、自分の仕事と会社の方針に合わせて選べば大丈夫です。
この記事を読めば、販売士の級ごとの違いと、店長の仕事にどう効くか、勉強の進め方が分かります。
販売士(リテールマーケティング検定)とは?店長に役立つ?
販売士は、日本商工会議所が行う「リテールマーケティング(販売士)検定」のことです。小売業の仕事を5つの科目で学ぶ検定で、店長の仕事と重なるところが多いんです。
販売士は、店長になるために法律で決まった資格ではありません。食品衛生責任者や防火管理者のように、店に置くことが決まっている役とは違います。
『じゃあ、取っても意味がないの?』と思うかもしれません。実は、2級は「店舗・売場を包括的にマネジメントできる人材」を目指す級とされていて、店長の仕事そのものに近いんです。
日本商工会議所の案内では、2級を幹部・管理職への昇進条件として活用している企業もあるとされています。会社によっては、店長への道とつながっていることもあるんですね。
試験の基本
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | 日本商工会議所 |
| 級 | 1級・2級・3級 |
| 科目(各級共通) | 小売業の類型、マーチャンダイジング、ストアオペレーション、マーケティング、販売・経営管理 |
| 受け方 | 2021年度からネット試験(試験会場のパソコンで受験・随時受験) |
| 試験時間 | 1級90分、2級70分、3級60分 |
| 受験料(税込・2024年4月1日以降) | 1級8,800円、2級6,600円、3級4,400円(別途事務手数料550円) |
出典は日本商工会議所 検定試験サイト(販売士2級)と受験料改定のお知らせです。
1級・2級・3級を「学ぶ範囲」「店長の仕事のどこに効くか」で比べる
3級は販売担当、2級は店舗・売場のマネジメント、1級は経営管理と、級が上がるほど見る範囲が広がります。今の立場と次に目指す仕事で選ぶと迷いません。
ここがこの記事の中心です。日本商工会議所が案内している級ごとの人物像をもとに、店長の目線で比べてみました。

| 級 | 目指す人物像(日本商工会議所の案内) | 店長の仕事のどこに効くか | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 3級 | 接客や売場づくりなど、販売担当として必要な知識・技術を身につけた人 | 接客の基本、売場の作り方、スタッフへの教え方の土台 | 店長候補、売場を任され始めた人 |
| 2級 | 流通・小売業の高度な専門知識を持ち、店舗・売場を包括的にマネジメントできる人 | 売場全体の計画、品ぞろえ、数字の管理、スタッフのまとめ方 | 店長、副店長 |
| 1級 | 商品計画からマーケティング、経営計画の立案や財務予測まで、経営管理を判断できる人 | 複数店舗の計画、本部との話し合い、経営の数字の読み方 | 複数店舗を見る人、本部や経営を目指す人 |
『いきなり2級は難しそう』と感じる方もいますよね。試験の科目は各級で共通なので、3級で全体をつかんでから2級に進むという順番も選べます。
- 売場の担当になったばかりなら3級から
- 店長や副店長として売場全体を見ているなら2級
- 会社の昇進条件に指定されている級があるか確かめる
- 複数の店を見る仕事や本部を目指すなら1級も視野に
5つの科目は、店長の仕事のどこにつながる?
5つの科目は、どれも店長が毎日やっていることに言いかえられます。仕事と結びつけて読むと、覚えやすくなるんです。
科目の名前はカタカナが多くて、とっつきにくいですよね。店長の仕事に置きかえると、こんなイメージです。
| 科目 | 店長の仕事で言いかえると |
|---|---|
| 小売業の類型 | 自分の店の業態の特徴を知り、ほかの業態との違いを考える |
| マーチャンダイジング | 何を、どのくらい、どう仕入れて並べるかを決める |
| ストアオペレーション | 品出し、売場づくり、レジ、清掃など店を回す仕事 |
| マーケティング | どんなお客様に来てほしいかを考え、販促につなげる |
| 販売・経営管理 | 接客、法律の基本、数字の管理、スタッフの管理 |
例えば、ストアオペレーションを学ぶと、品出しや売場の手順を新人にどう教えるかを考えやすくなります。店長に求められる力の全体像は、店長に必要なスキルで紹介しています。
「この棚は、よく売れる物を目の高さに置いているんだよ」
「明日のチラシの商品は、入口から見える場所にまとめて並べようか」
学んだことを言葉にできると、スタッフへの説明に説得力が出ます。「なぜそうするのか」を伝えられる店長は、頼りにされますよね。
学んだことを、店でどう試す?
勉強した内容は、店で小さく試してみると身につきやすいです。『覚えたけど、使う場面がない』ということにならないよう、科目ごとに試せることを並べてみました。
| 科目 | 店で試せること | 振り返りの見方 |
|---|---|---|
| マーチャンダイジング | 売れ筋の棚の並べ方を1か所だけ変えてみる | 変える前と後で、その棚の売れ方がどう動いたか |
| ストアオペレーション | 品出しの順番を決めて、手順書にまとめる | 新人が迷わず品出しできるようになったか |
| マーケティング | 来てほしいお客様を決めて、店頭の掲示を変える | 掲示の前で足を止める人が増えたか |
| 販売・経営管理 | 週に1回、売上と人の配置を見比べる | 忙しい時間に人が足りていたか |
一度に全部やる必要はありません。1か月に1つずつ試すくらいの気持ちで十分ですよ。
試験の受け方と、店長の勉強の進め方
2021年度からネット試験になり、試験会場のパソコンで随時受験できます。繁忙期を避けて、自分のペースで受ける日を決められるんです。
合格の基準は、2級・3級では平均の得点が70点以上で、1科目ごとの得点が50点以上です。3級・2級は択一式で、各科目が正誤問題10問と穴埋め問題10問の形になっています。
1級は、記述式と択一式の穴埋め問題がまざった形です。1級の合格基準などの細かいところは、受ける前に検定試験サイトで確かめておきましょう。

