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転職を考えて職務経歴書を開いたものの、『店長の仕事って、どう書けば伝わるんだろう』と手が止まっていませんか。毎日いろいろな仕事をしてきたのに、いざ文字にすると「店舗運営全般」の一言で終わってしまいがちですよね。
結論から言うと、店長の職務経歴書は実績を「店の数字」「人の育成」「仕組みの改善」の3つに分けて書くと、読み手に伝わりやすくなります。数字の記録が手元になくても、やったことと変化を言葉で書けば十分です。
この記事を読めば、店長経験の職務経歴書の型と、そのまま使える例文、履歴書との書き分けが分かります。
店長の職務経歴書と履歴書、何をどう書き分ける?
履歴書は「いつ、どこで働いたか」を短く並べる書類、職務経歴書は「そこで何をして、どんな力が身についたか」を伝える書類です。店長の経験を詳しく書くのは職務経歴書のほうなんです。
まず、2つの書類の役割を分けておきましょう。ここがあいまいだと、同じことを2回書いたり、大事な実績を書きもらしたりします。
店長の履歴書の書き方で迷う方も多いのですが、履歴書の職歴欄は事実を短く書く場所です。仕事の中身は職務経歴書にまとめる、と考えておけば迷いません。
| 書類 | 主な役割 | 店長経験の書き方 |
|---|---|---|
| 履歴書 | 経歴の事実を一覧にする | 入社・異動・店長になった時期を1行ずつ書く |
| 職務経歴書 | 仕事の中身と強みを伝える | 任された店の規模、担当した仕事、実績を書く |
| 面接 | 書類の中身を自分の言葉で話す | 職務経歴書の実績を、場面を添えて話す |
履歴書の職歴欄に書く店長経験の例
履歴書では、店長になったことを1行で書き添えるだけで十分です。店名や会社名は実際の正式名称で書きます。
- 〇〇年〇月 株式会社〇〇 入社(〇〇店に配属)
- 〇〇年〇月 〇〇店 副店長に就任
- 〇〇年〇月 〇〇店 店長に就任
- 〇〇年〇月 〇〇店へ異動(店長として着任)
『店長になったのは何年目か書いたほうがいい?』という方もいますよね。時期の行を並べておけば、読む側が自然に分かるので、わざわざ書き足さなくて大丈夫です。
職務経歴書でだけ書くこと
職務経歴書には、履歴書に書けない「中身」を書きます。例えばこんな項目です。
- 任された店の業態と規模(席数や売場の広さ、スタッフの人数)
- 店長として担当した仕事の範囲
- 実績と、そのために工夫したこと
- 転職先で活かせる力
店長の転職全体の進め方は店長の転職|経験を活かせる仕事と転職を成功させる進め方で紹介しています。
店長経験の職務経歴書は、この順番で組み立てる
決まった書式はありませんが、この順番にしておくと読む人が迷いません。最初の職務要約で「どんな店長だったか」を一言で伝えるのが大事なところです。
職務経歴書には、法律で決まった形はありません。だからこそ、読み手が知りたい順に並べておくのがコツなんです。
- 職務要約:これまでの経歴を数行でまとめる
- 職務経歴:会社・店ごとに、規模と担当業務と実績を書く
- 活かせる経験・知識・スキル:転職先で使える力を箇条書きにする
- 資格:仕事に関わる資格や講習を書く
- 自己PR:強みを1つに絞って、裏づけの場面と一緒に書く

職務要約の例文
職務要約は、職務経歴書のいちばん上に来る数行です。採用する側が最初に読むところなので、店長として何を任されてきたかをまとめます。
〇〇年に株式会社〇〇へ入社し、飲食店のホールスタッフ、副店長を経て、〇〇年から店長として〇店舗を担当してきました。売上と人件費の管理、アルバイトの採用と教育、衛生管理まで、店の運営全体を任されてきました。
