店長の朝礼・ミーティングのネタと進め方|短く伝わる話し方

店長の朝礼の進め方を紹介する記事のアイキャッチ。開店前の売場でクリップボードを持つ手元

当サイトの記事は編集部が公的機関の情報や辞書、公表されている統計などの公開情報を調べて独自に執筆しています。記事内に転職支援サービスへの案内(広告)を含みます。

毎日の朝礼で、『今日は何を話そう…』とネタに困っていませんか。話しているうちに長くなって、スタッフの顔がだんだん下を向いていく、なんてこともありますよね。

結論から言うと、店長の朝礼は「共有」「目標」「ひと言」の3つだけに絞ると、短くても伝わります。ネタは毎日新しく考えなくて大丈夫です。

この記事を読めば、そのまま使える台本の型と、曜日ごとのネタ例が分かります。

目次

店長の朝礼は何のためにするの?

先に結論

朝礼の目的は、今日のお店の動きを全員でそろえることです。立派な話をする場ではなく、「今日はこれだけ気をつけよう」を共有できれば十分なんです。

『朝礼でいいことを言わないと』と構えてしまう店長さんも多いですよね。でも、スタッフが知りたいのは、今日の忙しさや自分が気をつけることだったりします。

例えばこんな一言でも、朝礼としては立派に役目を果たしています。

「今日はお昼に団体の予約が入っています。ピークはいつもより早めに準備しておきましょう」

朝礼でそろえたい3つのこと

そろえたいこと中身の例
今日の状況予約、入荷、セール、天気、人員
今日の目標声かけ、提供の速さ、品切れを出さない
気持ちお礼、昨日のよかった所、今日もよろしく

店長の仕事全体の中で朝礼がどう位置づくかは店長とは?意味と役割で紹介しています。

短く伝わる朝礼の台本は「共有・目標・ひと言」の3部構成

3つの順番を固定する

朝礼は毎回「共有、目標、ひと言」の順で話すと決めておきます。型があるので、準備は空欄を埋めるだけで済みます。

ここが一番大事なところです。毎回の話の順番を決めてしまうと、店長も楽ですし、スタッフも「次はこの話だな」と聞きやすくなります。

店長の朝礼を共有・目標・ひと言の3つの部分に分けた台本の型を示した図解

そのまま使える台本の型

部分話すこと言い方の例
共有今日の予定と変更点「おはようございます。今日は夕方から雨の予報なので、入口のマットを早めに出しておきます」
目標今日みんなで意識したい1つ「今日はレジ待ちのお客様に、ひと声かけるのを意識してみましょう」
ひと言お礼や励まし「昨日の閉店作業、きれいに片づいていて助かりました。今日もよろしくお願いします」

目標は1つだけにしておくのがコツです。いくつも並べると、どれも覚えてもらえないことも。

台本は前の日の終わりに埋めておく

朝はお店の準備で慌ただしいので、台本は前の日の閉店後に埋めておくのがおすすめです。予約表や入荷予定を見ながら、共有の欄だけ先に書いておくと、朝は目標とひと言を考えるだけで済みます。

例えば、こんなメモで十分です。

前日に書いておくメモの例

共有:明日は午前中に大きな入荷あり。品出しは2人で。
目標:入荷中もレジ待ちを作らない。
ひと言:今日の売場の前出し、とても見やすかったです。

業態ごとに入れたい話題

同じ朝礼でも、業態によって共有しておきたい話は少しずつ違います。自分のお店に近いものを参考にしてみてください。

業態朝礼で共有したい話題の例
飲食店予約の数と時間、仕込みの状況、品切れしそうなメニュー、衛生の確認
スーパーチラシの特売品、入荷の時間、売場の変更、試食や催事の予定
アパレル新作の入荷、売場のレイアウト変更、今日すすめたい商品
ドラッグストア季節の売れ筋、品出しの順番、お客様からよく聞かれる質問
開店前に連絡ノートとクリップボードを用意して朝礼に入る場面をイメージした写真

朝礼で話さない方がいいこと

よくある失敗

特定のスタッフのミスを、全員の前で名前を出して話すことです。注意したいことがあれば、朝礼では「みんなで気をつけたいこと」として話し、個別の話はあとで1対1で伝えましょう。

