レジ締めと現金管理|違算を減らすために店長が決めておくこと

レジ締めと現金管理の手順を紹介する記事のアイキャッチ。閉店後のレジ台に並べた硬貨と記録用紙

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閉店後のレジ締めで金額が合わず、『またか…』と頭を抱えていませんか。誰が間違えたのか分からないまま帰る日が続くと、気持ちも重くなりますよね。

結論から言うと、レジ締めは「数える」「合わせる」「記録する」「しまう」の4ステップに分けて、店のやり方を1つに決めておくと違算は減らしやすくなります。細かい手順はレジの機種や会社のルールで違うので、この流れを土台に自分の店に合わせれば大丈夫です。

この記事を読めば、レジ締めの手順表と、違算が出た時にどこから確かめればいいかが分かります。

目次

レジ締めとは?店長が押さえておきたい基本

先に結論

レジ締めは、その日の売上の記録と、レジに実際にある現金やカードの控えが合っているかを確かめて、締めくくる作業です。合わない日をゼロにするより、合わない時にすぐ原因を追える形にしておくことが大事です。

レジ締めは、店によって「レジ点検」「レジ精算」「レジ上げ」などと呼び方が違います。中身はおおむね同じで、売上の記録と手元のお金を突き合わせる作業です。

『毎日やっているのに、なぜか合わない』という店長の声はよく聞きます。実は、数え方や記録の仕方がスタッフごとにばらばらだと、それだけで合わない日が出やすくなるんです。

レジ締めでよく使う言葉

言葉意味
つり銭準備金営業の始めにレジに入れておく、おつり用のお金
違算売上の記録と手元のお金が合わないこと
過剰・不足手元のお金が記録より多い・少ない状態
点検・精算レジの集計を出して確かめること(呼び方は機種で違う)
中間回収営業中にレジのお金の一部を金庫に移すこと

言葉の使い方は会社のマニュアルに合わせておきましょう。同じ店で呼び方がばらつくと、引き継ぎで行き違いが起きやすくなります。

レジ締めを4ステップにした手順表

4ステップで流れを決める

「数える」「合わせる」「記録する」「しまう」の順に進めると、誰がやっても同じ結果になりやすくなります。順番を変えないことがコツです。

ここが一番知りたいところですよね。店長がスタッフに教える時は、この4つの箱に分けて説明すると覚えてもらいやすいです。

レジ締めを数える・合わせる・記録する・しまうの4ステップで示した図解
ステップやること気をつけること
1 数えるお札と硬貨を種類ごとに数え、つり銭準備金を分ける数えている途中で手を止めない
2 合わせるレジの集計を出し、現金・カード・電子決済の控えと突き合わせる決済の種類ごとに分けて見る
3 記録する金額、過不足、担当者名を決まった用紙に書く合わなかった時もそのまま書く
4 しまう売上金を決まった袋に入れ、金庫などに保管する保管場所と鍵の扱いを決めておく
レジ締めの流れ
  1. レジを閉める時間になったら、お客様の対応が終わったのを確かめる
  2. お札と硬貨を種類ごとに数え、つり銭準備金を分けておく
  3. レジの集計を出し、決済の種類ごとに手元の金額と突き合わせる
  4. 過不足があれば、その金額と気づいたことを記録に残す
  5. 売上金と記録をまとめ、決まった場所にしまう

数える時は「2回」と「2人」が効く

お札は向きをそろえて、1回数えたらもう1回数え直すようにしてみてください。慣れたスタッフほど、1回で済ませてしまいがちなんです。

店の人数に余裕がある日は、2人で数える日を作るのもおすすめです。最初の人が数えた金額を、次の人が黙って数え直して照らし合わせます。

カードや電子決済も分けて合わせる

『現金だけ合っていればいい』と思われがちですよね。ただ、カードや電子決済の控えと集計がずれていると、売上の数字そのものが合わなくなります。

決済の種類ごとに合わせておくと、どこがずれているのかがすぐ見えます。売上の数字の見方は店長の売上管理でも紹介しています。

記録用紙には何を書く?

