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人が足りない、休めない、上からの数字の要求が重い。店長の悩みは、スタッフには話しにくいものばかりですよね。
結論から言うと、店長の相談先は「社内」「国の公的な窓口」「転職の相談先」の3つに分けて考えると迷いません。悩みの中身によって、持っていく先を選べばいいんです。
この記事を読めば、自分の悩みをまずどこに相談すればいいかと、相談する時の伝え方が分かります。
店長の悩みは「誰に相談するか」で半分決まる
店のやり方や人員の話はまず社内へ。働き方のルールやハラスメントの話で社内が動かない時は、国の無料の窓口へ。働く場所そのものを変えたい時は、転職の相談先へ。この順番で考えると、ムダに悩む時間が減ります。
店長は、店の中では一番上の立場です。辞書でも「店の最高責任者」と説明されています。
だからこそ『店長の自分が弱音を吐いていいのかな』と、一人で抱え込んでしまう方も多いはずです。
ただ、店長も会社の中では一人の社員です。上司や本部に相談するのは、仕事の一部なんです。
店長の仕事の全体像は店長とは?意味と役割で紹介しています。仕事が広いぶん、悩みが出てくるのも自然なことですよ。
店長が一人で抱えがちな悩み
- 人手が足りず、急な欠勤が出ると自分が入るしかない
- 休みが取れない、残業が長い
- 売上や人件費の目標がきつい
- スタッフとの関係、上司との関係
- お客様からの強い要求への対応
- このまま店長を続けるかどうか
どれも「店長なら我慢するもの」ではありません。相談先がちゃんとあります。
悩みの内容別・どこに相談するかの早見表
ここが一番知りたいところですよね。悩みを3つの相談先に振り分けると、次のようになります。
| 悩みの内容 | まず相談する先 | 社内で動かない時 |
|---|---|---|
| 人手不足・シフトが回らない | 上司・エリアマネージャー | 人員の補充や営業の見直しを本部へ |
| 売上・人件費の目標がきつい | 上司・エリアマネージャー | 目標の決め方を本部と話す |
| 残業が長い・休めない | 上司・人事 | 労働基準監督署・総合労働相談コーナー |
| 残業代が出ない・管理職の扱い | 人事 | 労働基準監督署・労働条件相談ほっとライン |
| 上司や部下からの強い言動 | 社内のハラスメント相談窓口 | 都道府県労働局の雇用環境・均等部(室) |
| お客様からの強い要求 | 上司・本部 | 社内の方針で決まった対応、必要なら警察 |
| 店長を続けるか迷う | 上司・人事 | ハローワーク・転職の相談先 |

『いきなり国の窓口に行くのは大げさかな』と感じる方もいますよね。社内で話せる内容なら、まずは社内からで大丈夫です。
ただ、社内で相談しにくい話や、相談しても動かない話は、外の窓口を使っていいんです。表の右の列は、そのための逃げ道だと思ってください。
社内で相談できる相手と、話す時のコツ
直属の上司やエリアマネージャー、人事、社内のハラスメント相談窓口が社内の主な相談先です。話す相手を1人に決めず、内容で分けるのがコツです。
人手や数字の話は、店のことを知っている上司やエリアマネージャーが向いています。残業や休み、給与の扱いは人事の担当です。
上司・エリアマネージャーに話す時
上司への相談は「つらい」だけで終わらせず、何に困っていて何をしてほしいかまで伝えると話が進みます。例えばこんな言い方です。
「今月、夕方の時間帯に入れる人が足りず、私が続けて入っています。来月も同じ見込みなので、応援の人を出してもらうか、営業時間の相談をさせてもらえませんか」
上司にも上司の事情があります。すぐに答えが出ない時は「いつまでに返事をもらえますか」と期限を聞いておくと安心ですよ。
ハラスメントは社内の相談窓口へ
職場のパワハラについては、会社に相談窓口をあらかじめ決めて周知することが、法律で義務になっています。中小企業も令和4年4月1日から義務化されました。
パワハラは上司からだけとは限りません。部下や同僚の言動でも、その人の協力がないと仕事が回らない場合は当てはまることがあると、厚生労働省は説明しています。
相談したことを理由に不利益な扱いをしないことも、会社が取るべき措置に入っています。くわしくはパワハラにならない指導とは?で紹介しています。
- 就業規則に相談窓口の書き方があるか見る
- 社内のハラスメント相談窓口の連絡先を探す
- 人事の担当者が誰かを確かめる
- 上司に相談した日と返事をメモしておく
社外で相談できる国の窓口
『社内には言いにくい』『上司に言っても変わらなかった』という時もありますよね。そんな時は、国の無料の窓口が使えます。