〇〇年に株式会社〇〇へ入社し、売場担当を経て〇〇年から店長を務めています。発注と在庫の管理、売場づくり、パート・アルバイトのシフト作成と育成を担当し、本部と連携しながら店を運営してきました。
職務経歴の書き方の例文
職務経歴は、会社と店ごとに区切って書きます。店の規模を最初に書いておくと、読む人が仕事の大きさをイメージしやすくなりますよ。
| 項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 期間と所属 | 〇〇年〇月から現在 〇〇店 店長 |
| 店の規模 | 業態〇〇、席数〇〇、社員〇名・アルバイト〇名 |
| 担当業務 | 売上と人件費の管理、発注・在庫管理、シフト作成、採用と教育、衛生管理、本部への報告 |
| 実績 | 次の章の「3つの実績」の書き方で2〜3個 |
担当業務は、全部を書き並べるより、転職先に関係が深いものから順に書くのがおすすめです。店長の仕事の範囲を一度見直したい時は店長の仕事内容一覧も参考にしてみてください。
実績は「店の数字」「人の育成」「仕組みの改善」の3つで書く
店長の実績は、売上だけではありません。「店の数字」「人の育成」「仕組みの改善」の3つの箱に分けて思い出すと、数字が苦手な人でも書くことがきちんと出てきます。
『売上を大きく伸ばしたわけでもないし、書ける実績なんてない…』と感じている方も多いはずです。ただ、店長の仕事は数字だけでは測れません。
実は、採用する側が知りたいのは「この人は店で何を考えて動けるか」なんです。人を育てたことも、仕組みを整えたことも、立派な実績になります。

3つの箱ごとの例文
それぞれの箱で、数字がある場合と数字がない場合の書き方を並べました。〇〇の部分は、自分の店の内容に置きかえてみてください。
| 箱 | 数字がある場合の例文 | 数字がない場合の例文 |
|---|---|---|
| 店の数字 | ランチの回転を見直し、着任前より月の売上を〇〇伸ばしました。 | 時間帯ごとの売上を毎日記録し、忙しい時間に人を厚く配置する形に変えました。 |
| 店の数字 | 発注量の見直しで、廃棄を前年より〇〇減らしました。 | 売れ残りの多い商品を週ごとに確かめ、発注の量を細かく調整しました。 |
| 人の育成 | 在任中にアルバイトから〇名を社員・時間帯責任者に育てました。 | 新人向けの教える順番を決め、誰が教えても同じ内容が伝わるようにしました。 |
| 人の育成 | 着任後の1年間で、アルバイトの退職者を前年より〇名減らしました。 | 月に1回の短い面談を始め、困りごとを早めに聞ける関係をつくりました。 |
| 仕組みの改善 | 開店準備の手順書を作り、準備にかかる時間を〇分短くしました。 | 開店・閉店の作業をチェック表にまとめ、抜けもれが起きにくい形にしました。 |
| 仕組みの改善 | シフトの組み方を変え、残業時間を〇時間減らしました。 | 休み希望の出し方と締め切りを決め、シフト作りで揉めない流れをつくりました。 |
1つの実績は「場面、工夫、変化」の3点で書く
実績の1文は、長く書くより「どんな場面で」「何を工夫して」「どう変わったか」の3点がそろっているかが大事です。
- 場面:どんな困りごとや目標があったか
- 工夫:自分が何を考えて、何をしたか
- 変化:店やスタッフに、どんな変化があったか
例えばこんな書き方です。
「夕方のピークに注文が滞りやすかったため、キッチンとホールの声かけの順番を決め、提供の流れを整えました。お客様をお待たせする場面が減り、スタッフからも動きやすくなったという声が出ました。」
数字がなくても、場面と工夫と変化がそろっていれば、読む人には店長としての考え方が伝わります。
数字の記録が手元にない時は、どう書けばいい?