記録は、あとから見返した人が状況を思い出せるように書くのがコツです。『金額だけ書けば十分では』と思いがちですが、それだと合わなかった理由をたどれません。

書く項目書き方の例
日付と締めた時間営業終了後に締めた時間をそのまま書く
担当者と確かめた人数えた人と、数え直した人の名前を両方書く
決済ごとの金額現金、カード、電子決済を分けて書く
過不足合わなかった金額と、多いか少ないかを書く
気づいたこと「取消が1件あった」「両替をした」など

違算が出た時の確認の順番

先に結論

違算が出たら、人を疑う前に「数え間違い」「打ち間違い」「記録漏れ」の順で確かめると、原因にたどり着きやすくなります。慌てずに順番どおり見ていきましょう。

金額が合わないと、焦って何度も同じお金を数えてしまいますよね。それより、確かめる場所の順番を決めておく方が早く見つかります。

違算が出た時に確かめること
  • お札と硬貨を、もう一度種類ごとに数え直す
  • レジの下や引き出しの奥に、硬貨やお札が残っていないか見る
  • 取消や返品を、レジで正しく処理したか記録を確かめる
  • 両替や中間回収の金額が、記録に書かれているか確かめる
  • カードや電子決済の控えと、レジの集計の件数が合っているか見る
  • それでも分からない時は、防犯カメラの映像で会計の場面を見返す
違算が出た時に確かめる順番を示した図解

違算が出た時のスタッフへの声かけ

違算が出た時の声かけで、店の雰囲気は大きく変わります。犯人探しのような言い方は避けて、一緒に原因を探す姿勢で話してみてください。

避けたい言い方伝わりやすい言い方
「また合わないけど、誰?」「今日少しずれたので、一緒に記録を見てもらえますか」
「ちゃんと数えたの?」「数える時、どこで手を止めたか教えてもらえますか」
「次に間違えたら困るよ」「次からこの順番でやってみましょう」

『でも、何度も同じ人がずれるなら注意したい』という気持ちも分かります。その場合も、手順のどこで間違えやすいのかを一緒に見つける方が、次に活きますよ。

途中でレジを交代する時の引き継ぎ

シフトの途中でレジ担当が代わる店もありますよね。交代のたびに締めるか、1日の終わりにまとめて締めるかは、店のやり方で決まります。

どちらの場合も、交代の時に「両替をしたか」「取消があったか」をひと言伝えるだけで、締めの時の迷いが減ります。

「さっき両替を1回して、取消が1件ありました」
「分かりました、記録に書いておきますね」

現金管理で店長が決めておくルール

先に結論

違算を減らす近道は、スタッフの腕を上げることより、店のルールを決めて全員で同じようにやることです。決めたことは紙に書いて、レジの近くに置いておきましょう。

ルールがないと、スタッフはそれぞれ自分のやり方で進めます。それが、合わない原因を追えなくなる一番の理由なんです。

店長が決めておきたいこと
  • つり銭準備金の金額と、お札や硬貨の内訳
  • レジ締めをする人と、確かめる人
  • 両替や中間回収をする時の記録の書き方
  • 過不足が出た時に、誰にいつ報告するか
  • 売上金をしまう場所と、鍵を持つ人

レジの中の現金は多くしすぎない

警察署の中には、コンビニに向けて、レジ内の現金を少なくしておくよう呼びかけているところもあります。お金が多く入ったままだと、もしもの時の被害も大きくなりやすいからです。

中間回収のタイミングを決めておくと、レジの現金を少なく保てます。店の防犯全体については店の防犯と万引き対策も合わせて読んでみてください。

よくある失敗

不足が出た分を、担当したスタッフに自分のお金で埋めさせてしまう。お金の扱いは会社の決まりに沿って判断し、店長ひとりで決めないようにしましょう。

手順はマニュアルにまとめておく

ルールを決めたら、1枚の紙にまとめておくと教える時も楽になります。写真入りで「この順番で数える」と見せると、新人も迷いません。

まとめ方は店舗マニュアルの作り方で紹介しています。

レジ締めを新人に教える時のコツ

先に結論

新人にレジ締めを任せる時は、最初から1人でやらせず、「見る」「一緒にやる」「やってもらって確かめる」の3段階で進めると安心です。

レジ締めは、お金を扱うので新人にとって緊張する仕事ですよね。最初は店長や慣れたスタッフが横について、手順を声に出しながら見せてみてください。

段階店長がすること新人にお願いすること
見る声に出しながらやって見せる手順をメモしながら見る
一緒にやる数える所だけ任せて横で確かめる数えた金額を声に出して伝える
やってもらう最後の記録だけ一緒に確かめる4ステップを1人で進める