注意の伝え方は店長の注意の仕方・叱り方でくわしく紹介しています。

朝礼のネタに困った時の曜日別ネタ例

ネタは曜日で決めておく

曜日ごとに話すテーマを決めておくと、毎朝ネタを探さずに済みます。お店の事情に合わせて入れ替えてみてください。

『毎日違う話をしないと飽きられるのでは?』と心配になりますよね。実は、テーマが同じでも中身は日ごとに変わるので、決めてしまった方が話しやすくなるんです。

曜日テーマネタの例
月曜今週の予定新商品の入荷、イベント、人員の少ない日
火曜お客様の声うれしかった言葉、よく聞かれる質問
水曜作業のコツ品出しの順番、盛り付けのポイント
木曜数字の話先週の売上や来店の傾向、目標との差
金曜週末の準備ピークの配置、補充、予約の確認
土曜安全と衛生手洗い、床の水ぬれ、包丁や機械の扱い
日曜今週のありがとう助かったこと、新人のがんばり

数字の話をする時は、目標をどう立てるかも大事になります。考え方は店長の目標設定とKPIを参考にしてみてください。

ネタ帳を作っておくと楽になる

ネタになることの集め方
  • お客様に言われてうれしかった言葉をメモしておく
  • スタッフからの質問を書きためる
  • 本部からの連絡で全員に関わるものを拾う
  • 季節の行事や天気の変わり目をカレンダーに書いておく

朝礼で使えるひと言の例文

最後のひと言で空気が決まる

朝礼の最後は、前向きな一言で締めると気持ちよく仕事に入れます。お礼か、具体的にほめる言葉がおすすめです。

『ひと言って言われても、毎日は思いつかない…』という方も多いはずです。場面ごとの例を手元に置いておくと、迷わずに済みますよ。

場面ひと言の例
忙しくなりそうな日「今日は忙しくなりそうですが、困ったらすぐ声をかけてください。みんなで回しましょう」
新人が入った日「今日から〇〇さんが入ります。分からないことは近くの人に聞いてもらって大丈夫です」
昨日がんばった日の翌日「昨日はピークが長かったのに、提供が止まらなかったのはみんなのおかげです」
落ち着いている日「今日は時間があるので、売場の前出しを少していねいにやってみましょう」
月の終わり「今月も1か月ありがとうございました。来月もよろしくお願いします」

ほめ言葉の選び方は店長の褒め方でも紹介しています。

人前で話すのが苦手な時の工夫

『みんなの前に立つと、頭が真っ白になる…』という店長さんもいますよね。そんな時は、うまく話そうとしなくて大丈夫です。

話すのが苦手でも伝わる工夫
  • 台本のメモを見ながら話してよいと決めてしまう
  • 一文を短く切って、ゆっくり話す
  • 大事な所だけ、もう一度くり返す
  • 最後に「何か質問はありますか」と一言だけ聞く

慣れてきたら、ひと言の部分だけ、副店長やリーダーに交代で話してもらうのもおすすめです。スタッフにとっても、人前で話す練習の場になりますよ。

朝礼が全員そろわない時は

シフトの時間がばらばらで、全員がそろう朝礼が難しいお店も多いですよね。その場合は、話した内容を連絡ノートや共有の端末に書いておき、あとから来た人に読んでもらう形にしてみてください。

連絡ノートに書く時の形

朝礼と同じ「共有・目標・ひと言」の順で、3行で書いておくと読みやすくなります。読んだ人がチェックを入れる欄を作っておくと、伝わったかも確かめられます。

ミーティングの進め方は朝礼とどう違う?

先に結論

朝礼は「伝える場」、ミーティングは「話し合って決める場」です。ミーティングでは店長が話す時間を短くして、スタッフの意見を聞くことに時間を使いましょう。

朝礼と同じ調子でミーティングをすると、店長が一方的に話して終わることも。スタッフからすると『聞かれていないのに意見は言いにくい』と感じてしまいます。

朝礼で扱うこと
  • 今日の予定と変更点
  • 今日みんなで意識したい1つ
  • お礼や励ましのひと言
ミーティングに回すこと
  • 作業のやり方を変える相談
  • シフトや役割の決め直し
  • 売場づくりやメニューのアイデア

ミーティングの進め方の手順

店舗ミーティングの進め方
  1. 話し合うテーマを1つ決めて、前もって伝えておく
  2. 最初に「今日決めたいこと」を一言で言う
  3. スタッフから順番に意見を聞く
  4. 出た意見の中から、試すことを1つ決める
  5. 誰がいつまでにやるかを確かめて終わる