数字は分かる範囲だけ使い、思い出せないものは無理に作らないのが基本です。あいまいな数字を書くと、面接で聞かれた時に答えに困ってしまいます。
『前の店の売上なんて、もう覚えていない』ということもありますよね。退職した後だと、店の数字を見返せないことも多いはずです。
そんな時は、数字の代わりに「比べる言葉」と「続けた期間」を使うと、具体的な書き方になります。
| 言いかえの型 | 例文 |
|---|---|
| 比べる言葉 | 着任前は閉店作業が終わる時間がばらばらでしたが、毎日ほぼ同じ時間に終わる店になりました。 |
| 続けた期間 | 着任してから異動するまで、毎週の発注の振り返りを続けました。 |
| 任された範囲 | 店長が不在の時間帯を任せられる時間帯責任者を、複数名育てました。 |
| 周りの反応 | エリアの店長会議で、自店の開店準備の手順を共有する機会をもらいました。 |
| 自分の役割 | 本部から出た新しい売場の方針を、パートさんに分かりやすく伝える役を担いました。 |
書いてはいけない数字の扱い方
覚えていない数字を「たぶんこのくらい」で書くことです。面接で「どうやって伸ばしたんですか」と聞かれた時に話がつながらず、かえって印象を下げてしまいます。
もう1つ気をつけたいのが、前の会社の内部の数字の扱いです。売上の金額や原価など、会社が外に出していない情報は書かないほうが安心です。
会社の数字を細かく出す代わりに、「前年より伸ばした」「着任前より減らした」のように変化の向きを書くだけでも伝わります。
店長を降りた時期や、短かった時期の書き方
店長の期間が短かったり、途中で店長を外れた時期があったりすると、書き方に迷いますよね。そんな時も、事実を時期ごとに並べて書けば大丈夫です。
- 〇〇年〇月から〇〇年〇月 〇〇店 店長
- 〇〇年〇月から現在 〇〇店 社員(売場担当)
理由を書くかどうかは自分で決めて構いません。書く場合は「家庭の事情で、働き方を見直すため」のように一言で済ませ、詳しくは面接で聞かれた時に話せば十分です。
転職先によって、職務経歴書の書き方を変えるコツ
職務経歴書は1枚を使い回すより、応募先ごとに強調する実績を入れかえるほうが伝わります。書く中身は同じでも、順番と言葉を変えるだけで印象が変わるんです。
例えば飲食業界の別の会社で店長を目指すなら、店を回す力がそのまま評価されやすいですよね。一方で、店とは違う仕事に移るなら、店長の仕事を相手の言葉に置きかえる必要があります。
| 転職先の方向 | 前に出したい実績 | 言いかえの例 |
|---|---|---|
| 同じ業界の店長・店長候補 | 店の数字、スタッフの採用と育成 | そのまま店長の言葉で書いてよい |
| SV・エリアマネージャー | 仕組みの改善、他の店へのやり方の共有 | 「自店のやり方を手順にまとめ、他店にも共有した」 |
| 本部の人事・教育 | 採用面接、新人教育、面談 | 「年間を通してアルバイトの採用面接と研修を担当」 |
| 営業や企画など別の業界 | 数字の管理、お客様への対応 | 「売上の数字を見て、売場や人の配置を決めてきた」 |
店長の経験を活かせる仕事の幅は店長経験を活かせる仕事で詳しく紹介しています。
飲食業界で次の職場を探す時に
職務経歴書を書いていると、『これを誰かに見てもらえたら安心なのに』と思うこともありますよね。飲食業界の中で次の職場を探すなら、業界に詳しい人に相談しながら進める方法もあります。
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未経験の仕事に応募する時の注意
別の業界に応募する時は、店の中だけで通じる言葉を使わないように気をつけましょう。社内の略語や、業態ならではの言い回しは、読む人に伝わらないことがあります。
- 社内だけの略語や呼び方を、一般的な言葉に直したか
- 「店長として」の仕事を、相手の仕事に近い言葉に置きかえたか
- その会社の仕事に関係の薄い実績を削ったか
- 店の規模を、知らない人にも分かる形で書いたか
よくある相談:店長の職務経歴書と履歴書の悩み
書き方に正解が1つあるわけではありません。読む人にとって必要な情報かどうかで判断すれば、だいたいの迷いは解けます。
職務経歴書や履歴書の書き方で、よく見かける相談を3つ選んでまとめました。同じところで手が止まっている方も多いはずです。
履歴書と職務経歴書で、同じことを書いていいの?
転職活動中に、履歴書と職務経歴書を両方作っていて『内容がかぶってしまう』と迷う相談があります。
結論から言うと、経歴の時期がかぶるのは自然なことです。履歴書は経歴を1行ずつ、職務経歴書はその中身を詳しく、という分け方にしておけば、同じ内容を繰り返している印象にはなりません。
自己PRや志望動機も、履歴書には短く、職務経歴書には場面を添えて少し詳しく、と長さを変えておくと読みやすくなります。
手書きとパソコン、どちらで作ればいい?
