店長候補とは?仕事内容と店長になるまでの流れ・求人の見方

店長候補の仕事内容と店長になるまでの流れを解説する記事のアイキャッチ。開店前の厨房とシフト表

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求人サイトを見ていると、飲食店でも小売店でも「店長候補」という募集がたくさん出てきますよね。『店長候補とは、いきなり店長をやらされるってこと?』と気になっている方も多いはずです。

結論から言うと、店長候補とは将来店長を任される前提で採用され、現場で育てられていく社員のことです。最初から店長の仕事をすべて背負うわけではなく、段階を踏んで任される範囲が広がっていきます。

この記事を読めば、店長候補の仕事内容と店長になるまでの流れ、求人票で確かめておきたいポイントが分かります。

目次

店長候補とは?仕事内容と立場

先に結論

店長候補は、店長になるための育成期間にいる社員です。最初は店のスタッフと同じ仕事を覚え、少しずつシフトや発注などの店長業務を任されていきます。求人では「店長候補」「店長候補生」などと書かれます。

辞書では、店長は「その店の最高責任者」とされています。店長候補は、その最高責任者になる準備をしている立場、と考えると分かりやすいですね。

国の職業情報サイトのjob tagでは、ハンバーガーショップ店長について、入職時に特別な学歴・資格は不要とされています。多くは企業の養成機関で店の運営などの研修を受けることから始まる、と紹介されています。

店長候補とほかの立場の違い

立場主な役割店の責任
アルバイト・パート決められた時間に担当の仕事をする自分の担当の範囲
店長候補現場の仕事を覚え、店長業務を少しずつ任される任された範囲から少しずつ広がる
副店長・店長代理店長を支え、店長がいない日に店を回す店長に次ぐ立場が多い
店長売上・人・お店全体をまとめる店の最高責任者

副店長や店長代理との違いは店長代理・店長代行・店長補佐とは?で紹介しています。

店長候補の仕事内容の例

『店長候補って、具体的に毎日何をするの?』と思いますよね。業態によって違いはありますが、よくある仕事はこんな内容です。

店長候補が担当することの多い仕事
  • 接客やレジ、調理や品出しなど、店の基本の仕事
  • 開店・閉店の作業とレジ締め
  • 発注や在庫の確認
  • シフトの下書きや、アルバイトの新人への教え方
  • 売上や人件費などの数字の見方を店長から教わる

店長の仕事の全体像は店長とは?意味と役割、店長の仕事の全体像が参考になりますよ。

店長候補の期間は「覚える・任される・まとめる」の3段階

期間の長さより、今どの段階かを意識する

店長候補の期間は、会社や本人の成長で長さが変わります。だからこそ「今は覚える段階」「今は任される段階」と自分の位置を知っておくと、焦らずに進めます。

店長候補の期間を、身につけることの順番で3つの段階に分けてみました。どの段階に何か月かかるかは会社によって違うので、ここでは順番だけを載せています。

店長候補の期間を、覚える・任される・まとめるの3段階に分けて、身につけることを示した図解
段階主にやること身につけること店長からの声かけの例
覚える店の基本の仕事をひととおりこなす接客・レジ・調理・品出し、開店と閉店の流れ「まずは全部のポジションに入ってみよう」
任されるシフトの下書き、発注、新人の教え方を担当する人と物の段取り、数字の見方「来週のシフト、下書きを作ってみて」
まとめる店長がいない日の店を回し、報告まで行う判断のしかた、本部や上司への報告「今日は責任者としてお願いね」

『覚えることが多すぎて、ついていくのが精一杯…』という時期は、多くの人が通る道です。覚える段階では、メモを取りながら同じ質問をしないように工夫するだけでも十分前に進めています。

店長になるまでの流れ

job tagでは、スーパー店長について、企業に入社後、経験を積んで昇進するのが一般的と紹介されています。上司の推薦による試験合格や研修修了を経て任命されることもあるそうです。