教えている時の声かけは、例えばこんな感じです。

「数え終わったら、合計を声に出して教えてね」
「はい、お札が全部でこれだけです」
「ありがとう。じゃあ次は硬貨をお願い」

新人教育の進め方は店長の新人教育・人材育成も参考になります。

開店前のつり銭準備もセットで教える

レジ締めは、朝のつり銭準備とつながっています。朝に入れた準備金が決めた金額どおりでないと、夜にいくら丁寧に数えても合わないんです。

開店前に確かめておくこと
  • つり銭準備金が、決めた金額と内訳どおりに入っているか
  • 硬貨の種類ごとの残りが少なくなっていないか
  • 前の日の記録に、気になる書き込みがないか

新人には、朝の準備と夜の締めを1つの流れとして見せると、なぜ数えるのかが伝わりやすくなりますよ。

レジ締めのよくある相談

ここでは、レジ締めについてよく見かける相談を3つ選んで答えます。

相談1:面接で「レジ締めの経験がある」と答えたけれど、自信がない

以前の店でやったことはあっても、新しい店では手順が違うことも多いですよね。

レジの機種や締めの順番は店ごとに違うので、最初の数回は「前の店ではこうしていましたが、こちらの手順を教えてください」と伝えてみてください。店長の側も、経験者だからと任せきりにせず、一度は一緒にやると安心です。

相談2:レジ締めとレジ上げを初めてやって、違いが分からなかった

呼び方は会社によって違い、レジを打つ人と締める人を分けている店もあります。

分からない言葉は、その日のうちに店長や先輩に聞いておくと次が楽になります。店長の側は、店で使う言葉をマニュアルの最初に並べておくと、新人が迷いにくくなりますよ。

相談3:レジのミスで毎日注意されて、仕事に行くのがつらい

毎日注意が続くと、行く前から気持ちが重くなりますよね。

まずは、どこで間違えやすいのかを店長に聞いて、手順を書き出してもらうのがおすすめです。店長の側も、お金の間違いは店全体に関わるので、つい言葉が強くなることがあります。注意する時は、責めるより手順を一緒に直す言い方を意識してみてください。

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よくある質問

レジ締めは何時にやればいいですか?

閉店後や、レジを閉める時間に合わせて行うのが一般的です。店の営業時間や会社のルールで変わるので、シフトの中に締めの時間を入れておくと慌てずに済みます。

レジ締めで違算が出たら、どうすればいいですか?

まずは数え直し、レジの中の取り残し、取消や返品の処理、両替の記録の順で確かめてみてください。それでも合わない時は、決まった用紙に金額と気づいたことを書いて、会社のルールに沿って報告します。

レジ締めは1人でやってもいいですか?

店の人数や会社の決まりによります。できれば数える人と確かめる人を分けると、間違いに気づきやすくなります。

レジ締めの手順はどうやって覚えればいいですか?

「数える」「合わせる」「記録する」「しまう」の4つの流れで覚えると、頭に入りやすいです。最初は店長や先輩と一緒にやり、手順をメモしておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • レジ締めは売上の記録と手元のお金を突き合わせる作業
  • 「数える・合わせる・記録する・しまう」の4ステップで流れを決める
  • 違算は数え間違い、打ち間違い、記録漏れの順に確かめる
  • 店長は準備金、確かめる人、報告の仕方、しまう場所を決めておく
  • 新人には見る、一緒にやる、やってもらうの3段階で教える
店長ドットコム

店長ドットコム 編集部

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