履歴書は手書きとパソコンのどちらがいいのか、という相談もよくあります。採用する側の意見も分かれるところですよね。
応募先から指定がなければ、どちらでも構いません。職務経歴書は書く量が多いので、パソコンで作っておくと、応募先ごとに直しやすくて便利です。
ただ、応募先の求人に「手書き」と指定がある時は、それに合わせましょう。店長として採用面接をしてきた方なら、読む側の気持ちも想像しやすいはずです。
店長を外れた時期があると、不利になる?
店長に昇格した後、家庭の事情などで自分から店長を降りた時期がある、という相談も見かけます。『マイナスに見られないか』と心配になりますよね。
時期を正直に書いておけば、それだけで不利になると決まるわけではありません。店長を務めていた期間に何をしたかを、しっかり書いておくことが大事です。
面接では、「その時の事情で働き方を変えましたが、今はまた店をまとめる仕事に挑戦したいと考えています」のように、前向きな理由を一言添えると伝わりやすくなります。
書き上げた後に見直したいこと
書き上げたら、一度声に出して読んでみてください。言いにくい文や、何を言いたいのか分からない文は、読む人にも伝わりにくい文です。
職務経歴書は、書いた本人ほど分かった気になりやすい書類なんです。出す前に、次の項目を確かめておきましょう。

- 職務要約が数行に収まっていて、どんな店長か一言で分かる
- 店の規模(業態、席数や売場、スタッフの人数)が書いてある
- 実績が「場面、工夫、変化」の3点で書けている
- 覚えていない数字や、社外に出せない数字を書いていない
- 応募先に関係の深い実績が上のほうにある
- 誤字脱字がなく、会社名・店名が正式な名前になっている
面接で話す準備もしておこう
職務経歴書に書いた実績は、面接でほぼ聞かれると思っておきましょう。「この数字はどうやって伸ばしたんですか」と聞かれて、すぐに場面を話せるかが大事です。
「着任した時は、夕方のアルバイトが足りない状態でした。」
「そこで、まず今いるスタッフの希望の時間を聞き直して、シフトの組み方から変えました。」
こんなふうに、書いた実績の前後を話せるようにしておくと安心です。面接でよく聞かれる質問と答え方は店長経験者の転職面接|よく聞かれる質問と答え方で、強みの伝え方は店長経験の自己PR例文で紹介しています。
一人で仕上げにくい時は相談先を使う
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よくある質問
店長の職務経歴書は、どのくらいの長さにすればいいですか?
決まりはありませんが、読む人が短い時間で要点をつかめる長さにまとめるのが基本です。経歴が長い方は、応募先に関係の深い店や時期を詳しく書き、それ以外は短くまとめると読みやすくなります。
店長になる前のアルバイト期間も書いたほうがいいですか?
同じ会社でアルバイトから社員になった場合は、その流れを短く書いておくと、店をよく知っていることが伝わります。別の会社のアルバイト経験は、応募先の仕事に関係がある時だけ書けば十分です。
副店長や店長代理の経験も、実績として書けますか?
書けます。店長を補佐した経験や、店長が不在の時に店を任された経験は、店をまとめる力の裏づけになります。肩書きと任されていた範囲を、そのまま書いておきましょう。
職務経歴書に書いた実績は、面接でも話したほうがいいですか?
はい、話せるようにしておくのがおすすめです。書類の実績は面接で詳しく聞かれることが多いので、場面と工夫を自分の言葉で説明できるようにしておくと安心です。
店長の履歴書の書き方で、職歴欄に店長と書くだけで足りますか?
履歴書では店長になった時期を1行で書けば十分です。どんな店で何をしたかは、職務経歴書で詳しく伝えましょう。
まとめ
- 履歴書は経歴の事実を短く、職務経歴書は仕事の中身と強みを詳しく書く
- 職務経歴書は、職務要約、職務経歴、活かせる力、資格、自己PRの順に組み立てる
- 実績は「店の数字」「人の育成」「仕組みの改善」の3つに分けると見つかる
- 1つの実績は「場面、工夫、変化」の3点で書き、数字がなければ言葉で伝える
- 応募先に合わせて、前に出す実績と言葉を入れかえる
店長として積んできた毎日の工夫は、書き方しだいでしっかり伝わる経験です。店長の仕事の全体像を見直したい時は店長とは?意味と役割、店長の仕事の全体像もあわせて読んでみてください。





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