店長の降格を希望する時は?一般社員に戻る相談の仕方と考え方

店長の降格の希望を相談する方法を紹介する記事のアイキャッチ。バックヤードの打ち合わせ机

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店長を続けるうちに『自分は一般社員に戻ったほうが、力を出せるのでは』と感じ始めていませんか。でも、降格を自分から言い出すのは勇気がいりますよね。

結論から言うと、店長の降格の希望は、伝え方さえ整えれば前向きな相談として受け止めてもらいやすくなります。「誰に」「いつ」「どう伝えるか」の3つを先に決めておきましょう。

この記事を読むと、降格を相談する手順と言い方の例文、降格の前に確かめておきたいことが分かります。

目次

店長から降りたいと考えるのは、珍しいことではありません

先に結論

店長を降りたいという希望は、わがままではありません。自分の力を出せる立場で働きたいという、働き方の相談の一つです。

店長は、お客様とスタッフ、数字、会社の間に立つ仕事です。人をまとめるより、自分で手を動かす仕事のほうが好きだと気づく方もいますよね。

『一度なった店長を降りるなんて、負けたみたいで嫌だ』と思うかもしれません。ただ、無理を続けて店もスタッフも自分も苦しくなるより、合う立場を選ぶほうが会社にとってもプラスなんです。

降格の希望を考えてもいいサイン
  • 現場の仕事に戻りたい気持ちが、ずっと続いている
  • 会社や仲間は好きで、この会社で働き続けたい
  • 店長の役目が、自分の生活と合わなくなってきた
  • 人に任せるより、自分で手を動かすほうが力を出せる

店長がつらいと感じる理由の分け方は、店長がつらい・きつい時にで紹介しています。降格だけでなく、異動や転職も含めて考えたい時は店長を辞めたいと思った時に考えることも参考にしてみてください。

降格の相談は「誰に」「いつ」「どう伝えるか」で考える

ここがこの記事の大事なところです

降格の相談は、気持ちが固まったら「誰に」「いつ」「どう伝えるか」の順で準備すると、話がこじれにくくなります。3つのうちどれかが抜けると、思ったように伝わらないことがあります。

『いきなり人事に言ったほうが早い?』と迷う方もいますよね。結論から言うと、まずは直属の上司からが基本です。

店長の降格の相談を、誰に・いつ・どう伝えるかの3つに分けて手順にした図解

3つのポイントの整理表

考えること基本の考え方気をつけたいこと
誰に直属の上司(エリアの担当者など)に最初に話す上司を飛ばして先に人事やスタッフに話さない
いつ気持ちが固まったら早めに、落ち着いて話せる時間をもらう繁忙期の真ん中や、営業中の立ち話は避ける
どう伝えるか理由と、降りたあとにどう働きたいかをセットで伝える不満だけを並べず、前向きな言葉で話す

相談の進め方

降格を相談するまでの流れ
  1. 降りたい理由を、一言で言えるように整理する
  2. 降りたあと、どんな立場で働きたいかを考える
  3. 直属の上司に、相談の時間をもらう
  4. 理由と希望を伝え、会社の決まりを聞く
  5. 時期と引き継ぎの進め方を、上司と相談して決める

スタッフに伝えるのは、会社として決まってからにしましょう。途中で話が広がると、スタッフが不安になってしまうこともあります。

上司に話しにくい時は

直属の上司との関係がうまくいっていないと、相談を切り出すのも気が重いですよね。そんな時は、人事や会社の相談窓口に先に話を聞いてもらう方法もあります。

その場合も、「上司にどう伝えればいいか相談したい」という形にすると、あとで上司との話もしやすくなりますよ。

そのまま使える降格の相談の言い方

先に結論

言い方のコツは、「店長が嫌だ」ではなく「この立場ならもっと力を出せる」という形で伝えることです。会社のこれからを考えている姿勢が伝わると、相談として受け止めてもらいやすくなります。