ハンバーガーショップ店長では、経験を積み、昇進試験の合格と「食品衛生責任者」の資格取得を経て店長になるのが一般的とされています。

店長候補から店長になるまでの流れの例
  1. 店長候補として入社し、研修や現場で基本の仕事を覚える
  2. シフトや発注など、店長業務の一部を任される
  3. 店長がいない日に責任者として店を回す
  4. 会社によっては昇進試験や研修、上司の推薦を経る
  5. 飲食店なら食品衛生責任者など、必要な資格を取る
  6. 店長として店を任される

食品衛生責任者は、東京都の場合、資格を持っていない人は計6時間程度の養成講習会を受けることになっています。

店長になるまでの道のりは店長になるには?で、かかる年数の考え方は店長になるまで何年かかる?で詳しく紹介しています。

店長候補の求人はなぜ多い?求人票で見るポイント

求人が多いのは「育てて店長にする」形が取りやすいから

店長候補の求人が多いのは、最初から店長を外から採るより、候補として入ってもらい、自社のやり方を覚えてから店長を任せる形が取りやすいためと考えられます。だからこそ、求人票で育成の中身を確かめることが大切です。

「店長候補の求人はなぜこんなに多いの?」という疑問はよく聞かれます。厚生労働省の令和7年雇用動向調査では、入職者数が最も多い産業は「宿泊業,飲食サービス業」でした。人の出入りが多い業界では、店を任せられる人を育て続ける必要があるんですね。

また、多店舗で展開している会社では、新しい店を出す時や店長が異動する時に、次の店長が必要になります。候補の段階から採用しておくのは、その備えでもあります。

求人票で確かめておきたいこと

『求人票のどこを見れば、入ってからのギャップが少なくなるの?』と思いますよね。次のポイントを順に見てみてください。

店長候補の求人票で見ること
  • 試用期間(研修期間・見習い期間)があるか、その間の労働条件はどうか
  • 就業場所と仕事内容の「変更の範囲」(異動や転勤があるか)
  • 研修の内容と、店長になるまでの流れの説明があるか
  • 休日の決め方と、シフト制の場合の休み希望の出し方
  • 店長になった後の残業代や手当の扱い

試用期間がある場合、厚生労働省は求人票や募集要項に試用期間があることと、その間の労働条件を明示しなければならないとしています。

2024年4月からは、労働契約を結ぶ時に「就業場所・業務の変更の範囲」も明示することになりました。転勤や異動の可能性を知りたい時は、ここを確かめるとよいですよ。

店長候補の求人票で確かめておきたい5つのポイントをまとめたチェックリストの図解

求人票でよく見る言葉の読み方

店長候補の求人票には、似た言葉がいくつも出てきます。言葉ごとに、読み取れることと確かめたいことを並べてみました。

求人票の言葉読み取れること面接で確かめたいこと
店長候補・店長候補生将来店長を任せる前提の募集店長になるまでの流れと目安
経験者優遇経験があれば有利になる未経験でも応募できるか
研修期間・見習い期間試用期間に当たることが多いその間の給与や勤務時間
転勤あり・異動あり別の店で働く可能性があるどの範囲の地域や店か
シフト制働く日や時間がシフトで決まる休み希望の出し方と締め切り

言葉の受け取り方は会社によって少しずつ違います。分からない言葉は、そのままにせず聞いてしまうのがいちばんです。

店長になった後の残業代の考え方は名ばかり管理職とは?店長の残業代と管理監督者の判断基準で紹介しています。正社員求人の選び方は店長・店長候補の正社員求人の選び方も参考になります。

業態ごとの店長候補の違い

同じ店長候補でも、業態によって覚えることが変わります。飲食店・カフェ・コンビニなど、主な業態の特徴をまとめてみました。

業態店長候補として覚えることの例確かめておきたいこと
飲食店ホールとキッチンの両方の仕事、食材の発注、衛生管理食品衛生責任者の取得の支援があるか
カフェドリンクづくりと接客、お店の雰囲気づくり少人数の店で、責任者を任される時間帯
コンビニレジ・品出し・発注、深夜を含むシフトの組み方本部の社員か、オーナーの店で働くのか
スーパー部門の売場づくり、部門ごとの発注どの部門から担当するか
アパレル売場づくり、接客と販売目標異動の範囲と販売目標の決め方
ドラッグストア品出しと売場、医薬品の売場の決まり登録販売者の資格の扱い