総合労働相談コーナーや労働条件相談ほっとラインは、労働者からも会社側からも相談できます。店長が自分の働き方のことで相談しても大丈夫です。
| 窓口 | 相談できること | 使い方 |
|---|---|---|
| 総合労働相談コーナー | 解雇・配置転換・賃金の引き下げ・いじめや嫌がらせ・パワハラなど労働問題全般 | 全国378か所。面談か電話。予約不要・無料 |
| 労働条件相談ほっとライン | 長時間労働・賃金不払いの残業など労働基準関係のこと | 0120-811-610。平日夜と土日祝に受付。無料・匿名可 |
| 労働基準監督署 | 労働時間・賃金・解雇などの労働条件、職場の安全衛生 | 地域の監督署へ |
| 都道府県労働局 雇用環境・均等部(室) | 職場のハラスメント、パートや契約社員の待遇 | 無料 |
総合労働相談コーナーは、各都道府県の労働局や労働基準監督署の中などにあります。土日祝日と年末年始はお休みです。
労働条件相談ほっとラインは、月曜から金曜は17時から22時、土日祝日は9時から21時に受け付けています。12月29日から1月3日は除きます。
仕事が終わってからでも電話しやすい時間ですよね。
「店長だから残業代が出ない」と言われた時
店長が残業代の対象かどうかは、肩書きでは決まりません。厚生労働省は、十分な権限や見合った待遇がないのに管理監督者として扱われる「名ばかり管理職」の問題に対して、判断の要素を示しています。
自分の扱いが気になる時は名ばかり管理職とは?を読んでから、人事や労働基準監督署に相談してみてください。最終的な判断は、会社の就業規則や監督署・専門家に確かめましょう。
「どうせ店長は管理職だから」と自分で決めつけて、誰にも聞かないまま何年も過ごしてしまうことです。聞くだけなら無料なので、気になった時点で一度確かめておきましょう。
相談する前に準備しておくと話が早いこと
相談先が決まっても、『何から話せばいいか分からない』という方も多いはずです。実は、少し準備しておくだけで、相談の時間がぐっと短くなります。
- 困っていることを1つか2つに絞って書き出す
- いつから・どのくらい続いているかをメモする
- 勤務表やシフト表など、働いた時間が分かるものを手元に置く
- 上司や人事に話した日と、その時の返事を書いておく
- 自分はどうしたいのか(続けたい・変えたい・辞めたい)を一言で決めておく

最後の「どうしたいか」は、決めきれていなくても大丈夫です。「続けたいけど、今のままはきつい」でも立派な答えですよ。
電話で相談する時の切り出し方
窓口に電話する時は、立場と困りごとを最初に伝えるとスムーズです。
「飲食店で店長をしている者です。毎月の残業が長く、残業代の扱いについて相談したくてお電話しました」
名前を言いたくない時は、ほっとラインなら匿名でも相談できます。話す内容がまとまっていなくても、聞きながら一緒にまとめてもらえますよ。
働き方そのものを変えたい時の相談先
店長を続けるか迷った時は、社内の異動の相談、ハローワーク、民間の転職支援サービスが相談先になります。相談したら転職しなければいけない、ということはありません。
『今の会社で店長を続けるのは、正直しんどい』と感じることもありますよね。そんな時も、いきなり辞めると決めなくていいんです。
まずは社内で、別の店への異動や、働き方を変えられないかを聞いてみる方法があります。そのうえで外の選択肢も知りたい時は、転職の相談先を使ってみてください。
| 相談先 | どんな所か |
|---|---|
| 社内の異動の相談 | 今の会社のまま、店や担当を変えられないか聞ける |
| ハローワーク | 国が運営する雇用サービス機関。職業紹介などを無償で提供 |
| 民間の転職支援サービス | キャリアアドバイザーが求人の紹介や面接の調整を手伝う |
ハローワークは、仕事を探す人や求人を出す会社に、さまざまなサービスを無償で提供しています。全国に500か所を超える施設があり、インターネットサービスもあります。
飲食業界の中で働き方を見直したい時は
飲食店の店長として、人を回して数字を見てきた経験は、別のお店や会社でも活きるものです。同じ飲食業界で、もう少し働き方を見直したいという時は、業界にくわしい相談先が話しやすいですよ。
飲食店特化の人材紹介サービスであるRestLabでは、飲食業界にくわしいキャリアアドバイザーがマッチングを行います。面接日時の調整や条件の交渉も代わりに行うと案内されています。
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飲食業界で次の職場を探すなら、業界特化の人材紹介に相談