- 受ける級を決め、検定試験サイトで出題範囲を確かめる
- 繁忙期を避けて、受験したい時期の目安を決める
- 5科目を1つずつ、店の仕事と結びつけて覚える
- 苦手な科目を作らないように、全科目をひと通り見直す
- 試験会場と日時を選んで申し込み、パソコンで受験する
店長が勉強を続けるコツ
店長の仕事は忙しく、まとまった勉強時間を取るのは大変ですよね。休憩時間や通勤の合間など、短い時間で1つずつ進める形が続けやすいです。
1科目ごとに50点以上が必要なので、得意な科目だけ伸ばしても合格になりません。毎日の仕事で縁が薄い科目ほど、早めに手をつけておくのがおすすめです。
得意な売場づくりの科目ばかり勉強して、販売・経営管理など苦手な科目が後回しになることがあります。全科目で基準を超える必要があるので、ひと通り見てから得意を伸ばしましょう。
本・研修・資格をどう使い分けるかは、店長の勉強法でくわしく紹介しています。
学んだことを、次の働き方に活かす
販売士で学ぶ売場づくりや数字の考え方は、業態が変わっても使える力です。小売業での経験をもとに、飲食業界も選択肢に入れて働き方を見直したくなった時は、飲食店に特化した人材紹介サービスに相談する方法もあります。
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飲食業界で次の職場を探すなら、業界特化の人材紹介に相談
RestLab(レストラボ)は、飲食店を運営する会社が手がける飲食店特化の人材紹介サービスです。飲食業界に詳しいキャリアアドバイザーが、店長候補を含む幅広い職種の求人とのマッチングや、面接日時・条件の調整をサポートします。
無料RestLabの公式サイトを見るサービスの内容・利用条件は公式サイトでご確認ください。
販売士についてよくある相談
資格の勉強は、会社から言われて始めることもあれば、自分の成長のために始めることもあります。どちらの場合も、目的をはっきりさせると続けやすくなります。
販売士や店長の勉強について、知恵袋で見かける相談を3つ選んで、要約して答えてみます。
相談1 会社で資格を期限までに取らないと降格と言われた
店長をしていて、会社から民間の資格を期限までに取るよう言われ、取れなければ降格と伝えられた、という相談です。
まずは、期限や条件が会社の就業規則や評価の決まりでどう書かれているか、上司や人事に確かめてみてください。受験日を勤務の中で取れるか、受験料を会社が出すかもあわせて聞いておくと安心です。
扱いに納得できない時は、社内の相談窓口のほか、総合労働相談コーナーのような公的な窓口に相談する方法もあります。最終的な判断は、会社の就業規則や専門家に確かめてくださいね。
相談2 店長をしながら資格の勉強をするのは大変?
店長の仕事を続けながら、資格の勉強ができるか不安、という相談です。
大変なのは確かですが、販売士は随時受験なので、繁忙期を外して受ける時期を選べます。仕事の中で出てくる場面を教科書の内容と結びつけると、勉強の時間が仕事の振り返りにもなるんです。
例えば、勉強した日の閉店後に、こんなふうに自分に聞いてみるのもおすすめです。
「今日の品出しの順番、教科書の考え方だとどうなるかな」
「この売場、来てほしいお客様から見て分かりやすいかな」
相談3 店長は経営を勉強してきた人がなるもの?
店長になる人は、学校で経営を学んできた人なのか、という相談です。
店長になるまでの道は人それぞれで、学校で何を学んだかだけで決まるものではありません。現場で経験を積みながら、販売士のような検定で体系的に学び直す人もいます。
『自分は勉強してこなかったから』と気後れする必要はありません。毎日の売場で積んだ経験があるからこそ、検定の内容が「あの場面のことか」と腑に落ちることも多いんです。
- 何のために学ぶのか(昇進、仕事の改善、転職の準備など)
- どの級を、いつごろ受けるか
- 1週間のうち、どの時間を勉強にあてるか
店長に関わるほかの資格は、店長に役立つ資格一覧で紹介しています。
よくある質問
販売士は店長になるために必要ですか?
販売士は、店長になるために法律で決まった資格ではありません。ただ、2級を幹部・管理職への昇進条件として活用している企業もあるので、会社の決まりを確かめてみてください。
店長は何級を受ければいいですか?
2級は店舗・売場を包括的にマネジメントできる人材を目指す級なので、店長の仕事に一番近い内容です。売場を任され始めたばかりなら、3級から始める方法もあります。
受験料はいくらですか?
2024年4月1日以降の受験料(税込)は、1級8,800円、2級6,600円、3級4,400円で、別途事務手数料550円がかかります。
試験時間はどのくらいですか?
1級は90分、2級は70分、3級は60分です。試験の前後の移動も含めて、シフトを調整しておくと落ち着いて受けられます。
試験はいつ受けられますか?
2021年度からネット試験になり、試験会場のパソコンで随時受験できます。日時や会場は検定試験サイトで確かめてください。
まとめ
- 販売士は日本商工会議所のリテールマーケティング(販売士)検定
- 店長になるための必須の資格ではないが、仕事と重なる内容が多い
- 店長の仕事に一番近いのは、店舗・売場のマネジメントを学ぶ2級
- 5科目は品ぞろえ、売場づくり、販促、数字の管理など毎日の仕事につながる
- 2級・3級は平均70点以上で各科目50点以上が合格の基準
- 随時受験できるので、繁忙期を避けて受ける時期を選べる





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