コンビニの店長候補では、本部の社員として働くのか、オーナーが経営する店で働くのかで立場が変わります。求人票の雇用主の欄を確かめておきましょう。

飲食店の店長候補の求人を探すなら、飲食業界に詳しい人に相談しながら比べる方法もあります。RestLab(レストラボ)は飲食店に特化した人材紹介サービスで、飲食業界に詳しいキャリアアドバイザーがマッチングを担当しています。

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「店長候補はやめとけ」と言われる理由とデメリット

デメリットを知ったうえで、合う会社を選べばいい

「店長候補はやめとけ」と言われることがあるのは、店長候補ならではの大変さがあるからです。ただ、その大変さの多くは会社や店の仕組みで変わるので、事前に確かめれば避けられることもあります。

『ネットで店長候補はやめとけって見たけど、本当にやめたほうがいいの?』と不安になりますよね。よく言われる理由を、メリットと並べてみました。

店長候補のよいところ
  • 学歴や資格がなくても挑戦しやすい求人が多い
  • 店の仕事を基本からまとめて覚えられる
  • 人をまとめる力や数字を見る力が身につく
  • 店長になれば、店づくりを自分で考えられる
店長候補のデメリット
  • 覚えることが多く、最初の時期は忙しく感じやすい
  • 異動や転勤がある会社もある
  • 店長になる時期がはっきり決まっていないこともある
  • シフト制で、土日や夜に働く日が多くなりやすい

「やめとけ」と言われる背景には、入ってから「思っていたのと違った」と感じるギャップがあります。そのギャップを小さくするには、面接で具体的に聞いておくのが一番です。

面接で聞いておくと安心な質問の例

「店長候補として入社した方は、どのような流れで店長になることが多いですか」

「異動や転勤はどのくらいの範囲でありますか」

「休み希望はどのように出せばよいですか」

よくある失敗

「店長候補だから早く店長になれる」と思い込み、育成の流れを聞かずに入社してしまうケースです。店長になる時期は会社や店の事情で変わるので、目安があるかどうかを面接で聞いておきましょう。

入社してから大変だと感じた時は

入社してしばらくは、『自分だけ覚えが遅いのかな』と落ち込む日もあるかもしれません。そんな時は、一人で抱え込まずに今の状況を言葉にして店長に伝えてみてください。

店長に相談する時の言い方の例

「発注とシフトの両方を覚えるのに時間がかかっています。どちらから先に身につけるとよいか、アドバイスをいただけますか」

優先順位を一緒に決めてもらうだけで、気持ちがずいぶん軽くなります。店長も、候補の人がどこでつまずいているかを知りたいと思っていることが多いですよ。

店長に向いている人の特徴は店長に向いている人・向いていない人の特徴で紹介しています。

未経験から店長候補になる・転職する時のポイント

未経験でも「人と関わる経験」は強みになる

店長候補は未経験から応募できる求人も多くあります。接客や部活動のまとめ役、アルバイトでの新人の教え方など、人と関わった経験を具体的に話せるようにしておくと、面接で伝わりやすくなります。

『店長の経験がないのに、店長候補に応募するなんて無謀かな…』と迷う方もいますよね。店長候補は「これから育てる」前提の採用なので、店長の経験そのものよりも、学ぶ姿勢や人と関わる力を見られることが多いんです。

未経験の人が伝えやすい経験

これまでの経験店長候補で活かせる場面
接客のアルバイトお客様対応、スタッフへの接客の教え方
部活動やサークルのまとめ役スタッフに声をかけて動いてもらう場面
事務や営業の仕事数字の管理や本部への報告
調理の仕事飲食店のキッチンの段取りと衛生管理
未経験の志望動機の例

「アルバイトで新人の方に仕事を教えた時、できるようになっていく姿を見るのがうれしく、人を育てる仕事に関わりたいと考えるようになりました。現場の仕事を一つずつ覚え、ゆくゆくはお店全体をまとめられるようになりたいと考えています」

志望動機の書き方は店長・店長候補の志望動機の書き方と例文で、未経験から目指す準備は未経験から店長候補になるにはで詳しく紹介しています。

店長候補として転職する時の進め方

店長候補への転職は、今の仕事を続けながら求人を比べる進め方もできます。ハローワークは、仕事を探す人に国が無償でサービスを提供する機関なので、まず相談先として使ってみるのもよい方法です。