意見が出にくい時は、「やりにくいと思っている所はある?」のように、困りごとから聞くと話が出やすくなります。

例えば、こんなやり取りです。

「最近、夕方のレジが混むんだけど、やりにくいと思っている所はある?」
「袋が足りなくなって、取りに行く時間がかかっています」

困りごとが具体的に出てくると、試すことも決めやすくなりますよね。決まったことは、次の日の朝礼の「共有」で全員に伝えておくと、話し合いと朝礼がつながります。

ミーティングでよくあるつまずき

つまずき試したい工夫
毎回同じ人しか話さない順番に一言ずつ聞く。言いにくい人には紙に書いてもらう
話が広がって決まらない最初に「今日決めたいこと」を1つだけ伝える
決めたことがそのままになる担当といつまでにを決め、次の朝礼で進み具合を聞く
参加できない人が出る決まったことを連絡ノートに書き、読んだら印をつけてもらう

スタッフとの話し方のコツは店長とスタッフのコミュニケーション、やる気につなげる工夫はスタッフのモチベーションを上げるにはで紹介しています。

店長の朝礼についてのよくある相談

朝礼そのものの相談は少ないのですが、伝え方や話し方にまつわる相談はYahoo!知恵袋にも寄せられています。閲覧の多い相談から3つ選んで、要点をまとめてお答えしますね。

相談1:店長は嫌われ役になるべき?

店長として、スタッフに厳しいことも言わなければならず、嫌われ者になるべきなのか迷っている、という相談です。

嫌われ役になる必要はありません。ただ、言いにくいことを言う場面はどうしても出てきますよね。

朝礼で「お店として大事にしたいこと」を毎日少しずつ伝えておくと、注意する時も「いつも言っていることだね」と受け止めてもらいやすくなります。

相談2:連絡ノートで伝えているのに、うまく伝わらない

時間帯が違うパートさんへの連絡を連絡ノートでしているけれど、伝わり方に差がある、という相談です。

ノートは、書いた人の頭の中では分かっていても、読む人には伝わりにくいことがあります。書く時は「何を」「いつから」「誰が」をはっきり書くのがおすすめです。

大事な変更は、ノートに書いた上で朝礼でも一言ふれておくと、伝わり方がそろいますよ。

相談3:上司から「スタッフと一緒に作業に没頭するな」と言われた

店長になって、スタッフと一緒に品出しや売場づくりをしていたら、上司から注意を受けた、という相談です。

店長が現場に入ること自体は、悪いことではありません。上司は、お店全体を見る時間も取ってほしいと伝えたかったのかもしれません。

朝礼で「今日は〇時から事務作業に入るので、その間は△△さんにお願いします」と先に伝えておくと、店長が抜ける時間も作りやすくなります。

話す力は、店長の次の仕事でも生きる

朝礼で人に伝える力は、どのお店でも、どの立場でも役に立ちます。身につけた力を飲食業界の別の店で活かしたくなった時は、転職支援サービスに話を聞いてみるのも1つの方法です。

RestLab(PR)

飲食業界で次の職場を探すなら、業界特化の人材紹介に相談

RestLab(レストラボ)は、飲食店を運営する会社が手がける飲食店特化の人材紹介サービスです。飲食業界に詳しいキャリアアドバイザーが、店長候補を含む幅広い職種の求人とのマッチングや、面接日時・条件の調整をサポートします。

無料RestLabの公式サイトを見る

サービスの内容・利用条件は公式サイトでご確認ください。

よくある質問

店長の朝礼はどのくらいの長さがいいですか?

長さは決まっていませんが、「共有・目標・ひと言」の3つだけに絞ると、自然と短くまとまります。目標は1つだけにしておくと、話も長くなりにくいですよ。

朝礼のネタが思いつかない時はどうすればいいですか?

曜日ごとにテーマを決めておくのがおすすめです。お客様の声やスタッフからの質問をメモしておくと、ネタに困らなくなります。

朝礼でスタッフのミスを話してもいいですか?

名前を出して全員の前で話すのは避けましょう。全員で気をつけたいこととして伝え、個別の話はあとで1対1で話す方が伝わります。

人前で話すのが苦手でも朝礼はできますか?

台本の型を決めて、空欄を埋めたメモを見ながら話せば大丈夫です。慣れるまでは、メモを読み上げる形でも十分に伝わります。

まとめ

この記事の要点
  • 店長の朝礼は、今日のお店の動きを全員でそろえるための場
  • 話す順番は「共有・目標・ひと言」で固定し、目標は1つに絞る
  • ネタは曜日ごとにテーマを決めておくと困らない
  • ミーティングは話し合って決める場なので、スタッフの意見を聞く時間を取る
  • 全員がそろわないお店は、連絡ノートにも同じ形で書いておく
店長ドットコム

店長ドットコム 編集部

店長の仕事と役割、売上・シフト・人材育成などの店舗運営、店長に関わる労働のルールや資格、業態別の店長の働き方、店長からの転職までを、現場で使える形に整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次