いざ話すとなると、最初の一言が出てこないものですよね。場面ごとの例文をまとめました。

場面言い方の例
時間をもらう「今後の働き方について、ご相談したいことがあります。どこかでお時間をいただけますか」
理由を伝える「店長を続けるうちに、自分は現場の仕事のほうが力を出せると感じるようになりました」
希望を伝える「この会社で働き続けたいので、店長以外の立場で働く道があれば相談させてください」
引き継ぎに触れる「次の店長が決まるまでは、責任を持って引き継ぎをします」
生活の事情がある時「家庭の事情で、今の働き方を続けるのが難しくなってきました」

例えば、実際のやり取りはこんな流れになります。

「店長以外の立場で働く道があれば、相談させてください」
「そうか、話してくれてありがとう。一度、会社の決まりを確かめてみるよ」

不満を伝えたい時は

人手や目標の決め方に困っていることがあれば、降格の話と分けて伝えるのがおすすめです。困りごとが解決すれば、店長を続けられる場合もあります。

降格を希望する理由別の伝え方

理由によって、伝え方のポイントは少しずつ違います。自分に近いものを選んで、言葉を調整してみてください。

降格を希望する理由伝え方のポイント言い方の例
現場の仕事に戻りたい得意なことで店に役立ちたい気持ちを伝える「接客や調理の現場で、もっと力を出したいと考えています」
家庭や生活の事情くわしく話しすぎず、続けにくい事情を伝える「生活の事情で、今の働き方を続けるのが難しくなりました」
人をまとめる役目が合わない責めずに、自分の向き不向きとして話す「店をまとめる役目より、自分が手を動かすほうが向いていると感じています」
一度休んで立て直したい期間の希望があれば添える「一度店長を離れて、働き方を整えたいと考えています」

どの理由でも、最後に「この会社で働き続けたい」という気持ちを添えると、前向きな相談として伝わりやすくなります。

降格する前に確かめておきたいこと

先に結論

降格したあとの給与や手当、働く店、労働時間の扱いは会社の決まりで変わります。相談の段階で一つずつ確かめておくと、あとで「思っていたのと違う」となりにくくなります。

『降りられるなら、条件は何でもいい』と思うほど追いつめられている方もいるかもしれません。ただ、生活に関わることなので、確かめておくことは大切です。

上司や人事に確かめたいこと
  • 給与や店長の手当がどう変わるか
  • 働く店や業務がどう変わるか
  • 労働時間や休日の扱いがどう変わるか
  • いつから立場が変わるか
  • 次の評価や、また店長を目指す道があるか
店長の降格の前に確かめておきたい給与・働く場所・労働時間・時期・この先の道の5つを示した図解

労働時間の扱いが変わることもある

会社が店長を労働基準法の「管理監督者」として扱っている場合、労働時間や休日の規定は適用されていません。一般社員に戻ると、こうした規定の対象になる場合があります。

労働条件を変える時は、働く人と会社が合意して変えるのが基本とされています(労働契約法8条)。条件の変わり方は、書面で確かめておくと安心です。

降格のメリットと気をつけたいこと

降格で得られやすいこと
  • 自分の得意な現場の仕事に力を注げる
  • 店全体の責任を一人で背負わなくて済む
  • 働き方を、生活に合わせて見直しやすくなる
気をつけたいこと
  • 給与や手当が変わることがある
  • 同じ店に残る場合は、新しい店長との関係づくりが要る
  • 将来また店長を目指す時の道を確かめておく必要がある

会社が店長を降格させる理由と、納得できない時の相談先

先に結論

店長の降格の理由は、本人の希望だけではありません。会社の体制の見直しや異動の都合など、さまざまな事情があります。納得できない時は、理由を聞き、社外の相談窓口も使えます。

店長の降格というと、何か失敗をした人がなるものと思われがちですよね。実は、そうとは限らないんです。

降格の理由の例どんな場面か
本人の希望現場の仕事に戻りたい、生活の事情で働き方を変えたい
会社の体制の見直し店の数や組織の形が変わる
異動の都合別の店で、店長以外の役割を任される
評価の結果会社の評価の仕組みに沿って役割が見直される