飲食店の求人を自分で見ながら、相談もしたい時は、クックビズも選択肢になります。クックビズは飲食店の求人・転職サイトで、「店長・マネージャー(候補)」という職種区分から求人を探せます。キャリアアドバイザーが面談から入社後まで無料でサポートしています。

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飲食店の厨房で、店長候補がステンレス台の上でメモを取りながら仕事の段取りを確かめている手元のイメージ写真

店長候補でよくある相談

Yahoo!知恵袋にも、店長候補についての相談がたくさん寄せられています。閲覧の多いものから3つ選び、要点をまとめてお答えしますね。

相談1:店長候補の求人は、未経験者には無理なのでは?

ハローワークで店長候補の求人を見つけたけれど、経験者優遇と書かれていて、未経験では難しいのでは、という相談です。

店長候補の求人には、未経験から応募できるものも、経験者を優先するものもあります。「経験者優遇」は経験があれば有利という意味で、未経験だと応募できないという意味とは限りません。

気になる時は、ハローワークの窓口で「未経験でも応募できますか」と聞いてみると確実です。

相談2:店長候補で入っても、最終的に店長にならない選択はあり?

店長候補の求人に興味はあるけれど、候補なので店長にならない選択肢もあるのか、という相談です。

店長候補の求人は、将来店長を任せることを前提にしている会社が多いです。ただ、店長になるかどうかの扱いは会社によって違うので、面接で正直に聞いてみるのがいちばんです。

「まずは現場の仕事をしっかり覚えたい」と伝えるのは問題ありません。入ってから考えが変わることもあるので、店長以外の道があるかも聞いておくと安心ですよ。

相談3:リーダー向きの性格でないと、店長候補は無理?

人をまとめるのが得意なタイプではないけれど、店長候補の求人に応募してよいのか、という相談です。

店長に求められるのは、前に立って引っ張る力だけではありません。job tagでは、スーパー店長に求められる力として、対人関係を築く力やリーダーシップのほか、売上数値などのデータ分析力も挙げられています。

話をよく聞く、段取りを整える、数字をこつこつ見る、といった力も店長の仕事に活きます。自分の得意なことから伸ばしていけば大丈夫です。

よくある質問

店長候補とは何ですか?

将来店長を任される前提で採用され、現場で育成されていく社員のことです。最初は店の基本の仕事を覚え、少しずつシフトや発注などの店長業務を任されていきます。

店長候補は未経験でもなれますか?

未経験から応募できる求人も多くあります。job tagでも、ハンバーガーショップ店長は入職時に特別な学歴・資格は不要とされています。人と関わった経験を具体的に話せるようにしておくと伝わりやすいです。

店長候補から店長になるまでどのくらいかかりますか?

会社や店の事情、本人の成長で変わるため、一律の期間はありません。面接で「店長になるまでの流れや目安」を聞いておくと、入社後のギャップを減らせます。

店長候補の求人で特に確かめたいことは何ですか?

試用期間とその間の労働条件、異動や転勤の範囲、研修の内容、休日の決め方、店長になった後の残業代や手当の扱いです。求人票で分からない点は面接で聞いておきましょう。

店長候補として入って、合わないと感じたらどうすればいいですか?

まずは店長や上司に、今の悩みと任されている範囲を相談してみてください。社内で解決しない時は、ハローワークや転職支援サービスで別の働き方を探すのも一つの方法です。

まとめ

この記事の要点
  • 店長候補は、将来店長を任される前提で採用・育成される社員
  • 期間は「覚える・任される・まとめる」の3段階で、長さは会社によって違う
  • 店長候補の求人が多いのは、育てて店長を任せる形が取りやすいため
  • 求人票では、試用期間・変更の範囲・研修・休日・店長後の残業代の扱いを確かめる
  • 「やめとけ」と言われる大変さは、事前に確かめることで小さくできる
  • 未経験でも、人と関わった経験を具体的に伝えれば応募しやすい
店長ドットコム

店長ドットコム 編集部

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