RestLab(レストラボ)は、飲食店を運営する会社が手がける飲食店特化の人材紹介サービスです。飲食業界に詳しいキャリアアドバイザーが、店長候補を含む幅広い職種の求人とのマッチングや、面接日時・条件の調整をサポートします。
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相談先の選び方は店長の転職に使える相談先の選び方で比べています。
よくある相談:店長の悩みQ&A
店長の悩みについて、よく見かける相談を3つ取り上げて答えます。
急な欠勤が出るたびに自分が入って、疲れてしまった
人がいないのに営業時間は短くできず、定休日も作れない。急な欠勤が出ると自分が出るしかなく、シフトの作り直しで残業も増える、という相談です。
これは店長一人の努力では限界がある悩みです。人員と営業の決め方は会社が決めることなので、上司やエリアマネージャーに「今の人数で回せる営業の形」を相談するのが先です。
- 欠勤の穴を自分が埋めた日数
- その月の自分の勤務時間
- 応援や採用の見込みを聞きたいという要望
人手不足の店の回し方は人手不足の店を回す店長の工夫も参考にしてみてください。
店長をやめるか、仕事自体をやめるかで迷っている
店長を任されているけれど、店長の役割を降りるか、会社を辞めるかで迷っているという相談もよくあります。
結論から言うと、この2つは別々に考えて大丈夫です。店長の役割を降りたいのか、会社や業界を変えたいのかで、相談先が変わります。
| 迷っていること | 相談先 |
|---|---|
| 店長の役割だけ降りたい | 上司・人事(降格や異動の相談) |
| 会社を変えたい | ハローワーク・転職の相談先 |
| まだ決められない | まず上司か人事に今の負担を伝える |
店長を降りる相談の仕方は店長から一般社員に戻りたい時は?で紹介しています。
相談しても何も変わらない時は、辞めるしかない?
『上に相談したのに、何も変わらなかった』という時は、本当にがっかりしますよね。ただ、辞める前にできることはまだあります。
まず、相談した日と返事を記録したうえで、もう一段上の人や人事に話してみる方法があります。働く時間や残業代、ハラスメントのように法律に関わる話なら、国の窓口に相談できます。
それでも変わらず、自分の働き方が合わないと感じた時に、転職を考えるのは自然な選択です。
飲食業界で次の職場を探したくなった時は
社内でも外の窓口でも相談して、それでも別の店で働きたいと思った時は、求人を見ながら相談できる所が便利です。
飲食店の求人・転職サイトであるクックビズでは、厚生労働省の認定を受けていて、費用はかからないと案内されています。キャリアアドバイザーが、面談から入社後まで無料で支援してくれます。
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小売業の店長の方も、飲食業界を選択肢に入れるなら、こうした相談先を使ってみてもいいですね。
よくある質問
店長の相談を国の窓口にすると、会社に知られますか?
労働条件相談ほっとラインは匿名でも相談できます。相談しただけで会社に連絡が行くわけではないので、まずは話を聞いてもらうところから使ってみてください。
店長でも総合労働相談コーナーに相談していいですか?
はい、相談できます。総合労働相談コーナーは労働者からも会社側からも相談を受け付けていて、予約不要・無料です。
スタッフから店長に相談された時はどうすればいい?
まずは最後まで話を聞き、自分で決められることと、上司や本部に上げることを分けましょう。ハラスメントの話なら、社内の相談窓口につなぐのが会社のルールに沿った対応です。
店長の悩みを相談できる人が社内にいません。
社内に話せる人がいない時は、国の窓口を使ってみてください。働き方の悩みなら総合労働相談コーナー、転職も考えるならハローワークや転職の相談先が話を聞いてくれます。
まとめ
- 店長の相談先は「社内」「国の公的な窓口」「転職の相談先」の3つ
- 人手や数字の話はまず上司やエリアマネージャーへ
- 残業や管理職の扱い、ハラスメントは国の無料の窓口でも相談できる
- 相談前に、困りごと・期間・働いた時間・どうしたいかをメモしておく
- 店長を続けるか迷った時は、異動・ハローワーク・転職の相談先を比べてみる
一人で抱え込まず、悩みに合った相談先に話してみてください。それだけで、次の一歩が見えてくることも多いですよ。





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