どんな理由で、どんな手続きで降格させるかは、会社の就業規則や評価の仕組みによって違います。

納得できない降格を告げられた時は

会社から降格を告げられて納得できない時は、まず理由と、何がどう変わるのかを聞いてみましょう。

「今回の判断の理由と、これからの働き方がどう変わるのかを教えていただけますか」

社内で話しても解決しない時は、総合労働相談コーナーに相談できます。配置転換や賃金の引き下げ、いじめ・嫌がらせなど、あらゆる分野の労働問題を無料で受け付けています。

よくある失敗

感情的になって、その場で「辞めます」と言ってしまうことです。一度持ち帰って、理由と条件を確かめてから、自分の考えを伝えるようにしましょう。

知恵袋でよくある相談:店長の降格

Yahoo!知恵袋にも、店長の降格についての相談が寄せられています。閲覧の多い相談から3つ選んで、要点をまとめてお答えしますね。

相談1:店長から降格したことを、履歴書や面接でどう伝える?

店長から降格した経験を履歴書に書くべきか、面接でどう答えればいいか悩んでいる、という相談です。

店長を務めた経験は、それ自体が大事な経歴です。履歴書の書き方は会社の決まりや人によって考えが分かれますが、面接では降格の事実より、何を学んで次にどう活かすかを話すのがおすすめです。

「店長として店をまとめた経験から、現場の仕事の大切さを改めて感じ、今は〇〇の仕事で力を出したいと考えています」

相談2:長く店長を続けてきたのに、この理由で降格になるのは正しいの?

店長を長く務めてきたが、告げられた降格の理由に納得できない、という相談です。

告げられた理由に納得できない時は、まず理由の中身と、どんな決まりにもとづく判断なのかを聞いてみましょう。就業規則や評価の仕組みを見せてもらえるかを確かめるのも一つです。

それでも納得できない時は、総合労働相談コーナーなどの窓口で相談できます。個別のケースで正しいかどうかは、専門の窓口で確かめるのが安心です。

相談3:店長から副店長に降格すると、やる気は下がる?

スーパーで、店長から副店長への降格はモチベーションが下がるものなのか、という相談です。

『やっぱり気持ちは落ちるよね』と思いますよね。ただ、自分から希望した降格なら、得意な仕事に力を注げて、かえって前向きになれる方もいます。

大切なのは、降格したあとに何を頑張りたいかを、自分の中で決めておくことです。

降格のあとのキャリアも考えておく

降格は、キャリアの終わりではありません。現場の仕事をきわめる道や、別の店や会社で働く道もあります。

店長のあとの道は、店長のキャリアパスでくわしく紹介しています。飲食業界で働き方を見直したい時は、飲食店に特化した人材紹介サービスのRestLab(レストラボ)のような相談先もあります。

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店長の役割そのものを見直したい時は、店長とは?もあわせて読んでみてください。

よくある質問

店長の降格を自分から希望してもいいですか?

希望を相談すること自体は問題ありません。認められるかどうかや条件は会社の決まりによるので、まずは直属の上司に相談してみましょう。

降格を希望する時は、誰に伝えればいいですか?

最初は直属の上司に伝えるのが基本です。上司を飛ばして人事やスタッフに先に話すと、話がこじれることがあります。

店長から降格すると給料は下がりますか?

給与や手当がどう変わるかは会社の決まりによります。相談の段階で、上司や人事に確かめておきましょう。

降格の希望が通らなかった時はどうすればいいですか?

理由を聞いたうえで、仕事の量や任せ方を変えて続けられないか相談してみましょう。それでも難しい時は、異動や転職も含めて考える方法があります。

会社から一方的に降格を告げられたらどうすればいいですか?

まずは理由と、何がどう変わるのかを聞いてみましょう。納得できない時は、総合労働相談コーナーなどの窓口に無料で相談できます。

まとめ

この記事の要点
  • 店長の降格の希望は、働き方の相談の一つ
  • 相談は「誰に」「いつ」「どう伝えるか」の3つで準備する
  • 最初は直属の上司に、理由と降りたあとの希望をセットで伝える
  • 給与・働く場所・労働時間の扱いを、相談の段階で確かめる
  • 納得できない降格は、理由を聞き、社外の窓口にも相談できる
店長ドットコム

店長ドットコム 編集部

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